金が集まれば集まるほど教勢が低下していくパラドックス
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改革か自壊か(22)
語られぬ「世界平和統一家庭連合の貧困問題」
「頭がいい悪いを考える」の関連記事である。
宋龍天総会長が日本・家庭連合の問題点として取り上げたシックの経済問題を、真正面から考えていきたい。
話を進める前に、家庭連合の本部の職員、地方の職員、一般の教会員に言っておきたいことがある。君たちの信仰仲間の経済的疲弊ぶりのことは、君たちが真面目に考えなければならないはずの重要なテーマである。
しかるに、ごくごく一部の真面目な一般教会員ブロガーを別にして、宋氏の問題提起が真面目に組織内で議論されることはなかった。少なくとも、そうした情報は届いていない。恥ずかしいとは思わないのか。仲間が傷ついているというのに。不思議で不思議でならない。
宋氏の発言を再度引用する。
「昨年実施したシックの意識調査によると、シックの幸福度を阻害する要因として約4分の1が経済問題を持っているほど、祝福家庭の経済的な困難は深刻な状態にあるのです」
「シックの意識調査」の質問項目がわからないので、「経済的な困難は深刻な状態」の内実を知ることはできないが、様々な情報を総合すれば、シックの子どもが「要保護および準要保護児童生徒」と認定されているような状態ではないかと思う。
すなわち、子どもが教科書費・学用品費・修学旅行費・学校給食費などを国から援助を受けているようなシック家庭、わかりやすく言えば電気ガス水道など公共料金の支払いを督促されているようなシック家庭のことである。
そうでなければ、宋龍天氏が「深刻な状態」という表現を使うことはないだろうし、世界の統一教会の指導者を前にして、身内の恥をさらすような報告することはなかったはずだ。
<注1>学校では「就学援助児童」個人が特定されないように、昔と違って、格段に配慮されているはず。でも、微妙な雰囲気でわかることもある。可哀相な貧乏シックの子どもたちよ。
<注2>日本のシック家庭の疲弊ぶりのことは、一部の韓国シックは別にして、アメリカを含め世界のシックには皮膚感覚としてリアルに理解することはできないだろう。想像力を働かせて読んでもらうしかない。
このサイトを読んでもらいたい。
「日本の相対的貧困率は16%超で6人に1人が貧困層」
【相対的貧困率】
OECDでは、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯員を相対的貧困者としている。
相対的貧困率は、単純な購買力よりも国内の所得格差に注目する指標であるため、日本など比較的豊かな先進国でも高い割合が示される。
つまり、 絶対的貧困率とは、途上国での貧困を指しており、相対的貧困率とは、所得の中央値の半分を下回っている人の割合を指しているため、その国の所得格差を表している。
最近のメディアが賑々しく伝えている「貧困率」。6人に1人が貧困だという。
私と同じように衝撃を受けた人は少なくなかったようで、この貧困報告を受けて、超党派の国会議員が立ち上がった。「子どもの貧困解消へ超党派議連 政策提言へ月内にも発足」。自民党の田村憲久前厚生労働相も声をあげたのである。
この相対的貧困率と「要保護および準要保護児童生徒」とは直接にはリンクしない。6人に1人が「要保護および準要保護児童生徒」(絶対貧困)というわけではないからだ。
これに対して、「地上天国の実現を目指す」という家庭連合に所属する4分の1もの家庭が相対的ではなく絶対貧困にある。
仰天すべき事実なのだが、日本の最高責任者が1年前に報告したにもかかわらず、組織(本部&教会長たち)は沈黙したまま。「いつも私のとなりに神さま」や「教育部長の講義日誌」などの教団職員も沈黙。こっちのほうがもっと驚く。
教団職員に問いたい。国会では超党派で取り組み始めたのに、なぜ、家庭連合では真面目に貧困問題を話し合わないのか。脳にビニールの膜がかかっているため、現実を直視することができないということか。あるいは給料をもらっているから、♪これでいいのだぁ♪か。

話を転じる。別の不思議でならないことである。
家庭連合(統一教会)は、地上天国の実現を目指してきた団体である。
お金を払えば献金をすれば、地上天国が実現するというのは、オカルトチックというか詐欺っぽいのだが、そのことには目をつぶろう。
ともかく、地上天国の実現を目指し、お金を統一教会にせっせと捧げてきた。
パンの耳をかじりながら、リヤカーで廃品回収をしてきた。
「お前らの正体は統一教会だろっ」と罵声を浴びながら、花売りをしてきた。
福祉団体に寄付すると嘘をつきながら、万能フキン等を販売してきた。
正体を隠し、高額の壷を売ってきた。
経済摂理(平和自動車等)という名目で、借金をして、献金してきた。
そして、今も「●△献金路程」で献金し続けている。
この結果が「昨年実施したシックの意識調査によると、シックの幸福度を阻害する要因として約4分の1が経済問題を持っているほど、祝福家庭の経済的な困難は深刻な状態にあるのです」
2世たちは教会を離れていくし、祝福家庭は幸福にならないし、また、経済的困難が深刻な状態にあるためシックの子どもたちは大学に進学することができない。
その結果、カープ(原理研究会)はじり貧で今やメンバーは500人程度しかいなくなっている。そのうち2世は300人(推定)。2012年に学舎長に聞いたところによると、メンバーは700人(うち2世は300人)と話していた。3、4年もすれば、2世だけとなり、300人(松江市の小さな中学校の総生徒数)になると推測している。
大学に進学できた多くの2世はカープに背を向けている。驚いたのは、2009年頃にはカープには全国で10ブロック以上はあったはずだが、公式サイトによれば今やわずか3ブロックしかない。
こうした事実から、次の定式が成立する。
献金すればするほど、教勢は低下していく。
まさにパラドックスである。
統一教会をつぶすには刃物は要らない。高額エンドレス献金を続けてもらえばいいだけの話である。ワラワラ
◆コラム-恐ろしいというか笑える真実◆
「4分の1が経済問題を持っているほど、祝福家庭の経済的な困難は深刻な状態」
これを別の角度から言えば、教会員の4分の1が献金できない状態になっている、ということだ。
3月1日から4月9日までの第二次40日特別精誠路程、「神氏族メシヤ勝利と救国救世基盤造成の為の第二次40日特別精誠路程」が終わり、4月10日から5月19日までの予定で第三次路程が始まった。
(話はそれるが、私は「氏族メシア」を氏族からの嫌われ者と変換して読んでいる。お金貸してお金頂戴
![]()
親戚から嫌われているから、家庭連合のトップ徳野会長とて一人の親戚をも伝道することができないでいるのだ。嘲笑のクスッである)
話を戻す。
献金プッシュ対象の5万人のシックのうち4分の1、1万3000人弱は献金したくても献金できない絶対貧困者たち、恋の奴隷ならぬ「献金奴隷になりたくてもなれない人たち」である。
つーことは、今の献金路程を歩んだのは3万7000人のシックということになる。当然、新たな困窮者が生まれ、またまた献金プッシュ対象者は減る。そうなると、さらに・・・。こうして最後には誰も献金する人がいなくなる。自分で自分の足を喰っている蛸はいずれ死ぬ。お笑い統一さんだこと。
-次回は「改革の視点(1)-なぜ家庭連合の職員は公務員よりも多いのか」-乞ご期待!
(お知らせ)恋疲れならいいけど、最近はブログ疲れ。楽しいことではなく精神が荒んでくるような内容ばかり。2、3日、パソコンは開かないかもです。
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コメント
取れるだけ取るということでしょう
船の舵を取る乗組員は、船が沈没することを確認しているはず。
沈没が解っているので、尚更最期の最期まで、献金要請をするでしょう。
どうせ沈没する船なので、取るだけ取るということでしょう。
特権階級と奴隷体質
私は天国は格差の無い世界かと思っていましたが、統一教団の目指す天国は一部の特権階級が搾取した金で恵まれる世界のようですね。そしてその特権階級のご子息が受けた恩恵を全体に還元しているかといえば、、、??
何故そんな不平等を甘んじて受けているのか、その奴隷体質が不思議でなりません。成長過程において一方は親から過度に甘やかされ、一方は過度に要求されてきてそれが当たり前になっているのでしょうか。ホストに貢ぐ女性も共通したものがあるのか?体質が染み付いているのでしょうか。自分を犠牲にする事が当たり前になり、統一教団でもそれを利用されているなら哀れでなりません。
とにかく不平等に耐えれない食口のサンクチュアリへの流出はこれからも続くでしょう。
早く自壊させてあげたい
結局、宣伝動画も一本無駄にしてしまったのだから、それに掛かった費用は鴨野局長の給与から減額すべき。それか鴨野局長は返還すべきだ。
しかし、そういったことに言及する協会員はいないだろう。結局、現体制をチェックする機構がないから、幹部達は自分たちの裁量でいくらでもやれる。幹部たちをこのようにしてるのは協会員の責任である。
また、協会員は増やすどころか減っていき、献金額の負担も変わらないか、増えていくばかり。
米本氏や他の方が何を言っても改善されない。自分たちの立場を保持する意見ばかりだ。
私はいっそ自壊を早める方向に話したほうが建設的でモチベーションも高いと思う。家庭連合が無くなれば、協会員もきっと目を覚ますであろう。
信仰はそんなもので崩れたりは決してない。時代や地域を越えて、迫害をどんなに受けても広がったキリスト教をみても、それは明らかである。むしろ家庭連合が崩れた時に私たちの信仰が試され、強くなるだろう。
崩れるタイミングは早ければ早いほどいい。
崩れたときに、より一層現実をみるし、家族を直視するし、神様の導きを感じられるだろう。
家庭連合に所属していないと、神様の導きがないとすれば、それは正しい信仰とは言えない。
神様は万民に働かれ、導いているのだから。
私使う人、あなた献金する人。
さて、そうやってむしりとった献金だが、経営能力のない人たちが経営する企業とか、店舗とか、施設に投入される。文家の人たちによるその企業などの奪い合いが、さらに経費を増大させる。赤字垂れ流し、献金の無駄遣い。それに関して責任を負うものはいない。
信じがたい無責任体制が、高額エンドレス献金を恒久的な制度にしてしまっている。
トンイル川柳(4/17)
鶴が舵とる
泥の船
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自分さえよければいいという人たちです
しかるに、ごくごく一部の真面目な一般教会員ブロガーを別にして、宋氏の問題提起が真面目に組織内で議論されることはなかった。少なくとも、そうした情報は届いていない。恥ずかしいとは思わないのか。仲間が傷ついているというのに。不思議で不思議でならない。
全くおっしゃるとおりです。
私は、今からちょうど20年前まで献身者として歩んできましたが、幹部による会議の決定事項として、就職活動をするようにと指示を受けました。この部署は、当時給料制度を導入しようとしていた頃で、私のほか数名の献身者(いずれも末端の者です)は養い切れないというのがその理由でした。
職歴のない30過ぎの男の就職活動は困難を極めましたが、教会から支援を受けた記憶はありません。最初の子どもが産まれたばかりの頃でしたから、無収入というわけにもいかず、アルバイトで自活するしかありませんでした。
それでも教会は、献金を免除することはなく、幹部たちは、その献金で当たり前のように生活して今に至っています。
私からすれば、リストラされた人間が、どうしてリストラした人間の生活費を稼がなくてはならないのかという気持ちなのですが、この教会の幹部たちは、当然のようにそうしたお金で生活しており、それで全く平気なのです。
杉並では
その日本人責任者は 篤志家の食口数名をケアするだけで、一般日本人食口には全く献金プッシュしてきません。日本人篤志家をケアするには、日本語が通じる責任者の方がいい場合もあるのです。
東京立川の「勝共」だけ なぜ残れたかと言うと、駐車場の収益が毎月100万円 無条件に献金されてくるからであり、、、労働による10分の1献金は確かに尊いけれど、金額が小さいです。『力=影響力=安定した維持費』 ですね。不動産収益を握る責任者が、組織で発言権を持ちます。だから、定期的に人事するのかもしれません。
UCに年間200~300億円入るのは、広島県の尾道教会でもそうですが、不動産絡みの「不労収益」を握っている食口を手厚くケアする事によって、献金として上がってくるからです。(他、食口の土地の売却)これが実体です。教勢が衰退したはずでも、組織に迅速な変化が見られないのは、この収益がまだ残っているからです。
他の三男神山派・四男七男江利川派・理論で勝る四研派等が、イマイチ日本国内でUCの勢力図を変更できないのは、開眼?しているメンバーが、金のない良心的食口に過ぎない(一本釣り)だからでしょう。
問題は、不動産名義人世代が死に耐えた場合、UCに新たな種(経済のビジョン)が無いことです。ジリ貧です。
私の個人的洞察ですが、もし均等に各派閥に100億円ずつあれば、四研が本部を駆逐する思想性・歴史観を持っていると思います。(まあ、無理ですけどね)
やはり、渉外・組織運営のビジョンがあった聖進様を 韓鶴子氏が快く思っていない事が、ジリ貧の根幹でしょうね。
・
話は変わりますが、文鮮明氏は生前 何度も久保木会長に愛人を作って庶子を産む事を奨励しており、金オンピル氏もつまずいていました。こうした文鮮明氏の実体を正当化しようと思ったら、四研の理論にすがるしか本部は手がないのではないでしょうか?。それなら、かろうじて「60マリア」の根拠も提示できるはずですが?。
・
不思議なものです。
同じ時期にライバル?として在籍していた2人が、一方はスクープを連発し、片方は組織内でゴマすりに徹し 広報局長になりました。
スクープ連発の方は、意識が外に向いているので、安倍総理を自民党総裁選に2回目挑戦させることに成功し、安倍氏本人から感謝メールが来る関係です。世界中のプロジェクトのいい話が舞い込み、政府からも80億円の補正予算がつくほどです。
この差はどこからくるのでしょうか?。
鴨野氏から取材を個人的に受けたことがありますが、内部の人間だと知ると 急に邪険に扱うあの気質・・・
ちなみに、前者は 在籍時も、鴨野氏を一度もライバル視しておらず、一方的に鴨野氏が前者をライバル視していただけというオチがつきますが。。。
米本様、、、
私はまだ個人的に苦労している渦中なので、お布施できなくて 大変申し訳ありません。今後 益々ご活躍していただけますよう、陰ながらお祈りしております。
修正しました。
300人→500人
該当個所の再読をお願いいたします。
最下層・甘えん坊さんへ
ご教示、とても感謝です。
私の収支計算では「組織に変化があって」しかるべきなのに、と訝っていました。
篤志家の単発的献金だけでは、それが1000万円単位であっても、長続きするわけではありません。
定期的な「不労収益」があることがわかり、氷解しました。
統一教会系企業からも、定期的に献金がなされていることも知りました。
文鮮明氏の自叙伝を出したのは創芸社ですが、当初、鴨野氏は「ある出版社」に打診しました。
この出版社は統一教会系企業なのですが、「統一関連の本を出せば、色がついてしまい、会社の信用を損ねる」ということで、創芸社を紹介したそうです。
この統一系の出版社は定期的に、かなりの献金をしているそうです。
献金の源は統一教会系企業からの献金があるとしても、厚い岩盤が8とすれば2という程度ではないでしょうか。
その「8」が揺らぎ始めているから、清平解怨の代理を3人から10人に増やしたのだと思います。
自叙伝によって、かなりの内部留保ができたはずと推測していますが、まっとう収入がなければ、取り崩すあるのみです。
>私はまだ個人的に苦労している渦中なので、お布施できなくて 大変申し訳ありません。今後 益々ご活躍していただけますよう、陰ながらお祈りしております。
御布施など滅相もありません。
御布施より情報です。今後ともよろしくお願いいたします。
ネット工作請負で儲けているのでは?
泡銭
結局汗水流して働いて得たお金ではなく、苦労しないで得ているお金(泡銭と言っても過言ではない)、当然彼らは一般社会では大した仕事はできず、仕事で達成感を得る実力がない、ただ一つ、教会に献金してチヤホヤされて表彰されて達成感を得て喜んでいるバカ(悪い人ではないのですが)ということです。
献金に対する宗教家の認識
ともかく、地上天国の実現を目指し、お金を統一教会にせっせと捧げてきた。
米本さんは統一教会の信者でもないし、宗教団体に所属している訳でもないので信者たちが献金する心理はなかなか理解し辛いのではないかと思います。
宗教を信じるようになる人は基本的に依存心の強い傾向の人であり、他者に依存せずに自己確立できるような人は宗教にのめり込むことはないのです。
統一教会の歴史においても、初期にたくさん伝道されてきたのは学生、青年や女性であり、社会の一線で活躍しているような人はめったにおりません。
もちろん世界には理想世界の実現を願う人や神の存在について真剣に考える人は数多く存在しますが、そのような人達が皆宗教団体に向かうようになるとは限らないのです。
学生は知性は持っていても社会に対する自己の無力は認めざるを得ず、強力な指導者に対する関心はどうしても強くなってしまうのです。
統一教会=家庭連合はもちろん唯一神を信じる宗教ですが、最大の特徴は「人類のメシア」として「真の父母」を信じ、絶対化しているところです。
その絶対化とは単に思想的に絶対視しているということだけではなく、自分の生き方の絶対的な中心として、それに従って生きるということなのです。
そのメシア信仰には自分の勝手な思想的解釈が加わってはならず、思考においてもメシアに依存することになるのです。
別人格の他者をそのように絶対化できるのは、元々依存心の強い傾向にある人だからであり、社会の一線にいる人達はそのようなことができるはずがないのです。
統一教会=家庭連合が組織をあげて行っている活動は当然ながら、「メシア」と信じられている文教祖や「独生女」と主張する韓鶴子氏の命令によるものなのです。
たとえ、法外な高額献金を要求されたとしても、その宗教に依存してしか生きていけない信者たちはそれに従うしかないのです。
統一信者が統一原理を普通に理解できているなら、頭の中に「地上天国」「人類一家族世界」が言葉としてあるのは当然ですが、実際は何の意味も持っておらず、宗教活動において動機となるのは「メシアに従順に従うこと」が全てなのです。
したがって、たとえその高額献金が「地上天国実現」につながらなかったとしても、「メシア」に信仰を認めてもらえさえすれば、信者はそれで充分満足なのです。
統一教会が抱える問題の根本原因は「メシア」にあり、もし「メシア」が「献金は自分の生活に負担にならない程度で、感謝できる金額だけ捧げなさい」と宣言したなら、信者が献金に苦しむことなどあろうはずがないのです。
ところが、統一教会=家庭連合の「メシア」は教義にあるところの「万物主管力」が乏しく、いくら日本の信者から巨額の資金が「メシア」に送られて来ようが、それがビジネスで倍増したなどといった話は聞いた例がないのです。
それは教義に照らして言うなら、「万物主管力がない」「お金の運勢がない」ということになるのですが、ただ依存してしか生きていけない信者たちは、その社会的実力が皆無の人物を「神の理想を完成した人間」として崇め続けるのですから、宗教というものは恐ろしいのです。
米本さんは前回のコメント欄において、<つまり、「宗教家はお金を要求できないはず」は失当で、「宗教家はお金を儲けたい」のだと思っています。>と書かれていましたが、それは勿論そのとおりです。
宋龍天氏が「深刻な状態」という表現を使って祝福家庭の経済的な困難を憂いたとしても、「メシア」の要求をはねのけてまで、それを解決して行きたいとは思わないのです。
経済的にも依存してしか生きていけない宗教指導者が、自分達の生活を犠牲にしてまで末端信者への負担を減らそうなどと考える訳がないのです。
宗教指導者の頭では「地上天国」「人類一家族世界」の実現と献金問題が一致していないのは明らかであり、「地上天国」「人類一家族世界」の実現は「メシア」が特別な力によって実現してくれるもの、献金は「選ばれし信仰者」である自分達が一般信者に要求する権利があるものというようにしか思っていないのです。
Re: 献金に対する宗教家の認識
経済的にも依存してしか生きていけない宗教指導者が、自分達の生活を犠牲にしてまで末端信者への負担を減らそうなどと考える訳がないのです。
そうでしょうね。
文国進氏は、内容はともあれ、日本の統一教会を改革しようとしました。
メシアの子どもであっても、改革は遅々としか進まず、最後には日本担当から追放されてしまいました。
追放の指示は、直接には韓鶴子氏でしょうが、背後には「自分達の生活を犠牲」にしたくない幹部(王様の重臣)の強い意志があったのでしょう。
それだからこそ、国進氏がアメリカに去るとき、成田には誰も見送りに出かけなかった。
組織に病的なまでに依存するシックを「厚い岩盤」と表現してきましたが、依存されることによって得られる献金生活を享受する幹部たちも、また「厚い岩盤」と言えるでしょう。むろん、後者の岩盤のほうがより厚く、強固だと推測しています。
最近、宋龍天氏があるところで、こんなことを話したそうです。
ある地方教会を巡回したとき、帰り際にそこの教会長がお金が入った封筒を渡してきた。日本に赴任してからそんな過去の文化はなくさなければならない、透明性があり天の前に恥ずかしくない新しい文化を創ろうと叫んできたのに、まだそんな文化が残っているのかとショックだった。
この話を教えてくれた、ある教会職員の感想です。
「宋龍天総会長が日本総会長になってから3年、もちろん変わらない部分もありますが、色々なことを変革しようと先頭に立っていることは本当に尊敬しています。
しかし、今回の話のように総会長の思想が現場の牧会者にどれほど浸透しているだろうか???と思います」
今の牧会者の多くは、総会長が封筒を受け取ってくれること、そして一ミリたりとも変革が行なわれないことを願っているのでしょう。
素晴らしき牧会者にアージュと揶揄したいのですが、教勢の低下はいずれ何らかの地殻変動を招くと思っています。自爆しなければ・・・。
次回の記事は、さらなる憂鬱なものになるでしょう。
厚い岩盤でもいつかは崩れる
献金を続ける岩盤層のことを考えると、胸くそが悪くなり、ついつい悲観的になってしまいます。
しかし、よく考えてみると、ここに投稿されているシック関係者も、かつてはエンドレス献金をしてきた人たちでした。
それが何かを疑問に感じ、情報を集め、少しばかり立ち止まって考えるようになって、献金に協力しなくなる、あるいは組織から距離を置くようになった。
実際、文鮮明氏死去後、個人メールでもそのような文章をもらうことがものすごく増えています。
高額エンドレス献金を要求しないサンクチュアリ教会に移動するシックは増えています。
次のブログはとても参考になりました。
https://nqj17437.wordpress.com/2016/04/19/%e7%95%b0%e7%ab%af%e3%83%bb%e5%ae%b6%e5%ba%ad%e9%80%a3%e5%90%88%e3%81%8c%e8%a1%8c%e3%81%86%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%a5%e3%82%a2%e3%83%aa%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%ae%e5%ae%9f%e6%85%8b/
(引用はじめ)
昨日、4月14日、甲府教会で「非原理的集団サンクチュアリに永遠に関わりません」という内容に署名捺印をしてしまった件は撤回します。お父様が後継者として任命した亨進様に対して、永遠に従わないという内容に誓うことは、全くの間違いでした。
息子が2月20日の家庭連合の祝福を受けて喜んでいる姿を見ると、家庭連合、お母さまでも問題ないと思い、退会届を撤回し、家庭連合に一度は戻りました。しかし、お父様の証しが全くないお母様やエンドレス献金のためにいまだに活動を続ける家庭連合に対して、最早、家庭連合には希望のないことを実感しました。そうは思いながらも、お母様、家庭連合を受け入れようとの努力はしましたが、そうすると自分自身の永遠の命が途切れてしまう危機を感じました。
何度も家庭連合側の方々とも、教会長さんとも話し合いの場を持ちました。また、サンクチャリ側の方々の話も聞き、私なりにたくさんの検討を重ねた結果、私は家庭連合を退会する結論に到りました。
(引用終わり)
人は永遠に固定するわけではなく、何かがあれば変化します。
悲観もせず楽観もせず、事態を観察していきたいと思いました。陳腐か(苦笑)
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