日本の国立大学は「憲法番外地」 

カルト化する大学業界の人びと(9)

◆2011年12月号--宗教ジャーリスト室生忠

憲法違反も何のそのと 信仰の個人情報を父兄に密告する広島大学職員
「カルト対策」講座の増強で、特定宗教潰しに狂奔


「守秘義務」一点張り

 CARP代表(学生)「田中さんは、CARPについてどのような事を(学生の)親に伝えたのですか?」
 田中「いや、何も言っていない」
 CARP「(あなたは、問題の学生以外の)他のメンバーの親にも連絡しましたか?」
 田中「それは、したかもしれないけど…」

 CARP「他の親御さんには何件くらい連絡しましたか?」
 田中「個別の問題だから答えられない」

 国立・広島大学で、見過ごせない「カルト対策」の悪質な事件が起きた。
 統一教会系学生サークルCARP(全国大学連合原理研究会)代表(学生)に追及されて、“しどろもどろ”に答えているのは、広島大学生支援課職員の田中正徳という人物。

 発端は2011年9月上旬、広島大1年の学生がCARP加入を両親に知られて、両親が詰問、大学に相談したことだった。
 ところが、9月中旬から下旬にかけて、田中職員から立て続けに、最低5人の1、2年CARPメンバーの父兄に「お宅のお子さんが宗教に関わっているようですが、ご存知ですか?」という警告連絡が入ったのだ。

 メンバーの実家に大学側が警告の連絡を入れるのは、「カルト対策」の常套手段だ。
 CARP代表は学生支援課に交渉する一方、連絡を受けた父兄にも接触して、田中職員が「宗教活動は学内禁止です」と伝えた事などを確認した。<注1>
 一人の学生は2011年10月中旬現在、両親によって実家に連れ戻されて「家族の話し合い」を行った結果、父親が「CARPを辞めないなら退学させる」というほど強硬だったため、脱会を承諾せざるを得なくなったという。

 それにしても面妖な話だ。
 CARPは、広島大で正式に登録されて活動を許された歴とした学生サークルである。
 それなのに大学が父兄に、子弟があたかも危険集団に加入しているかのごとき警告の連絡を入れた処置は、まさに常軌を逸している。

 CARP代表は連絡を受けた父兄の子弟のひとり、M君を伴って再び田中職員に面会した。 そのやり取りである。
 
 M「母は僕がCARPに入っていることを理解している。母は、大学がなぜ息子本人に対してではなく実家に連絡したのか、怒っている。だいたい(僕の信仰についての)個人情報を、どこから持ってきたのか?」
 田中「学生支援課として、君たちの個人情報を全部持っている。M君がCARPメンバーだという情報をどこで得たかは、答えられない。個別の問題で、答える必要がない」
 CARP代表「個別の問題? M君は当事者だ。(学生支援課は)当事者に答える必要があるし、(M君は)知る権利がある」
 田中「この内部情報は守秘義務があるので答えられない」

 これが“良心の府”大学の態度だろうか。学生の個人情報、それも内心・信仰の自由に直結する個人情報を密かに収集して、特定宗教系サークルからの脱会説得に利用する。<注2> 
 個人情報の出所を、被害者本人の追及から隠す「守秘義務」など聞いたことがない。「守秘義務」を言うなら、田中職員はその法的根拠を明示すべきだろう。
 田中職員の態度は大学関係者とは思えないほど白々しく、さらに不遜になっていく。

 CARP代表「あなたは(父兄に連絡するのに)名前も名乗らなかったらしい。父兄が折り返しの電話をして初めて名乗った」
 田中「それは申し訳なかった。いや~名乗ったつもりなんだけどなあ…」
 CARP代表「名乗っていない。折り返しの電話で初めて、あなた(田中)だと分かったのが2件もある。我々には、勧誘するときはCARPをしっかり名乗れだの、情報を初めから全て開示しろだのと言ってるくせに、あなた自身それをしていないではないか
 田中「……」
 CARP代表「だいたいCARPをどういう風に説明したのか」
 田中「何も言っていない」
 CARP代表「数あるサークルのなかで、なぜCARPの親にだけ連絡するのか」
 田中「連絡する必要があったから」

 まさに呆れ果てる。
 激しく動揺しつつ「個別の問題だ」「答える必要がない」「守秘義務だ」と逃げ回る大学職員の姿は、性(たち)の悪い官僚答弁よりさらに悪質で情けない。

 CARPメンバーの特定は、“踏み絵”として、最初に親に説得された学生が漏らした可能性もあるが、その学生が知らないメンバーの自宅にも連絡が入った。
 広島大の「カルト対策」担当者は、学内に広大で悪質な学生監視網を張りめぐらしており、広島大学の“良識の府”としての表看板と、秘密警察顔負けの裏実態の落差は、どれほど指弾されても指弾され尽くせない。
 

「カルト対策」を強化

 全国のCARP学生の粘り強い渉外活動によって、2010年末から大学のCARP迫害が少しずつ緩和している経緯は本誌・前号(2011年11月号)で紹介した。
 しかし、「カルト対策」そのものが消滅したわけではない。
 
 全国霊感商法対策弁護士連絡会(被害弁連)の統一教会、CARP攻撃ビラの配布はむしろ拡大して、2011年9月現在で全国17大学に及んでいる。国立・新潟大学などは、学生課の前に山積みされているほどだ。

 本誌が度々告発してきた、CARPメンバーに対するアカデミック・ハラスメント事例も絶えず、また、国立・東北大学の学生B君が体験したように(本誌・2011年11月号)、アカハラの訴えを真摯に処理すべき学生相談室、ハラスメント防止対策室などの対応は、後ろ向きの“逃げ”の姿勢で一貫している。
 むしろ、「カルト対策」を強化する傾向すら見える。
 冒頭の広島大などはその最たるものだが、特に目につくのは、学内における「カルト対策」講義や講演の質的量的な拡大である。
 大別して2種類あって、ひとつは大学新入生を対象とする「カルト対策」必須講義。もうひとつは、大学教職員を対象とする「カルト対策」講演だ。

 国立・大阪大学、千葉大学、愛媛大学などで行われている、新入生に対する「カルト対策」講義やガイタンスについては既述だが(本誌・2011年4月号)、2011年4月、国立・名古屋大学でも新入生を対象に必須科目「キャンパスライフ安全論」なる統一教会、CARP批判の講義を実施し始めた。
 受講感想文の提出が義務づけられた90分間の講義の中心は「カルト・悪徳商法の被害防止について」だった。

 「あからさまな統一教会とCARP批判で、講演者は被害弁連の山口貴士・弁護士でした。
 国立大学の必須科目の講師に対立当事者の片方を呼ぶという大学側の姿勢も問題ですが、話がまた極端に一方的で酷いものでした。

嘘つき弁護士・山口貴士

『統一教会はカルト中のカルトだ』
『学生はマインド・コントロールによって、正体を隠して伝道と霊感商法に寝食を忘れて奔走するロボットにされる』
『原理研究会に注意して、何かあったら被害弁連に相談しろ』
 とか、それはもう…。
 新入生が居眠りしたり、先に感想文を書き出したりで真剣に聞く雰囲気がなかったせいか、山口弁護士がノートを取るように注意してました」(受講者)

 「カルト対策」大学として知られる、国立・千葉大学でも動きがある。
 2011年7月、「カルト対策」推進者の宮野モモ子・教育学部教授の企画で、確信的な反統一派の櫻井義秀北海道大学(国立)教授<注3>国立・大阪大学の「カルト対策」に携わっている瓜生崇招聘教員を招聘して、千葉大キャンパスで公開講座「学生生活と勧誘活動」を実施した。


犯罪行為を公然と容認する櫻井義秀氏

 一方、大学職員を対象とした講演で見逃せないのは、2011年9月、西日本のある国立大学の学生支援センターが開催した「カルト対策」講演である。
 講師は学内の「カルト対策」教授ではなく、国立・愛媛大学の学生支援センター副センター長・野本ひさ教授だった。なぜ、わざわざ学外の愛媛大から招聘したのか。


愛媛大のカープを壊滅させた立役者・野本ひさ氏

 愛媛大では2005~2007年、大々的な“CARP狩り”が実施されて、約30名の愛媛大CARPがほぼ壊滅状態になった(本誌・2011年3月号)。その経緯と体験を聴いて、自分の大学のCARP対策の参考にしたいと考えたからに違いない。

 野本教授の講演は、学生の宗教サークル研修合宿への参加を阻止するために松山のフェリー乗り場付近で張り込みをしたなどの具体例、「カルト問題対策会議」など対策組織の作り方、保護者への連絡マニュアル、家族からの情報収集ポイント、牧師など外部専門家との協力体制作りなど微に入り細にわたるもので、「問題が顕在化した時期」「取組の効果を確認した時期」「新たな問題が発生した時期」の3期に分けて説明された。


組織潰し狙う愛媛大

 2007年には被害学生の事例報告がなくなり、サークルアジトの幾つかが撤収されたらしいと成果を誇示する一方、2011年になって統一教会2世学生が正面から名乗りをあげ始めた。
 大学に質問状を提出するなど活動を挑戦的に活発化させている、と警告している(本誌・2011年11月号)。

 質疑応答になると、野本教授を呼んだ大学側の職員から「ウチの大学でもCARPの活動は決して下火ではない。むしろ2世信者が堂々と名乗って、サークルを公認しろと働きかけている」といった声が噴出した。
 重要なことは、愛媛大の「カルト対策」は明らかにCARP組織を壊滅させることを目的としてなされており、野本教授を招聘したということは、この国立大学も愛媛大方式を導入しようとしていると判断されることだ。先の広島大の事件も愛媛大方式が伝播した可能性があり、今後、この大学でも広島大と同様の事件が頻発するだろう。

 この野本教授の講演で興味深いのは、内容が「日本脱カルト協会2011公開講座」で支離滅裂講演を行った(本誌・同前)、「日本同盟基督教団」所属の高山正治・倉敷めぐみキリスト教会牧師の発言と一致していることである。

高山牧師(写真)
元ヤクザが自慢の高山正治氏
 高山牧師は講演後の質疑応答で、大学ネットワークの発足にあたって大阪、岡山、島根、愛媛大などに呼ばれて『カルト』講演したとして、こう述べている。

 「なかでも愛媛大学では、講演だけでなく救出もしてくれないかということで、ここの場合は大学が早期発見。事務方の人で、本当に名人芸のように早く、入信後半年くらいで見つけると。そして、担当者が親に連絡して、いったんは家に返すと。家族が話し合いをして、牧師と会ってもいいという同意を得て、私か自宅に行ってあげて、本人が(CARPを)辞めるということがありました。(中略)一時はもう(CARPが)壊滅に近いところまで行きましたけれども、いまはまた2世等でだいぶ盛り返しております

 高山牧師は続けて、反統一教会派弁護士の勧めで、自分つまり特定教派に属する牧師が、なんと国立大学で「聖書解釈」の話をしたいと言い出している。
 その弁護士とやらにも高山牧師にも、国立大学で特定宗教の「聖書解釈」講義を行うことが、断じて許されない憲法違反だという自覚すら毛ほどもないのだ。

 さて、その「日本脱カルト協会(JSCPR)2011公開講座」だが、実は終了後に注目すべきシーンがあった。聴衆が席を立ちはじめたとき、関西・拉致監禁被害者の会・松本拓也会長が、西田公昭・JSCPR代表理事、松岡洋一・岡山大学学生支援センター教授らパネリストたちに近づいて、一人一人に「抗議文」を手渡した。

 松本氏は1996年に広島市の実家に帰省したところを家族・親類らによって、鍵のかかったマンション一室に監禁された被害者だ。家族を背後から指導したのが高山牧師
 毎日のように監禁室に現れては、統一教会教理や教祖に対する誹膀中傷を一方的にくり返し、さらには“包丁牧師”こと高澤守・キリスト教神戸真教会牧師まで伴って松本氏を責めたてた。

 「抗議文」にはこうある。
 <高山牧師の顔を見ただけで、監禁されていた当時の恐怖がよみがえり、フラッシュバックを起こすかもしれないという不安を抱えながらも>、JSCPRが高山牧師のような人物を講師として招聘したことに抗議するために公開講座に参加した。
 <ましてや、高山牧師のような「宗教者」が「カルト問題」に関して大学と連携するなどということは、大学が拉致監禁、強制改宗を奨励するようなものであり、あってはならないことです>

 パネリストたちは封筒に入った「抗議文」の内容を確認して丁寧に受け取った。その時点で、高山牧師の姿は既に会場にない。急いで1階ロビーに降りる松本氏。目の前のエレベーターから現れる高山牧師。

 脱会説得を施した相手が多すぎるのか、松本氏が丁寧に自己紹介しても、記憶の底を探るような目つきのままだ。
 松本「広島でお世話になった…」
 高山「ああ…あの時の…お父さん亡くなったんだよね。君は逃げてしまったけど、そのことについては怒っていないよ」
 松本「先生は今もあの時のようなことをされているのですか?」
 高山「いや…もう私はあの様な過激なやり方はやっていないよ…。僕も心を痛めたよ」

 松本氏にとっては万感迫る短い会話だったろう。
「過激なやり方」をしていた事実を認めて、「もうやっていない」という途切れがちの高山牧師の最後の言葉「僕も心を痛めたよ」が、真に本心から出たものか否かは、本人と“神”のみぞ知るである。<注4>

 いずれにせよ、大学当局に対するCARP渉外活動で一定の成果を上げた「カルト対策」の是正は、その反面、巻き返し的な逆風にさらされ始めている可能性も否定できない。
 全国大学の一斉「カルト対策」のバックボーン、文部科学省所管の独立行政法人・日本学生支援機構が出していた月刊冊子「大学と学生」は、民主党政権の「事業仕分け」の対象になって、2011年3月号で廃刊になった。

 しかし、日本学生支援機構が「カルト対策」推進を断念したとは思えず、実際、2011年6月に文科省で行われた日本学生支援機構部会の議事要旨によれば、文科省側委員と学生支援機構側の間で「学生支援事業について、時代とともにツールも変わっているため(月刊冊子「大学と学生」のような)紙媒介でやるのが良いのかなど、状況に合わせてやる」という趣旨の発言が交わされている。
 冊子よりも発達したツールでより効果的、強力に再開したいという意味で、日本学生支援機構のこうした姿勢が、全国大学の「カルト対策」巻き返しにつながっていることは疑いない。

 今が正念場である。「カルト対策」巻き返しの抑止と「対策」そのものの消滅のために、CARP学生による大学当局と社会に対する、一層積極的な渉外と啓蒙の努力が求められる。
 

<注1>広島大学では宗教活動は禁止されているという。もし事実だとしたら、信仰の自由(宗教活動の自由)を保証する「憲法違反」である。
 おそらく、田中正徳職員の個人的見解だろうが、それにしても思うのは、どうして他の宗教団体は広島大学に抗議しないのか・・・。
 プロテスタントの学生が知り合いの学生をクリスマスの日に教会に誘う。これは宗教活動(勧誘活動)であり、田中氏によれば、こうした活動も広島大学ではしてはならないということになる。だから、他団体が抗議しないのが不思議でならないのだ。

<注2>国立大学法人法 第18条:(役員及び職員の秘密保持義務)「国立大学法人の役員及び職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。」と定めている。違反者は最高1年の懲役又は最高50万円の罰金に処せられる。

<注3>北大の櫻井氏(宗教社会学)は、拉致監禁を公然と認める稀有な学者である。
 
 2009年の5月のことである。
「拉致監禁をなくす会」代表の小出浩久氏が櫻井氏に質問した。
「私は統一教会の信者である。拉致監禁をなくす会をやっている。統一教会信者に対する保護説得をどう思うのか」
 櫻井氏はこう答えた。
「ケースバイケースである。統一教会信者は、名前を変えたり、居場所を親に知らせなかったりする。そのように、統一教会の信者への干渉が強く、親と十分連絡を取れない状況に置かれていたり、会って話しても、本人自身の意見を十分聞けないようなときは、自分は、保護説得を容認する
 保護説得、拉致監禁説得は刑法の逮捕監禁罪に抵触する行為である。国家公務員に準ずる国立大学の教員が刑法違反を容認するとは!

<注4>松本氏の体験は、「松本拓也(当時27歳)の証言」を読んでもらいたい。
 私の胸が痛んだのは、次の記述である。
妻の家族は孫ができ、反対はしておりますが、妻の努力により今は自由に行き来できる関係まで回復しております。しかし私の家族は12年経った今も猛反対しており、妻と子供3人もいまだに会っていません。

 松本氏の父親は、松本氏の妻と3人の子どもと会うことなく、他界してしまったのだ。
 どうして、高山氏は松本氏の父親に嫁や孫と会うことを勧めなかったのか。
 これを冷血牧師と言わずしてなんと表現できようか。
 「僕も心を痛めたよ」だとぉ!
 高山の心をナイフで切開して、どういう心の構造になっているのか調べたいという衝動に駆られてしまう。

 室生さんの連載記事の紹介はこれで終わりである。
 感想を少しばかり述べておく。
 大阪大学のゲーペーウーこと大和谷厚(やまとだに・あつし)と、買春牧師こと高澤氏との連携によって、大阪大学のカープメンバーが数多く強制脱会させられていたことは聞いていたが、連載記事を読んで、全国的にここまでカープ狩りが行われていることを知り、慄然とさせられた。

 憲法が東芝の門に入るのをたじろぐ。
 その昔、読んだ東芝第1労組の組合員が書いた本の題名(正確ではない)が思わず浮かんでしまった。
 国立大学のカープ狩りは、今でも続く日立、東芝、東電などの電力会社、日本航空などの日本共産党狩りと本質的にはまるで同じである。
 カープ対策の教職員は企業の労務対策屋、カープ学生を脱会させる牧師は企業が雇った暴力団。どこに違いがあるのだろうか。カープ狩りを是認する全国弁連の弁護士はさしずめ悪辣企業の顧問弁護士といったところか。

   一方、差別と闘うべき主体の側のことについても、想わざるを得ない。
 企業の中で、差別待遇されている共産党員、第1組合員は、どんなに孤立しようが闘っている。
 たとえば、「東芝は組合差別について」 「東京・電力の思想差別について」を読んでもらいたい。
 
 カープ本部(各大学のカープの責任者)及び統一本部は、室生さんの記事を契機に、違法な違法まがいなカープ対策を行っている大学に猛然と抗議するようになり、そして今回、佐賀大学の女学生(統一2世)と両親(統一1世)が、大学と担当教官を提訴した

 ところが、である。
 カープ本部(各大学のカープ)、教団本部以外は、まるで無関心の如く、何の行動も起こしていないのである。
 まずもって行動を起こすべきは、次の人たちである。
 室生さんの記事を読めば、カープ狩りの被害者の中には、統一教会2世が少なくない。親である統一1世がまずもって抗議すべきだろう。どうして子どもが差別されているのに、親が何の行動も起こさないのか。
 教団本部のある幹部(献金でメシを食っている宗教官僚)の子弟も、千葉大学で宮野モモ子氏によって、ネチネチと厭味を言われている。どうして、親である幹部さんは敢然として千葉大学に乗り込まないのか。

 また、原理研究会のOBは数千人はいる。全国の大学すべてではないだろうが、東大・京大・早稲田・慶応など主要な大学の原研OBは同窓会を組織している。年にあるいは数年に1回は同窓会を催し、旧交を温めている。「あのとき、民青との闘いは壮絶だったよなあ」とか、昔話に花を咲かせている。
 ところが、子どものような世代の後輩が弾圧されているのに、まるで知らん顔だ。

 常連投稿者であるみんなさんはこうコメントしている。
私たちが現役の大学生だった頃に、大学に抗議していたら、今、ここまでひどい状態にはならなかったでしょう。今の大学生にここまで辛い思いをさせなくて済んだはずです。そう思うと、自責の念にかられます」
 実に真摯な態度である。

 また、アメリカ在住の日本人教会員からはこんなメールを受け取っている。
私は我が家の長男と同世代の子供さんたちの二世が大学で宗教迫害を受けていることについて教会の責任者から同情的な話を聞いた時に、それはおかしいと思いました。(略)二世の場合は親が祝福家庭なのですから、親子で大学に抗議するのが筋だと
思いました。それなのに、何もせずに困っているからアメリカからの助けが必要なんて、ありえないと思いました。
当事者が何の行動も起こしていないのに外からどんな助けが効果的なんですか? 私の子供がそんなことされたら、私は黙っていませんけどね、親子で宗教迫害を辞めてほしいと、大学や大学を管轄している部署に働きかけたり、議員さんたちに訴えます。それは、当事者だからできることです。当事者が声を上げないのに助けようがありません。」
 と話しました。
 

(少しばかり補足すると、彼女は主体のことを問うているのだ。外圧頼みばかりしている日本のカープや統一教会の姿勢、それにお追従するアメリカ統一教会の、献金でメシを食っている責任者の感覚が変だと思っているのである。この感覚は全くもって正しい)

 私は奇妙な感覚にとらわれている。
 これまで複数の“カルト”(新宗教)を取材してきたが、自分たちの信仰が迫害されているにもかかわらず、信仰者たちが知らん顔。そんな団体は世界広しといえど、統一教会だけである。
 この人たちは、左翼勢力を問題にするが(何をもって左翼と言っているのかどうもはっきりしないが、仮に日本共産党だとすれば)、差別と闘う共産党の爪のアカでも飲んだほうがいいとアドバイスしたい。迫害にあっても知らん顔の統一教会員諸君のことを考えると、頭が変になりそッ!

 統一教会諸君に高望みはしない。でも、最低、室生さんの『宗教迫害』ぐらいは読めよ。君たちの子弟のことが書かれているのだから。(恐ろしく低次元の提案。これまた頭が変になりそッ)

 追記: 広島大学のM君の両親(統一1世)は、大学に抗議している。その結果、田中職員は人事異動となり、担当部署から外された。国立大学法人法に違反した行為を行ったのだから、当然の措置だ。M君の両親以外でも大学に抗議した父兄(統一1世)がごく少数いる。

-室生氏の記事の紹介は、これで「完」である-

関連記事

コメント

御礼

米本さん

大切な御ブログに、拙文を6回もの長期にわたって転載いただきましたこと、深く御礼申し上げます。

お蔭様で多くの読者に、大学における宗教的マイノリティに対する宗教迫害の一端が明らかにされました。

今後、米本さんをはじめ心あるライターの手によって、拉致監禁問題とともに大学「カルト対策」の問題掘り下げがさらに進むことを確信しています。

そして、米本さんが指摘されるように、その完全終息を実現するためには、我々外部の努力より先に、統一教会自身の内部で、解決のための意識改革、真摯な実行意欲が組織の隅々に行き渡る必要であることを強調したいと思います。

頭が変になりそっ!

米本さんのおっしゃると通りだと思います。
日本の統一教会員は色々な問題を抱えつつも献金で世界の統一運動を支えて来てくれました。

今米本さんのような方が現れ、力強く日本の教会員を啓蒙してくれている事は正に神様の導きだと心から感謝いたします。

米本さんは本当に凄い方ですね。

エイト君がめった斬りに

 ブログのテーマと直接は関係のない投稿なのですが、エイト君がめった斬りにされたブログの紹介です。

 オーストラリア在住のYoshiさんのブログです。
 論理的思考が要求されますが、爆笑すること、間違いなしです。

<エイト君が教えてくれたこと「人権のために闘うサイエントロジー>
http://humanrightslink.seesaa.net/article/281982309.html

<笑わせてくれるぜ、エイト君。「反カルト」 の中に 「カルト性」 を見た>
http://humanrightslink.seesaa.net/article/282370658.html

 この記事は、「カルト新聞」のコメント欄でも話題になっていますが、読者に突っ込まれると、エイト君は次のように反論(?)しています。
 蒸し暑さが吹っ飛ぶこと間違いなしです。(たまにはカルト新聞を読まなきゃあと思いましたとさ)


エイト さんは書きました...
7月21日21:19 Yoshi Fujiwaraさん

私の言動に関心があるようですが、私はあなたに何の関心も持っていません。
デマと思い込みそして揶揄ばかりのあなたのブログも然りです。

構ってほしくて仕方ないのは解りますが、あなたの戯言には興味がないので相手をする意義を見出せません。

2012年7月22日 7:12


エイト さんは書きました...
7月22日 8:51 匿名

尻馬に乗るアホの相手をするつもりもありません。

2012年7月22日 8:59


エイト さんは書きました...
また、アホが揃って喚いてますね。

“反論”も何も、相手にするだけ莫迦らしいというだけのことです。

賢明な読者なら解っていると思いますが?

“賢明”でないアホな輩には解らないのでしょう、お気の毒です。

2012年7月22日 14:06


エイト さんは書きました...
はいはいご苦労さん。

また便所の落書きレベルの書き込みですね。

“遠吠え”してるのはここに揶揄コメントを書いてる輩たちでしょう。

毎回ワンパターンで変わり映えしないですね。

2012年7月22日 19:16


エイト さんは書きました...
7月22日 20:29 匿名

反論?お前の便所の落書きが“論”なのか?ボンクラ君。
いったいどこまでアホを晒せば“恥知らず”だと自覚するのかな?

2012年7月22日 20:56


エイト さんは書きました...
7月22日 21:23 21:27 匿名

>Yoshi氏の指摘への反論に決まってるじゃねえかw

お前頭大丈夫か?
ちゃんとコメント欄読めよ

『エイト さんは書きました...
7月21日21:19 Yoshi Fujiwaraさん

私の言動に関心があるようですが、私はあなたに何の関心も持っていません。
デマと思い込みそして揶揄ばかりのあなたのブログも然りです。

構ってほしくて仕方ないのは解りますが、あなたの戯言には興味がないので相手をする意義を見出せません。

2012年7月22日 7:12』墓穴掘ってるのはアホを晒してるお前だろ

2012年7月22日 21:42


エイト さんは書きました...
7月22日 22:16 22:18

>出来損ないエイトw

目の前に来て言ってみろよ
ネット上でしかディスれないチキン君

2012年7月22日 22:44


 こんな喚き文を書き散らしているエイト君は44歳です。20代ならまだしも・・・。(あと数年したら50歳ですよ)
 コピーしているときは爆笑しながらだったけど、読み直したあとは何だか物哀しい気分になりました。

 そして、年老いたご両親が読まれたら、なんと思われるのか、とつい考えてしまいました。
「うちの清史には文才がある」と目を輝かされるのか、「俺たちの教育が失敗だった」と溜め息をつかれるのか・・・。

論争

<2011年4月、国立・名古屋大学でも新入生を対象に必須科目「キャンパスライフ安全論」なる統一教会、CARP批判の講義を実施し始めた>
<講演者は被害弁連の山口貴士・弁護士でした。国立大学の必須科目の講師に対立当事者の片方を呼ぶという大学側の姿勢も問題ですが、話がまた極端に一方的で酷いものでした>

大学もしょせん人間によって運営されている。
客観的にみて、かなり偏りのある山口弁護士を講師に招くというんだから、危険思想を持つ教職員が大学機構の中にかなりいる、ということのだろう。

<組織潰し狙う愛媛大>
<北大の櫻井氏(宗教社会学)は、拉致監禁を公然と認める稀有な学者である>

大学が、統一教会、CARPをつぶしに掛かっていることは間違いなさそう。
統一教会をつぶしたい拉致監禁容認派はまだまだ大学界や官界にウジャウジャいると思われます。

徳川家康は、敵対する石田三成をすぐには殺さないで、三成側に加勢する大名を見極めた上で、関ヶ原の戦いで、一網打尽にした。
これと同様、公的機関に巣くっている拉致監禁容認派をあぶり出して、まとめてコテンパンに打ちのめさなければ、戦国時代(拉致監禁という手段を用いる戦争)は終わらない、真の平和(信教の自由)は確立できないように思います。

広島大学の学生支援課職員の田中正徳
千葉大学の宮野モモ子・教育学部教授
北海道大学の櫻井義秀教授
大阪大学の瓜生崇招聘教員
愛媛大学の学生支援センター副センター長・野本ひさ教授

彼らは、もし学生から訴えられたら、間違いなく、全国弁連の弁護士を立てるだろう。
「カルト対策」は憲法違反ではないのか、「拉致監禁」は許されるのか、徹底的に論争しましょ。

RE: 論争

論争をする場合基本的なルールは、嘘をつかないということであると思う。
監禁派は、はっきりと自分の立場と信念を主張しないで都合が悪くなると嘘をつき始めるので、なかなかまともな論争にはならないと思います。

記事を補筆

 記事に<注2>を加えるとともに、櫻井教授と野本教授の写真を挿入しました。
 また、末尾に追記を入れました。

良識があった

<広島大学のM君の両親(統一1世)は、大学に抗議している。その結果、田中職員は人事異動となり、担当部署から外された>

ホッ。
大学界にまだ良識が残っていたんだ~~~、って、正直、ホッとしました。


大学界の腐った部分が次々に明らかになり、改善のためには全国弁連との訴訟合戦しかないのか、と暗~い気持ちになっていたので、なんか光が差し込んできたようで、希望に感じました。

毎度のことながら、いい情報をありがとうございます。

CESNUR2012で大学「宗教迫害」提起

さる9月20~22日、モロッコで開かれたCESNUR2012で、日本の大学における宗教迫害、「カルト対策」問題が史上初めて国際学術会議で報告されました。

統一教会の魚谷俊輔・拉致監禁問題対策委員会実行委員のプレゼンに続いて、有名私立大学のCARP代表が大学現場の「カルト対策」の実態を詳細に報告しましたが、参加識者の反応はすさまじく、CARP代表は質問責めにあいました。

専門家の驚きと反応は当然の現象です。民主先進国で全国の大学、特に国立大学が大学業務として学生の宗教迫害を行なっている国家、しかも、厚生労働省という国家行政機関所轄の独立法人が推奨先導して行なっている国は、世界広しといえどもは日本だけです。

それは世界の宗教専門家の知識と常識の埒外にあるわけで、この問題に関心と質問が集中したのは当然です。
日本の大学「宗教迫害」問題は、今後、世界の宗教研究者、宗教研究機関で集中的に論議され、追及されていくことになるでしょう。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://yonemoto.blog63.fc2.com/tb.php/344-7354c6ca