脱会屋宮村に司法の鉄槌下る!(完成版)
後藤徹監禁事件の資料(31)
後藤さんが勝訴した!
裁判所が脱会屋・宮村の不法行為を認定す!
1月28日午後3時、東京地裁民事第12部の相澤哲裁判長が主文を述べたとき、被告・宮村、後藤兄、兄嫁、妹、そして被告代理人の山口広、木村荘、山口貴士、荻上守生、中村周而、東麗子の各氏は一様に苦い顔となり、そのまま能面の如く表情を変えることなく、また傍聴していた国会議員(法務委員会所属)の有田芳生は精気のない顔をしたまま、法廷をあとにした。
被告代理人たちは、後藤さんのすべての請求が棄却されるとは思っていなかったはず。後藤さんの兄弟姉妹の不法行為は認定されても、宮村氏の責任は免れる。そう期待していたはずだ(*)。ところが、そうでなかったから、苦い顔になり、凍りついてしまったのだ。
*今利さん夫妻が清水・黒鳥両牧師を提訴していた頃の話である。
弁護士の山口広氏たちが主催した内輪の集会に参加したことがある。集会のあとは裁判の対策会議が予定されていた。部屋を出るとき、さっそくこんな会話が交わされていた。
「(今利さんの)家族が負けたとしても、牧師だけは何としてでも勝たせなければならない」(浅見定雄氏)
「ええ、もちちろんですよ」(誰かは忘れたが、弁護士)
この話を小耳にはさんで、こう思った。
<家族と脱会説得者とを区別し、脱会説得者の弁護を最優先にしている。クライアントの差別じゃないか>
このあたりから、全国霊感商法対策弁護士連絡会に不信感を抱くようになった。
有田氏の落胆ぶりは察してあまりある(*)。なぜなら,彼にとって脱会屋の「宮村さんは同志」であり、国会議員というスターダムに登れたのも宮村氏のおかげだったからだ。(宮村氏から強制脱会者を紹介してもらい、その情報をもとに記事を書いた。それが彼の、日本共産党からクビ=これは不当な処分=になり、無職になってからの出発点となった)
*有田氏の呟きの紹介がとある人からメールで送られてきた。
「統一教会脱会を説得、親族らに480万円賠償命令 - http://ln.is/t.asahi.com/51yCk … 傍聴した。事実認定に問題あり。被告側は当然控訴する。傍聴の統一教会信者たちが静かなのに、ジャーナリストだという米本和弘氏がひとり興奮して拍手、「よし!」と叫んでいたのが異様だった」
(感想その1)公害企業を訴えた裁判で原告の公害被害者が勝訴した場合、法廷は拍手と歓声に包まれる。想像力に欠ける有田さんのためにこんなわかりやすい例を持ち出してあげたのだが、支援していた人が勝訴すれば、拍手して「よし!」というのは、人として当然の感情の発露ではないか。
ちなみに、統一教会信者たちが静かだったのは、おとなしいという特性もさることながら、相澤裁判長が早口で主文を述べたため、勝ったのかどうかわからなかったこともある。(ある人の話、「拍手を聞いて初めて勝訴したことがわかった」。「後藤さん勝訴の瞬間!!《密着レポート》 皆様の応援に感謝します!」でも、このことが書いてある)
それにしても、短文ブログでわざわざ私のことを取り上げるとは、よほど私のことを意識していらっしゃるようだ。クスッ 国会議員さん、私のことなんぞ無視して、民百姓のことを想ってくださいなまし。
(感想その2)「事実認定に問題あり」との断定。これは傾聴に値する指摘だが、事実認定のどの部分にどういう問題があるのか、判決文に即して詳述すべきであろう。ツィッターでは無理だが、ブログには書けるはず。
国会の法務委員会の委員なのだから、それぐらいの能力はあってしかるべき。
しかしながら、どうせ、裁判に提出された膨大な書面なんぞ読まずに「問題あり」とつぶやいただけだろうから、決して書くことはできまい。クスッ たんなるプロパガンダとして書いたのであれば(それこそ異様かつ異常)、国会議員のバッジを返上して、昔のように宮村氏と二人三脚活動-宮村氏が監禁説得、その脱会信者から情報をもらって雑誌に記事を書く-を再開したらどうかと提案しておく。
(感想その3)有田氏は、悄然として法廷を出たものの、私の拍手と掛け声が耳に残り、次第にムラムラと怒りがわき、興奮してツィッターに書いた。なぜ、興奮したことがわかるのか。それは私の名前(「弘」ではなく「広」)を間違って書いているからだ。たんなる打ち間違いではない。なぜなら、彼には一度注意したことがあり、誠実に訂正してくれたことがあったからだ。 彼は元ライターである。
有田さん、つまんないことで、興奮しなさんな。みたびクスッである。
判決文はまだ一読しただけだが、事実認定の7、8割は後藤さんが陳述した事実を追認しているような印象を受けた。
目についたところを紹介しておく。
-被告後藤兄・兄嫁・妹の原告に対する不法行為の成否について-
「成人男性である原告を長期間にわたって一か所に留めおき、その行動の自由を大幅に制約し、外部との接触を断たせた上で説得を試みることについては、その説得の方法として社会通念上相当というべき限度を逸脱したものとみなさざるを得ないところであって、被告後藤兄らの上記主張については採用することができない」
-被告松永の原告に対する不法行為の成否について-
(不法行為とは認定できない)
-被告宮村の原告に対する不法行為の成否について-
「被告宮村は、信者に対する脱会説得につき多くの経験を有し、その経験に基づき、水茎会などの場において、信者の家族らに対し、脱会説得の実践的・実効的な方法を指導していたところ、被告後藤兄らは、水茎会に通い、宮村の下でその方法を学び、原告をフラワーホームに移動させた後も、その方法に則って原告に対する脱会説得の試みを続け、被告宮村も、原告が荻窪フラワーホームにおいて不当に心身を拘束されていることを認識しつつ、平成10年1月頃から9月頃まで、頻繁に元信者らを連れて原告の元を訪れ、脱会を強要していることが認められるから、被告宮村については、被告後藤兄らの原告に対する前記不法行為のうち、上記期間に係わる部分について、これに加担したものと認めるのが相当である」
では、前回のブログの末尾で書いた判決の注目点から見ると、どのような判断が下されたことになるのか。
(1)後藤徹の12年間は監禁だったのかどうか。
(2)監禁致傷を認めるか否か。
(3)監禁だったとした場合、実行者は兄・兄嫁・妹だけなのか。宮村や松永はどうなのか。
(4)民法上の責任を認めるとした場合、損害賠償金はいくらとするのか。
(1)について。
先に引用した判決文を読めばわかる通り、監禁と認めた。
被告側は「親子の話し合いをしていた」とか「家族を伝道するためにマンションから出て行こうとはしなかった」とか「引きこもり状態だった」とか四の五の言っていたが、判決文ではすべて一蹴ないし無視している。
ただし、監禁が始まったのは拉致された平成7年9月11日からではなく、「荻窪フラワーホーム」に移動した平成9年12月から解放された平成20年2月までと認定している。監禁されたマンション名で言えば、「パレスマンション多門」(新潟)、「荻窪プレス」(東京)時代は監禁ではなく、「荻窪フラワーホーム」時代からが監禁であるとした。
監禁でないとした根拠は、➀平成7年9月11日にワゴン車に乗せられたとき、抵抗することなく、自ら車に乗り込んだこと、また➁偽装脱会だったため、家族との話し合いには応じていたこと-をあげている。
これを含め認定の問題点は、後日判決文をアップするときに逐一指摘することにし、ここでは省略する。
ところで、判決をブログに載せるとき「全面勝訴」「勝訴」「一部勝訴」「敗訴」の4通りの表現を考えていたが、監禁期間を12年5カ月ではなく約10年とした点で、「勝訴」の表現がふさわしいと思う。
(2)について。
刑事裁判の場合、たんなる監禁か監禁致傷かでは罪は異なる。監禁だけなら最高懲役5年の罪だが、監禁致傷となると7年となる。
では、相澤裁判長はどう判断したか。これが隔靴掻痒の印象が否めないのだ。
後藤さんは監禁解放直後に緊急入院となり、一心病院に平成20年2月11日から3月31日まで入院した(*)。またその後も通院し、都立大塚病院及び北里病院にも通院した。
*日数は約50日間。小生は過日大腸がん(大病といっていいだろう)のために入院したが、40日弱だった。
判決は、入院治療、通院治療は「被告後藤兄らの前記不法行為との相当因果関係を認めるのが相当」と判断し、治療費の全額(約34万円)を被告後藤兄らが支払うことを求めた。
このことからすると、たんなる監禁ではなく、監禁致傷と判断したと言えよう。その意味では画期的なのだが、一方で、こんな認定もしているのだ。
①解放直後、フラワーホームがある荻窪から教団本部のある渋谷の松濤までの10キロ歩いているから、栄養不良状態にあったと判断することはできない。
②被告後藤妹の作った食事は、「原告と同様の身長の一般男性に必要とされるカロリーを摂取するに十分なものではなかった」。そう認定しておきながら、それは原告が4度目のハンガーストライキをする意向をもっていたことから、後藤妹が自身の断食経験を踏まえ、原告の体調を気づかったからであり、不法行為とは言えない-としている。
この点でも全面勝訴ではなく、やはり勝訴といったほうがいいだろう。
(3)について。
(1)で述べた通り、監禁の期間を短く認定したため、松永氏には不法行為はなかったと判断した。
しかし、拉致監禁の親玉であり、これまで1000人の信者を強制説得してきた宮村氏の不法行為を認めた。私の気分としては全面勝訴である。
宮村氏の介在によって離婚し、その後家族がバラバラになった元信者(夫)、信者(妻)のこと(たとえば砂田家)を想うと溜飲が下がる。宮村よ、悪には鉄槌が下るのだ!
(4)について。
後藤さんが求めた損害賠償の請求金2億円の大半は、働いて得られる利益を逸失したという「逸失利益」の請求だが、監禁となった時点で後藤さんは献身者であったこと(賃労働者ではなかった)、また10年間の生活費は一切、両親、被告後藤兄らが負担していたこと-という理由で、査定額をゼロとした。
これは実にオカシナ判決!であり、この部分は不当判決といっていい。
単純に考えてみればわかるはず。
まず、前者の理由について。
無給に近い献身者とて、10年間にわたって無給献身者であり続ける教会員はいない。少なくとも結婚すれば、正業(会社員)に就く。したがって、後藤さんには社会的逸失利益が存在する。
正業に就かない場合、有給献身者になる。教団での地位にもよるが、最低でも20万円の給料はもらっている(原理講師クラス)。
仮に、後藤さんが無給献身者を5年間続け、その後会社員あるいは有給献身者になった場合、20万円(月収入)×12カ月×5年間とすれば、1200万円の利益は得ていたはずだ。
後者の理由について。
もう、頭がクラクラしてしまう。
統一教会とは関係なく、誰かが誰かを監禁した場合、監禁者は被監禁者を生かしておくためには、最低限の費用は余儀なくされる。もし、その負担が嫌だというのなら、道は1つしかない。外で稼いでこいや、となる。(監禁からの解放だ)
想像力(高度な脳のチンパンジーと人間との唯一の差)に欠ける有田先生とて、変だと思うはず。
損害賠償請求金のうち、次いで大きいのが「慰謝料」である。
判決では「慰謝料」として400万円を認定した。
日本での慰謝料は、どんな事件でもきわめて低い。そうした低水準の相場に毒されてしまったのか、正直告白するが、私はそれほど不当とは思わなかった。関心は社会的逸失利益の査定のほうにあった。
しかしながら、コメント欄でEtsukoさんが「嬉しいけど悔しい」のタイトルで、次のように書かれていた。
「12年間が400万!悔しい」
確かにそうだ。これこそがまっとうな感覚なのだ。
10年間、一歩も外に出ることが許されず、6畳一間に閉じ込められる。
この精神的苦痛料金が400万円とは、あまりにも安すぎる。
後藤さんが控訴するなら、当然、この「損害論」が一つの柱となるであろう。
最後に。教会員の読者に、言っておきたいことがある。
判決後、地裁の前で勝訴報告集会が行われ、後藤さんに続いて私も挨拶させられた。
このとき、発言しそこねたことがあったので、ここで改めて書いておく。
後藤さんを支援し、傍聴まで駆けつけてきた人の中には、統一教会に批判的な元信者も複数いた。わざわざ仕事を休んで、新潟からきた人(小川さん)もいる。koyomiさん(拉致監禁体験者)も半休を取ってやってきた。オーストラリア!からこの日のために訪日したYoshiさんもいた。
教会員だが、アメリカからはアントール美津子さん(拉致監禁で牧師を提訴した先駆者)と秀さん(拉致監禁体験者)も傍聴にきた。
秀さんは、拉致監禁反対の狼煙をあげた宿谷麻子さんの墓前に手を合わせてから、 霞が関(東京地裁)に向かった。
統一教会に対する立場の違いを超えて、「宗教監禁の恐怖と悲劇」を繰り返してはならない。痛切にそう思うから、どんなに統一教会が嫌いであっても、後藤さんの裁判を支援しているのだ。
私も裁判を経験しているが、法廷のための準備作業は実に孤独である。
後藤さんの孤独を支えたのは,統一教会批判派の支援であったと思う。このこと、この意味を決して忘れてならない。
きわめて高度な思想的営為である。
統一教会員諸君が統一教会が大嫌いな元信者のために、一肌脱げるかどうか。じっくり考えてもらいたい。
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- [2014/01/28 23:32]
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コメント
感謝御礼
遠路島根から東京地裁まで駆けつけてくださり、本当にありがとうございました。
諸般の事情により、ネットのライブ中継にて後藤さんと米本さんのお姿を、懐かしく拝見させていただきました。
まさに司法の鉄槌が下った瞬間だったとおもいます。
私にはなせなかった雪辱を果たしてくれる判決でありました。
私事ながらこの日、ニュースをみていましたら、同じ東京地裁で自転車による交通死亡事故の裁判で自動車並みの損害賠償請求を認める判決を、私たちの裁判の和解に尽力された元最高裁秘書官だった裁判官が下していたことを知り、昔を回顧させられました。
この勝利の日を迎えられたのも、ルポライターという客観的視点から、この拉致監禁問題を糾弾し続けてくださった米本さんの功績は計り知れません。
一教会員・被害者として、御礼を申し上げます。ありがとうございました。
次はきっと高裁でしょう。
まだまだ道半ば、勝って兜の緒を締めよです。
私も陰ながら病床より応援してゆきます。
今後とも、米本さんには公正なリポートをお体を労わりながら、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、なにとぞお体をご自愛ください。
有田議員、残念~
さすが、お仕事速いですね。
<傍聴していた国会議員(法務委員会所属)の有田芳生は精気のない顔をしたまま、法廷をあとにした>
いや~、見てみたかったですねぇ、その時の有田の顔。
それにしても、何しに有田は来たのでしょうかね。負けることは薄々分かっていただろうに…。
「国会議員がここにいるぞ!」と裁判長に圧力をかけようとした?、いやいや、判決文はすでに出来上がっていたわけだから、そんなことをしても意味が無い。
だとしたら…。
やはり、同志、宮村の応援ってことでしょうかね。
本当に有田は宮村と仲がいいんですね。
「拉致監禁はやっていない」(宮村)、「統一教会のいう拉致・監禁は実際には反社会的行為を繰り返す組織から子供たちを脱会させる家族の営為」(有田)と言ってきたことが、実はウソだったことがはっきりした。
今後は、有田のことを「ウソつき議員」「拉致監禁隠蔽議員」と呼ぶことにしよう。
さて、拉致監禁隠蔽議員は今後、どう動くかな?。見ものだな~。
有田をコメンテイターとして起用してきたマスコミ、後援会・支持者、民主党、参議院法務委員会も、有田の本性を知って、少しでも悟ってくれれればいいのだけど…。
この判決を機に、風向きが変わり、米本さんに降りかけられた火の粉が、拉致監禁一派のほうに飛んでいくことを祈ります。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%81%97%E3%81%B0%E3%81%8D%E9%9A%8A
朝鮮総連の幹部などとも親密らしいですしね。
嬉しいけど悔しい
まさか監禁されたんじゃ、と思ってしまいました。
嬉しいけど
12年間が400万!悔しい。
彼等は後藤さんを殺そうとしていたんじゃないかと思えたりする。
96万!1回拉致したらお釣りが出るじゃん。
でもこれって、今拉致されている人を
助け出せることになる結論なのですか?警察がこれは拉致だと助けてくれる?
脱会屋宮村に司法の鉄槌下る!(完成版)
気の効いた援助なんて期待できるものではない。
これで抑止になるんでしょうか?
刑事処罰が出来ないのであれば、せめて民事で数千万円単位の賠償額が出ないと抑止につながらない。
裁判官や警察は拉致監禁が事実で現実に起こっていることを知っているはずです。何らかの形で拉致監禁を抑止するべきだとの認識を持っていないのでしょうか?
祝!勝訴
米本さんの法廷で響きわたった「よし!」の声と崩れる有田ちゃんの顔は想像すると笑えるなぁ。
本当に良かったと思うけど確かに賠償金は安すぎて愕然とします。なおかつ後藤さんや教会幹部がそのお金を献金にと考えていたらよけい複雑だけど…
後藤さんの人生が詰まったお金、献金されるなら教会は大事に大事に使って下さい。
後藤さん以外にも長年住んだ家を売った方、退職金を捧げた方、少ない年金を捧げている方、子供の学費費用から捧げた方、幹部には献金裏話を本として贈りたいです。贈ったところで公職者の評価基準が献金である限り何も考えないかもしれないけど。
最後の一文は考えさせられましたが、私の場合元・現役関係なくその人の人柄で何かしてあげたいかどうか決まっちゃうタイプです。正直嫌いな現役より情がいく元さんの方を応援しちゃう。っていうか今の時代現役と元とか一般の人とかあまり関係ない気もします。良心に忠実な人は尊敬させられるなぁ。
なので熱心に拉致監禁撲滅にむけ頑張っておられる方々はただただ尊敬です。
今度の礼拝では公職者が是非全ての教会で勝訴の報告をしてほしいものです。
追加
例え日本人の汗と涙の結晶の献金を私利私欲に使って平気な顔をしていようが、その人が拉致監禁されるなら反対はしないといけない。内心拉致監禁中に猛省してほしい思いはわきますけど…
この一言、心に響きました。
統一教会に対する立場の違いを超えて、「宗教監禁の恐怖と悲劇」を繰り返してはならない。痛切にそう思うから、どんなに統一教会が嫌いであっても、後藤さんの裁判を支援しているのだ。
私も裁判を経験しているが、法廷のための準備作業は実に孤独である。
後藤さんの孤独を支えたのは,統一教会批判派の支援であったと思う。このこと、この意味を決して忘れてならない。
きわめて高度な思想的営為である。
統一教会員諸君が統一教会が大嫌いな元信者のために、一肌脱げるかどうか。じっくり考えてもらいたい
真実の力による勝利
私も裁判を経験しているが、法廷のための準備作業は実に孤独である。
後藤さんの孤独を支えたのは,統一教会批判派の支援であったと思う。このこと、この意味を決して忘れてならない。
きわめて高度な思想的営為である。
統一教会員諸君が統一教会が大嫌いな元信者のために、一肌脱げるかどうか。じっくり考えてもらいたい。
後藤徹さんが民事裁判でその主張の多くを認められ、拉致監禁者らの行いは加害行為であり、不当であるとの判決が下された意義は極めて大きいもので、歴史的な勝訴であります。
後藤徹さんは、宿谷麻子さんを始め多くの拉致監禁被害者の代表として、社会的使命感を懐いて今まで戦ってこられたのは間違いありませんから、本当にご苦労様でした、そして勝利を充分味わってくださいと申し上げたいです。
この裁判の判決は米本さんが指摘される如く、損害賠償額等の面で問題が残るのは確かですが、拉致監禁事件に関係する裁判問題で、後藤さんの訴えが検察審査会において不起訴相当と判断された出来事、そして宇佐美ストーカー事件が有罪とされた冤罪事件、と続く一連の司法の流れの中で、今回の後藤民事裁判の判決は画期的であり、大きな社会的意義があります。
特に、そのどちらの事件にも大きく関わっている宮村峻拉致監禁指揮者が今回の判決で初めてその加害責任を裁定されたことは重要で、まさに正義の実現と言えるでしょう。
逆に考えるならば、今までこれ程酷い人権蹂躙行為を続けてきて、決して小額ではない金儲けまでしていながら、何の裁きも宮村脱会屋が受けて来なかったのが異常だったのです。
そのような意味でも、日本社会の民度が進歩するのに貢献する判決だったと思います。
しかし、絶対に見逃してはならないのが米本氏の真のヒューマニズムと思想的、社会的立場をこえた具体的な事実確認に基づく言論活動による貢献です。
上に引用した言葉は ほとんどそのまま米本氏にも当てはまり、そこに存在するのは‘きわめて高度な思想的営為’であり、真実を追究するジャーナリストの良心そのものです。
真実を求め、善を志向する全ての人々になり代わって米本さんの人間愛とご苦労に最大限に感謝し、心からお礼申し上げます。
その米本さんによって、後藤さんに対する拉致監禁事件の真実は世間にも広く知れ渡ったのですが、その裁判の判決を確認すると、過去の風評を覆す大変な事実が明るみになったことがわかります。
それはマスコミでは「反カルト」の正義の味方で通っていて参議院議員でもある有田芳生氏が人権蹂躙者である脱会屋の宮村峻氏を同志と呼ぶぐらいに彼とは「ズブズブの関係」であり、国会議員というスターダムに登れたのも宮村氏のおかげだった疑いが強い事実です。
「有田芳生は精気のない顔をしたまま、法廷をあとにした。」と書かれた米本さんの言葉がその通り目に浮かびます。
米本さんがみたびクスッとした記述内容は それを読んだ時、私は笑いを堪えることができませんでした。‥‥けっさくです。
この世に良心を宿した人間がいる限り、神はその人達を通して働き「悪には鉄槌が下るのだ!」
勝訴おめでとうございます
勝訴
原告有利とは聞いてはいましたが、刑事告訴では不起訴となり、さらには宇佐美さんの上告棄却などもあり、最後まで安心できず気をもんでいました。
これで、拉致監禁撲滅の日も近づいたことでしょう。
後藤さんには、本当にご苦労様でした。
この勝利は、教会員だけではなく、米本さんをはじめ多くの方々の応援があって実現できたことと思います。
今後のことや、判決の内容など、手放しで喜べない内容もありますが、今は率直におめでとうございますと言いたいと思います。
それにしても、最終的に原告勝訴となった場合は、再度刑事告訴の道は開かれるのでしょうか?
他の皆様もコメントしているように、12年5カ月監禁に480万円賠償命令はあまりに低すぎます。
宮村をはじめ首謀者は、懲役刑を受けて自分たちがどんな酷いとこをしてきたのか、身をもって体験してほしいと思います。
判決
感想です。
コメントへのコメントを書きたいのですが、続報を書いている最中ゆえ、それができないのが残念です。
今回の勝訴で小生のことが高く評価されているみたいですが、もしそうであれば、その評価はひとえに故宿谷麻子さん、そして高須美佐さん、中島裕美さんに帰すべきことだと心底、思っています。
彼女たちはPTSD症状がもっとも激しく出ているときに、小生に記憶の言葉を必死に何度も紡ぎ出してくれた。
2時間(これが限度だった)の取材後にはつねに精神が不調になった。3人とも!
だから、もし小生のことを評価してくれるのであれば、3人の女性が評価されるべきだと思っています。
このことを理解しているアメリカの秀さん(拉致監禁体験者)は判決前に宿谷さんの墓前に手を合わせた。
判決後にはアメリカのアントール美津子さん、オーストラリアのYoshiさん、ひどい体験をされた猫柳さんが墓前に勝訴報告をされています。
つまり、勝った勝った、統一教会が勝訴したんだといった皮相的な話ではないのです。
大和櫻さんのコメントの行間を読んでいただきたいです。
なぜ民事なのか
だがしかし、民事であることに大いに違和感を感じる。そもそも、一般人による身柄拘束は許されないのではないかと。
監禁説得に卓越した第三者の入れ知恵によって実の家族と親族による監禁劇が行われる。これを何といったらよいか、その第三者について、不当拉致監禁ほう助というべきか、それともやっぱり主犯格として考えるべきだろうか。
説得者の主張することといえば、親子だけでの自由な話し合いでの説得(棄教に至らなければ失敗)は危険だし(行方不明になるケース有)ほぼ不可能という事。これをもってしても、彼ら説得者の言う親子の話し合いの場を助けているという主張はまったく事実を説明するものとは言えない。さらに、監禁説得に賛同し、場所を提供している存在がいる。その方々も残念ながら共犯である。
普通に考えれば、不当監禁だが、彼らによれば、以下の理由によって、その「犯罪」は許されるという。①親権保護:信徒は社会生活上の支障をきたしている。(高額借入時の嘘、ネグレクト等)これを指導するのは親の当然の義務というもの。②同、犯罪抑止
素人ながら、よく似たケースについて考えてみた(不適当だけど許してください。摂理献金に対して、自分は意義を認めてませんので)。あるギャンブル依存症の人が、あれやこれやと嘘の言い訳をしながら、家が傾くぐらいの借金を家族、親戚にしていたところが、ある日突然、本人の了解もなく監禁していいのか。否である。依存症克服のNPOや、依存症治療の医療機関を紹介してもらい、本人に勧めるべき。(逮捕者以外を拘束するケースは、ある特定の病気に対して、医者の診断と公的機関と家族の連携でされるものしか思いつきません。)
それともこの国では脱法的な「私刑」が認められているのか?
慰謝料と抑止力について
>刑事処罰が出来ないのであれば、せめて民事で数千万円単位の賠償額が出ないと抑止につながらない。
おっしゃる通りです。
でも、今回の判決に限らず,日本の裁判での慰謝料はとても低いのです。
強姦された場合でも、慰謝料は100万円前後です。
アメリカの慰謝料の場合、「懲罰的慰謝料」という考え方のもとにされているようです。
つまり、予防的、抑止力的措置です。
日本ではこうした措置的判決は調べたところ、ないみたいです。
なにせ、強姦されても慰謝料100万円ですから。
RE:慰謝料と抑止力について
本来なら裁判や拉致監禁に関わった皆様のこれまでのご苦労を想いながらおめでとうございますの一言を伝えるべきなのでしょうが、あまりの慰謝料の安さと拉致監禁自体をしっかりと認められていないことについつい腹が立ってしまいました。
取り調べの可視化も含めて、日本の警察と裁判制度はもう少しなんとかならないものかと思ってしまいます。
これから高裁などへ裁判が続くと思いますが、後藤さん始め皆様のご健勝とご健闘を祈念するばかりです。
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