弁護士山口氏のコラムを評す(2) 

山口コラム(2)
牽強付会2

 今利理絵氏が訴えた2人の牧師の代理人は山口広渡辺博紀藤正樹氏の3氏。タレ弁(タレント弁護士)の如くテレビによく登場する紀藤氏は有名だが、他の2人も宗教絡みの事件が起きたときにはよくマスコミに顔を出す。世間のイメージは“カルト”と闘う人権派弁護士たちというものであろう。

 山口氏たちは、ほんとうに「拉致監禁はなかった」と思っていたのか。
 それが実に疑わしいのである。

 私がルポの取材をしているときに、紀藤正樹弁護士は日本脱カルト協会の集会でこう話した。

「(米本から)取材申し込みがあるかもしれないが、十分に注意するように
「火の粉の骨格」2004年参照

 拉致監禁などなかったと確信しているのだとすれば、なぜこんな呼びかけをするのだろうか。そもそも弁護士は「社会正義の実現を使命とする」と法律に定められている。

 報道の自由を守ることは社会正義実現の重要な柱の一つだ。それなのに、紀藤正樹弁護士は取材を妨害するようなことをしゃべる。話を聞いた日本脱カルト協会の会員の一部から「なぜ特定のライターの名前をあげて注意を促すのか疑問だ」という声が水面下で囁かれたと聞く。

 この前後に、清水牧師*に取材を申し込んだ。月刊現代のルポに登場する女性たちの証言が事実かどうか確認するためだった。しばらくしてから、山口広弁護士から連絡があった。
今はまずいよ。高裁の判決が下りてからだったら、清水牧師を会わせるよ。彼を東京に呼んだっていい」
*清水牧師は、山口コラム(1)に登場している。以下の今利氏やアントール氏も同様。



 裁判中の今利氏やアントール氏の話ではない。私が取材していたのはまるで別の女性たちだ。裁判とは関係ない。そのことを知っていながら、山口広弁護士が登場するのだ。

 私のインタビューに応じた3人の女性たちは、清水牧師や黒鳥牧師に「監禁下で脱会説得を受けていた」と証言していた。偶然にも、裁判の被告牧師たちと同じだったため、裁判とは無関係ではない。

 だが、3人の女性が牧師の強制説得を受けたことがあるからといって、今利氏たちも同じようにされたということにはならない。状況証拠とはなっても、それはそれこれはこれ、である。

 なぜ、紀藤正樹弁護士や山口広弁護士が私の取材と月刊現代のルポに神経をとがらせていたのか。あとで考えると、今利氏が訴状で書いている事実経過と3人の事実経過はきわめて似通っている。それゆえ、記事が法廷に証拠として提出されれば、裁判官の心証形成に悪い影響を及ぼすと考えたからなのだろう。

 ましてや、ルポに登場した3人の女性は統一教会にも反統一教会にも批判的になった脱会者。「統一教会のマインドコントロールによって『拉致監禁があった』としゃべらされている」と強弁することはできない。それだから、弁護士たちは牧師への取材を断り、牧師の知り合いに注意を促したのだ。


 実際、私の記事は裁判官に影響を与えたようだ。

 東京高裁で敗訴したあと、今利氏は最高裁に上告した。
そこに、月刊現代のルポ(高裁敗訴後に発表)が証拠として提出された。

 最高裁は一、二審の事実審と違って法律審。憲法違反、法律違反に該当しなければ上告棄却。事実認定に重大な間違いがあった場合、まれに受理することもあるようだが、ふつうは棄却だ。上告件数のうち受理されるのは実に全体のわずか3%と言われている。

 今利氏の上告は当然、棄却と思われていた。

 ところが、驚いたことに判事が異例の和解勧告を出したのである。2人の牧師は和解を蹴って、高裁判決が確定(牧師の勝訴)した。これをもってして、牧師や弁護士たちは高裁判決は確定した、全面的に勝訴したと喧伝しているが、今利氏と家族は和解に応じた。

 和解条項の第一は「相手方の信仰の自由や価値観を尊重し、これに干渉しないことを約束する」。和解交渉の過程で担当調査官は「干渉しないことを約束する」との文言には「(家族側において)今回問題となったような行為を二度と行わないことを約束する」との趣旨が含まれることを書面で両当事者に伝えた。

 和解の席上でも、裁判長は被告に対して「二度と上告人らの自由を拘束するようなことはしないように」との説示を行っている。

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≫ 弁護士山口氏のコラムを評す(3) 「 牽強付会3」へ続く

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コメント

米本さんの話は知人から聞いていました。反統一協会の弁護士は正義の味方のフリをして、信仰の自由を踏みにじっている。反牧も同様だ。彼らはそれを理解していないのだろうか。

米本さん、ネットでかなり中傷されていますが、「真実」「事実」ほど強力な力はありません。「タレ弁」は本心では解っているはずです。旅人の薄汚れたコートを脱がしてあげましょう。

投稿第一号、感謝です。

一読者さん、投稿第一号ありがとございました。正直、うれしかったですよ。

山口弁護士のコメント書評への批判は、13回行なう予定です。これを読んで「薄汚れたコート」を脱いでくれるといいのですが・・・。

最高裁判事執務室にて

和解の日、被告人弁護士たちは全員緊張しまくってたね。なんせ、法曹界のトップと最高裁で会うんだからね。植田判事さんがさ、被告人達に向かって、厳しい口調で『もう二度と同じ事はしないでください』と言うとね、ははぁ~っていう感じで、弁護士も含めて恐縮しまくって、まるで水戸黄門のクライマックスを見てるみたいで、おっかしかったね。裁判であれだけ、嘘つきまくって、保護なんてしてない!って言ってたのに、あっさり認めて、『もうしません』だからね、呆れた。上告が通ったのは、F弁護士がタダ者じゃなく、しかも判決文がお粗末だった事に因る。F弁護士は元々法律を作る側にいた人。そこらへんの裁判官より、頭がいいのだ。判決文の法理的矛盾をさらりと指摘して、最高裁に上告した。だからね、最高裁も却下出来なかった訳。最高裁も困ったみたい。苦肉の策が和解勧告だった。最高裁が、和解勧告をするのは、あり得ない事みたいで、弁護士が一番驚いていた。F弁護士は何だよって顔してましたが。この先生だけ、権力の中枢にいた人なので、最高裁もどーって事無いみたいで、面白かった。あと、民主主義国家の裁判は、かなり世論に左右されるそうです。日本は、人権侵害に対して、国民

正義の人?

テレビで出てるから正義の人とは、限りませんね。三人の弁護士は「拉致監禁改宗」に加担し荒稼ぎをしただけですね。

タレ弁

米本さま久しぶりの投稿になります、

中部のあたりで反対集会があったようです。
そこに参加したタレ弁さんが、
教会などの活動拠点をまわったようです。
責任者のいる教会などでは入室を断ったそうですが

たまたま責任者のいない女性達だけの拠点では、
はいってきて、写真をぱちぱち撮られまくって
おまけにそこにいた
婦人にあれこれ脅して帰ったみたいです。

そのときの事がショックでその婦人は
教会には来なくなったそうです。

不法侵入で写真でも撮っておいたら
良かったのでしょうが
そこまで頭が回転しなかったようです。

不法侵入と言えば鳥取教会侵入の拉致監禁事件も
不法侵入だと思いますが、あのケースは
親が警察関係者だったので、手をまわして
あくまで家族の問題として
片付けられてしまったと言うことですよね?

くにびきさんへ

 久しぶりの投稿、ありがとうございました。

 タレ弁って、紀藤正樹弁護士のことだと思いますが、何のために不法侵入し、教会員の顔写真を撮ったのか、不明ですねえ。

 写真を紀藤ブログにアップさせる目的だったとしたら、アップした段階で、不法侵入の証拠となるし、また肖像権の侵害で訴えられることになります。だから、不可解。

 おそらく、仲間内に写真を見せて、「ボク、暴れたぞ」と自分の戦果を誇りたかったのでしょうね。

 そういえば、紀藤さん、韓国の清平の施設にも侵入したことがありました。そのために、出入りが比較的自由だった通路にカギがかけられることになってしまった。結果として、取材者にとってはいい迷惑行為になった・・・。


 後段の質問の件ですが、富澤裕子さんのお父さんは警察官でした。手を回したのかどうかはわかりませんが、日本の警察は警察一家ですから、身内の不祥事は穏便にすませる傾向にあります。
 ただし、「家族の問題として片づけられてしまった」というのは、少し不正確です。父親も高澤牧師も起訴され、その結果、起訴猶予処分になったということです。
 告訴人には処分通知書が届きますが、そこには理由の欄がないので、「家族問題」とされたのかどうかは不明です。

(余談)くにびきさんにいろいろ調べてもらった岡山の高山牧師のブログ、いまだ閉鎖のままですねえ。からかうことができず、寂しい限りです。

情報操作

くにびきさんの書き込みですが、事実との相違点が多々見受けられます。
『反対集会』とは全国霊感商法対策弁護士連絡会の全国集会のことだと思いますが、かの地での統一協会関連施設の訪問には、私も同行しました。
『たまたま責任者のいない女性達だけの拠点』と表現されている婦人部ビデオセンターでは、応対したスタッフは統一協会との関係を答えること自体を拒否していました。
駅前の占いサロンでも統一協会の施設であることを頑なに否定していました。なのにくにびきさんは『教会などの活動拠点』を回ったと聞いたようですね。
これらは教会員が自主運営している施設という建前だったのではありませんでしたか?
ではこれらダミー施設は統一協会の活動拠点であるということを、くにびきさんに情報を流した側は認めているということですね。
「協会員が自主的に運営するビデオ受講施設等云々」という一年前の徳野会長声明と矛盾していますね。
『おまけにそこにいた婦人にあれこれ脅して帰ったみたいです。そのときの事がショックでその婦人は教会には来なくなったそうです。』と書かれていますが、そのご婦人はそこが統一協会の施設であることを知らされておらず、私たちと信
者スタッフとのやり取りを聞いて建物の外で待っていてくれました。
その時のことがそのご婦人にとって『ショック』だったとすれば、その施設が統一協会のダミー施設であり自分が騙されていると判ったことだったでしょう。
『教会には来なくなったそうです。』とありますが、その婦人部ビデオセンターは『統一教会』ではないことになっていた筈ですが???
そのご婦人は統一協会の地区教会には出入りしていません。
敢えてそのダミー施設を『教会』と言い換える意図が透けて見えます。

くにびきさんがどのようなルートでこのような情報を聞いたのか?或いは統一協会の命を受け書き込んだのか?いずれにせよこの情報をどのように統一協会が流しているかがよく判って興味深いですね。


米本さんの紀藤弁護士に対する屈折した思いがよく判るコメントですね。
因みに『不法侵入』などしておらず『教会員の顔写真』も撮っていませんので、事実誤認をなさらないように。
統一協会側から齎された情報しかお持ちでないようですが、それでは事実を見誤りますよ。

生協は、共産党の資金源?

統一教会を敵対視している共産党の生協も同じようなものでは、ないですか?

エイトさんは、反統一派のようですが
どちらも似たり寄ったりですよね。

生協も名を共産党の資金源の店舗と名付けたらよろしいのでは?
何故かくすのですか?

これは異なことを?

「生協も名を共産党の資金源の店舗と名付けたらよろしいのでは?何故かくすのですか?」

弥生さんへ。いつも投稿ありがとうございます。

しかしながら、生協=共産党という図式的認識は化石だと思います。

日本共産党系の生協もありますが、そこでも、生協の収益が共産党にそのまま流れるようなことはありません。
公表されている会計を精査したことはありませんが、おそらく「流れる」といった痕跡はまったくないと思いますよ。別に隠しているということはなく。

次に、今の市民生協は共産党批判派が大多数を占めていますよ。時代認識をきちんとしてください。
エイトさんと同じような感じがしますよ。まあ、似ているからしかたがないか・・・ブツブツ。

関係のない方のことまで触れないほうがよいと思います

紀藤弁護士の評価について、オウムによって殺害された弁護士のお母様や江川さんにまで話を広げていますが、いかがなものかと思います。
彼女たちは、統一教会ともここで話題にしている問題とも何の関係もない方々です。
紀藤弁護士に対してどんな思いを抱いているのかはさておき、ここでわざわざ触れる必要はないと思いますし、第一このような形で話題にされたら迷惑にならないでしょうか?

したがって、上記のコメントのうち、お母様や江川さんに関する部分に関しては削除されたほうが賢明と思います。









提案を受けて削除

 一読者さんの提案を受けて、「大丈夫ですか」の投稿を削除します。

 紀藤弁護士については、いずれきちんと書くことにいたします。

下種の勘繰り

何やら都合が悪かったようでまたご自分の書き込みを削除されましたね。
私への回答であったのですから、私も回答しておきます。

削除された私への回答は、記憶では以下のような内容でした。(ウェブ魚拓をお取りの方はご確認願います。)

『紀藤弁護士に屈折した思いなど持っていませんよ。
いくら紀藤さんにジュネーブの旅費滞在費食費を奢ってもらったからと言ってそこまで肩入れしなくても。
弁連3人組では 山口が一番まともですよ。 一度じっくり話を聞いてみたらどうですか?
統一協会員に言うようで申し訳ないけど大丈夫? もっと人脈や見聞を広げたらどうですか?
紀藤弁護士の評判はオウムの関係者に聞いてみるといいですよ。
殺された弁護士の母とか江川さんにも。
母は紀藤の名を聞いただけで塩を蒔くでしょう 』 】

紀藤弁護士はカルト問題に関わる真摯な姿勢から尊敬する弁護士の一人ですが、金銭的な授受など一切ありません。
『下種の勘繰』りは止めていただきたいですね。
「奢ってもらったから」云々、米本さんの品性がよく表れている発言です。
「いくら統一協会から情報を貰っているからといってそこまで肩入れしなくとも」とお返しします。
ご自分が統一協会相手にそうだから他人もそうだと言いたいのかと思われますよ、気をつけてください。
そんなことを書くから統一協会の費用で渡韓取材したとか本を書いたとか「誤解」されるのでは?
ご推薦の山口弁護士とは懇意にさせていただいていますし、カルト問題に真摯に関わっている方々とは今の米本さんよりよっぽど多岐に交流を持たせてもらっていますのでご心配なく 。
また何百人もの現役信者と直に接してきており、まともな文献も読んでいます、見聞も持っていますのでこちらもご心配なく 。
私のことより心配なのは米本さんです。大丈夫ですか?

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