白昼のキャンパスで、大学教授公認の拉致監禁
カルト化する大学業界の人びと(4)
これから数回にわたって、『財界にっぽん』に連載された宗教ジャーナリスト、室生忠氏の<大学の宗教迫害>に関する記事を転載する。日本の大学のカルト対策の無法ぶりをより多くの方に知ってもらいたい。記事を読めば、「大学がカルト化(絶対性、排他性、違法性、攻撃性)している」という私の認識をリアルに理解してもらえると思う。
なお、写真は記事で使われたもの以外に、管理人がサイト等からコピーしたものが含まれる。改行、行空け、ゴチックなどは適宜行った。<注>は管理人。
◆2011年3月号
「カルト対策」名目に大学で起きている目を覆うばかりの人権侵害
これが真理を追究する大学なのか?
「何をするんだ! 止めろよ!」「なぜこんなことをする! 止めろ!」
記録破りの猛暑が続いた2008年8月の初旬だった。国立・名古屋大学理工学部の研究室に、K君(当時4年生)の絶望的ともいえる怒りの絶叫が響いた。
約5分から10分、柱にしがみついてまで必死に抵抗するK君を引きはがして、なおも暴れるのを羽交い締めしているのは、K君の両親や親族など合わせて約15名。K君を校舎の外に引きずり出すとワゴン車に押し込め、計2台に分乗して一気に走り去った。
自宅、路上、ファミリーレストランの駐車場、自動車運転教習所、被害者所属の教会…。
いまや国際的な批判を浴びている、日本の統一教会信者に対する拉致監禁の発生は時間と場所を問わない。
ついには“真理探求の砦”大学の構内でも続発するという信じられない事態になっている。
まだ残暑が残る2006年9月中旬、国立・大阪大学N君(当時・大学院生)は、大学の研究棟を出ようと玄関に降りたところを、待ち構えていた両親、親戚ら6名に取り囲まれた。
呆然とするN君。数人が有無を言わさずズボンのベルトを掴んで逃げられないようにすると、まず携帯電話を取り上げた。
N君が友人に助けを求めるのを阻止するためである。
学内の駐車場に待機していたレンタカーのワゴン車運転席のカーナビは、N君に行き先を知られないようにハンカチで覆われていた。
N君は後部中央座席に座らせられると、両側を固められたまま連れ去られた。
広島での学会発表の準備をしていたN君は、いきなり拉致されたため、せっかくの学会発表のチャンスを逃した。
担当教授は「彼がいきなり行方不明になったので私も困っている」と繰り返すばかり。N君は、本人の意思を無視した拉致という蛮行によって、学生の本分である学業を妨害されたのである。<注1>
公然と強制棄教を推進
国立・岡山大学でも学内拉致が起きている。2002年、授業が終わった直後、I さん(女性)が学部棟から出たところを親族と関係者ら約15名に拉致された。
当時、岡山大では確認されているだけで7名もの学生が、家族に拉致監禁される事件が続発していた。
そのため友人5、6名がI さんをガードしていて揉み合いになったが、親族らはIさんを無理やり車に押し込めて逃走した。
全国の大学で「カルト対策」と称して、宗教系サークルのメンバーに忌まわしい“迫害”が始まったのは、2006年以降だった。
対象は、韓国発祥のキリスト教系新宗教「摂理」、浄土真宗系の「浄土真宗親鸞会」、日蓮正宗執行部と対立する「冨士大石寺顕正会」、プロテスタント系の「ヨハン早稲田キリスト教会」などが挙げられるが、最も被害が大きいのが統一教会系の学生サークル組織「CARP(Collegiate Association for the Research of Principles=全国大学連合原理研究会=」である。
確認されているだけでも、学内拉致を含めてこの5年間に約40件ものCARPメンバーの拉致監禁事件が発生している。
大学におけるCARP迫害の実態はいかなるものか。
その特徴と構造、学外から抑圧に協力する組織、説得牧師、政治的背景、憲法違反やアカデミーハラスメント(アカハラ)の違法性…など、これから連載数回で多岐的に追及する。
まず慄然とさせられるのは、大学関係者が公然と「救出」と称する強制棄教、つまり拉致監禁の必要性に言及していることだ。
例えば、恵泉女学園大学の川島堅二教授<注2>は、文部省所轄の独立行政法人・日本学生支援機構が出版している冊子『大学と学生』(第85号、平成22年9月15日発行)で、
<最近では大学の学生部が学外の専門家やカルト被害救済団体と連携して、入信してしまった学生の救出 に取り組む事例も少数だが現れてきた>
と直に「救出」を評価しているし、<注3>
龍谷大学にいたっては「学生生活広報」として、
<カルト集団に出入りしていることがわかった場合は、できるだけ早い対応が必要です。信教の自由があるからといって放置すれば、脱会がますます難しくなってしまいます>
とあからさまに「信教の自由」を否定、宗教系サークルからの「脱会」「対応」の必要性を強調している。
CARPメンバーの拉致監禁は極めて構造的、組織的に行われており、冒頭の名古屋大学K君のケースに話を戻す。
「これはどう見ても異常ではないですか。いったいどうしたんですか。何が起こっているのですか。止めてください」
騒ぎに驚いた研究室の准教授や研究生たちが止めに入るほど、K君の拉致は異常なものだった。
しかし、親族の一人が「これは家族間が問題を話し合うために行っていることで、心配ありません」と強弁したため見過ごさざるを得なかったという。
大学研究室で起きた部外者による在学生拉致という重大事件にもかかわらず、大学当局の対応は不可解なものだった。
担当教授が、
「K君は事情があって、当分はもどってこない。騒がないように」
と説明にならない説明をしてから、研究室はK君の話に触れられない雰囲気になった。
「拉致監禁をなくす会」(小出浩久代表)事務局が、後に行ったK君本人からの聞き取りによれば、驚くべきことに、大学側はK君の拉致計画を事前に把握していたばかりか、自ら進んで拉致に協力していた。
K君の両親、研究室の担当教授、名古屋大で「カルト対策」を担当している臨床心理士の3者で事前協議が行われ、なんと担当教授は
「私が先導してK君をご両親に渡してもかまいませんよ」
とまで提案。K君の両親はさすがに、「教授にそこまで迷惑はかけられません」と辞退して、自ら息子を拉致したという。
事件の発生を事前に知りながら、防止するどころか進んで協力を申し出る大学教授たち。これが正義と真理・真実の探求を旨とする国立大学の姿だろうか。
そもそも、大学が管理する構内で学生が部外者に拉致される事態は、大学の了解なしには容易に起き得ない。
K君はワゴン車で大阪に運ばれ、姉が借りていたマンションの一室に監禁された。
玄関の鍵は改造され、窓も開かないように固定されていた。K君は移送途中のワゴン車内で、父親の手書きによる「実行時に、周囲から何か聞かれたら『これは家族間の問題ですから』と繰り返すこと」などと書かれた、数カ条の“拉致監禁マニュアル”を見つけている。
車内には携帯トイレまで用意されており、「これは両親だけの思いつきではなく、拉致監禁のプロフェッショナルが背後から指示を出した計画的行動だ」と確信したという。
はたせるかな、数日すると関西外国語大学CARPの元メンバーA(男性)、日本基督教団吹田教会(大阪)・豊田通信牧師<注4>らが、K君の前に脱会説得のために現れた。
K君がA本人から聞いた話では、実は、Aも教授の虚言で家族に学内から拉致された経験者だった。
関西外語大教授に「用事があるから」と研究室に呼び出され、「隣室で待つように」と指示された部屋のドアを開けた途端、数人の親族が待ち構えていたという。
K君は豊田牧師が登場する前、父親に言われて「豊田牧師に会う」という手紙を書かされている。監禁下のK君に拒否する選択肢はない。
K君が自主的に面会を希望したという証拠作りは、豊田牧師の狡猾な裁判対策のためだった。
監禁説得は約1ヵ月続いた。
傘寿(数えの80歳)を超えても、いまだ強制説得を続ける老怪女。
日本基督教団・川崎経子牧師が所長を務めるNPO法人小諸いずみ会「いのちの家」(長野・小諸市)に移送された後、K君は隙をみて脱出した。【末尾に追記情報】
(その後、両親は、「2度と監禁しない」という約束に反してK君を再び監禁。K君は名古屋大CARPに脱会届けを提出した)。
保護者の危機感を煽る
校舎の研究棟玄関で両親らに拉致された、前出・大阪大学院生N君のその後も追ってみよう。
N君が監禁されたのは、大阪市内のウィークリーマンション4階の一室だった。やはり窓は開かないように固定されて、玄関ドアは鎖で細工されたうえ、新たに南京錠が施錠されて内側からも開かない。
N君の場合も「保護説得」を主張する牧師がCARPからの脱会を説得した。しかも2人がかりで、包丁を使って統一教会信者に脱会強要をしたことから“包丁牧師”の異名をとるプロテスタント福音系の神戸真教会(神戸)・高澤守牧師と、高澤牧師と行動を共にすることで知られる西日本福音ルーテル青谷教会(神戸)・尾島淳義執事だ。
その昔は庖丁牧師、今は買春牧師の異名をとる高澤氏
N君が監禁中に高澤牧師から直接聞かされた話では、当初は、N君の脱会説得は大学生への強制棄教で知られる倉敷めぐみ教会(岡山)・高山正治牧師が行う予定だったという。
しかし、N君の信仰が堅いという判断で、高山牧師が依頼して強硬派の高澤牧師に急遽スイッチされた。
このときのN君の監禁は約1週間で終わった。
皆が寝静まった後、N君が力まかせにドアノブの鎖を引っ張ったところ、たまたま緩んでいたためか鎖がドアノブから外れた。鎖は侵入防止金具と繋がったままだったが、必死に身体を横にして、少しだけできた透き間から脱出できたのである。
前出・岡山大Iさんを脱会説得した牧師は判明していない。岡山大CARPの元メンバーが倉敷めぐみ教会に繋がっていたことから、やはり高山牧師の可能性が高い。実際、岡山大学の学生支援センターの「カルト対策」のホームページには、高山牧師の教会のリンクが貼られている。
この大学現場の強制棄教には、いくつかの共通した傾向がある。
まず、名古屋大K君を学内拉致するにあたって、事前にK君の両親、研究室担当教授、「カルト対策」臨床心理士の3者協議がなされた事実が示すように、大学と両親・保護者の緊密な連携の存在だ。
“緊密な連携”といえば聞こえはいいが、
<カルトは『子供を信じたい』とか『うちの子に限って…』と考える親の心理を逆手に取り、家族を安心させる手法を知っています。携帯電話やメールが通じるからといって、安心するのは禁物です>(龍谷大学「学生生活広報」)
と保護者の危機感を煽るというのが実情に近い。
既出の学内拉致は全て大学から連絡を受けた両親らによって実行されており、これは学外拉致監禁でもほとんど同様だ。
愛媛大学卒業のAさん(女性)の場合は、まだ在学中だった2005年ごろ、愛媛大学生支援センター責任者・N氏が、高山牧師を紹介する旨の電話をAさんの実家にかけてきた。それから半年後、突然にまず母親、翌日に父親と伯母がAさんの下宿に来て、Aさんは無理やり実家に連れ戻された。
高山牧師が現れたのは軟禁3日目だった。Aさんは数日間にわたって高山牧師から脱会説得を受け、他のCARPメンバーにも会うように求められたが断っている。
「俺は元ヤクザ」と監禁下の信者を脅す高山牧師
その間、Aさんは
「大事な実験のレポートが出せなくなる」
と泣いて訴えたが、高山牧師は電話でN氏と話すように強要。
N氏は
「事情があることを担当教授に話して、レポート提出を1週間遅らせてもらう」
と語って、実際に担当教授は了承を出した。
授業もN氏から担当教授への連絡で欠席が許された。
愛媛大の教授たちは、学生に対する本人の意思に反した脱会強制がなされている事実を知りながら、異を唱えるどころか逆に協力したのである。ここでも、大学生の授業を受けて勉学する権利が、アッサリと侵害された。
「一番嫌だったことは、親に私の悪口をいい続ける高山牧師に向かって、親が頭を下げている姿を見ることでした。親が見ている前で『こういうことがあったでしょう』などと、朝から晩まで否定的なことを言われ続けました。苦痛でたまらず、数日は何もやる気がなくなり、食べるのも嫌、何をするのも嫌、とにかく寝たいという状態でした」
というAさんの証言が残っている。
明らかにうつ病の初期症状だった。
大学の日常的監視・恫喝
大学の保護者への働きかけは、驚くべきことに、本人が大学を卒業した後も続く。
愛媛大学を卒業したKさん(女性)は、CARP・OGとして卒業後も後輩指導にあたっていたが、2006年秋、両親のもとに愛媛大学法文学部のY教授から手紙が届いた。
内容は、両親、Y教授に加えて、高山牧師を交えた3者会合に参加するよう薦めるものだった。
Y教授は
「現在も、高山先生は愛媛大学CARPの学生に会って説得して、CARPを辞めさせている最中だ。高山先生はすごい力を持っておられる」
などとドグマチックな態度で、高山牧師に会ってKさんを統一教会から脱会させるように主張したという。
実際この時期、愛媛大CARPのメンバーが一人、数日間行方不明になった後に脱会している。
大学と過剰に不安を喚起された保護者との連携は、拉致監禁にいたる以前、大学側のCARPメンバーに対する日常的な監視、恫喝のレベルから既に実行されている。
大分大学を2007年に卒業したF氏は、当時を思い出すと今でも胸が痛むという。
「大学側からCARPメンバーの親に、霊感商法や合同結婚式のマイナス情報を含めて『お子さんが統一教会に入っていますよ』という連絡が行くのです。大学からは単位をやらないと脅され、親からは一方的に大反対されて次々にメンバーが辞めていきました。一緒に活動してきた仲間が、本当はやりたくても辞めさせられていく姿を見ながら、とても心が痛く、傷つきました」
関西のある大学の学生・M君の証言は、大学側か保護者にかける電話の内容を知るうえで貴重だ。
初めてM君の実家に電話があったのは、彼が大学のCARPに入って1年後の2006年6月だった。
学生生活委員のOという人物からで、
「私から電話があったことは、M君本人には絶対に秘密にしてください」
と強く前置きしてから、以下のような内容の話を一方的にしたという。
・反統一教会の牧師を紹介するから、両親は脱会セミナーを受けるべきだ。
・M君がCARPメンバーであることは、今年卒業、就職してCARPを辞めた元幹部から聞いた。
・CARP脱会の説得対象者として、その元幹部はM君ともう一人の名前を挙げた。
・M君の学部の学生の5%ほどは統一教会会員だ。
・統一教会員の教授や弁護士もいて、マインド・コントロールは2ヵ月で完成する。
“ただ唖然”と言うしかない。
この大学関係者とは思えない“秘密警察”か“情報屋”同然の言動は、各大学がCARP迫害で連携している事実、反対牧師の協力を受けている事実、元CARPメンバーらを“密偵”に仕立ててイモヅル式に迫害の対象者を物色している事実、保護者に意図的に偽情報を吹き込んで不安と混乱に陥れている事実など、忌まわしい数々の事実の存在を証明している。
<注1>拙著『我らの不快な隣人』のプロローグに登場した大学院生。
<注2>日本脱カルト協会の理事。2010年から恵泉女学園大学の学長。
<注3>川島氏は保護(拉致監禁)説得には肯定的でないと聞いていたが、反統一教会陣営のカルト化を防止する装置がないため、彼も変質したということだろう。学長が救出(拉致監禁説得)を認めているのであれば、この大学の行く末は・・・。
<注4>吹田教会から神戸の神和教会に異動となっている。買春牧師・高澤守氏のお友だち。
【追記情報:6月18日夜】
思い出したことを記しておく。
名古屋大学のK君は、川崎氏のところから逃げ出してから確か3日後に、私のところ(当時浦和)にやってきた。
なぜ、私に? それはこういうことがあったからだ。
『我らの不快な隣人』の発売(08年7月)直後に拙著を読んだ彼から、上京するので会えないかという連絡が入った。ところが、ちょうど中国大連市に行かなければならない用事があったので断った。
それから、わずか2、3週間後(08年8月)に監禁されてしまったのである。
そんな縁もあったので、拉致監禁の模様を報告したかったのであろう。私も<無理してでも会い、監禁への注意点でも話しておけば>という後悔もあったので、喜んで迎えた。もっとも、大学構内で白昼堂々の拉致監禁ゆえ、アドバイスなど何の役にも立たなかっただろうが。
脱出3日後ゆえ、K君にはいまだ緊張感が漂っていた。実際、私と話している最中も、父親から彼の携帯に何度か電話がかかってきていた。解放感を味わう余裕はまだなかった。
「コンビニで買い物をしていたとき、後ろのほうで大きな音がすると身体が固まってしまいます」
父親との電話の合間に、彼は自分の通帳を見せてくれた。
「ほら、奨学金には全く手をつけていないでしょっ!それなのに、うちの親は奨学金をカープに献金したと疑っているんですよ。見てください、使っていないから預金残高は200万円もあります」
悲憤慷慨というか、憤懣やる方ないといった感じだった。
拉致監禁の模様などは、室生氏の記事に付け加えることはないが、監禁場所にやってきた豊田通信牧師と彼とのやりとりを若干書いておく。
K君が拙著のことに水を向けると。
豊田曰く。「米本の本のことで、この前、弁護士さんを含め、対策会議をもった。その結果、無視しようということになった」
このことは何度かブログで、仄聞情報として書いてきた。対策会議に参加した人たちは、どうして秘密の会議の内容が漏れたのかと首をひねっていたようだが、初めて明かしますが、情報は豊田→K→私というルートでした。
(有田国会議員は「統一教会の大物幹部によれば」とか「まだ書けないがいずれ書く」とか「事情をよく知っている人によれば」といった表現を好んで使うが、大半は作り話だと思う。コメンテーター時代の癖であろう)
豊田氏はこうも話したという。
「米本から取材の申し込みがあれば、堂々と応じるよ」
この話をK君から聞き、初めて監禁牧師が真正面から取材に応じてくれると喜び、さっそく豊田氏にfaxでいつくかの質問を送った。
ほどなくして返事が届いた。
「取材に応じると話した事実はない。よって、質問項目には答えるつもりはない」
何とも情けない西洋乞食坊主であることか。
それにしても、K君が告訴し起訴となっていたら、どうなっていたか。両親や兄弟、監禁牧師はともかく、担当教授Nの罪名は監禁幇助罪、強要幇助罪。罰金刑にしても前科教授となる。名古屋大学から解雇を含めた懲戒処分を受けていたであろう。
こう書いても、理系専門バカ にはピンとこないだろうが。
ちなみに、K君は2度目の監禁で脱会したが、2度目も豊田氏だったのか。
豊田牧師は小心者というから(3人の監禁体験者の話)、再びやるとは考えにくい。実際、K君に逃げられて以降、監禁には手を染めていない。神和教会に異動となってから、教会活動を含め、表の舞台にも登場していないようだ。
裏付けのある確定情報ではないが、彼のお友だち、買春牧師こと神戸真教会の高澤守牧師だと思う。
【追加情報2】「北海道大学のカープ学生が豊田にやられたケース」を読めば、豊田氏のやり方がよくわかるはず。
読み終えての感想や如何に。冒頭、大学がカルト化していると書きましたが、大学がカルトそのものではないかではないかと思われた人は少なくないはず。
室生忠の『大学の宗教迫害』 、好評発売中。
今回転載した記事が大幅に加筆され、まとめられたものです。ぜひ、ご講読を!
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Amazonレビューの削除要求
「財界にっぽん」連載を、御ブログに掲載いただきまして誠に有難うございます。実は小生のHPは既にアップ不能になっており、現在のHPは残像にすぎません。本来は自分のHPに掲載すべきところ、お恥ずかしい限りです。
米本さんが既に書かれていますが、小生も佐賀大アカハラ訴訟の件を、裁判開始の前振り的に短く「財界にっぽん」8月号(7月初旬発売)に書いておきました。
ところで、紹介いただいている編著書「大学の宗教迫害」について若干のトラブルが起きています。
同書はAmazonでも発売していますが、書籍紹介ページにカスタマーレビューがあって、「あいーる」なる人物が「統一協会の信者・関係者によって書かれた本」と題して、下記のような既述を行っています。
「編著者を始め、本書物の中に登場する人物は統一協会の信者・関係者であり、彼らは自信が統一協会の信者・関係者であることを明かさずにこの書物を記している」
「もしこの書物の真相、ここにあるレビューの真偽を知ろうとするなら、この書物の巻末の資料(238頁)にも記載のある「全国霊感商法対策弁護士連絡会」に是非問い合わせをしていただきたい」
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4817407360/ref=cm_cr_dp_synop/377-3634225-8740312?ie=UTF8&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending#RH2OOYZN93MKS
小生はさっそくAmazonに抗議して、次のようなレビュー削除要請を出しました。
「私はAmazon書籍ページで紹介されている「大学の宗教迫害」の編著者・室生忠です。
同ページに掲載されている、あいーる氏のレビュータイトルが「 統一協会の信者・関係者によって書かれた本」とあり、さらに、文中にも「編著者を始め、本書物の中に登場する人物は統一協会の信者・関係者であり、彼らは自信が統一協会の信者・関係者であることを明かさずにこの書物を記している」との既述があります。
編著者・室生忠が「統一協会の信者・関係者」である事実は一切存在しません。事実に反する断定既述は、名誉毀損及びAmazonレビュー「禁止事項」の「法令に違反する内容」にあたります。
あいーる氏と同士の文章を掲載したAmazonには、既に法的責任が発生しており至急同レビューを削除してくださるようお願いします。
至急の回答と善処をお願いします」
目的のためならどんな嘘も虚偽宣伝もまかり通してしまう「反カルトのカルト化」の見本といえるでしょう。Amazonの回答は未だですが粘り強く交渉します。
アカハラの実体
以前の記事にあった佐賀大の提訴では、この事件のあまりのトンデモなさに、森助教授の行動の異常さにばかり目が向けられ、背後にある大学当局のアカハラの実体があいまいになることを逆に心配していました。
この問題も、さらに掘り下げていただけたらと思いますし、室生さんの本も読んでみようと思います。
Amazonレビュー削除
「ご指摘がありましたカスタマーレビューの内容につきまして検討いたしました結果、今回は該当レビューを非掲載とさせていただくことといたしました」(Amazonカスタマーサービス担当者 )
事実無根の虚偽既述までして「大学の宗教迫害」の信憑性を貶め、読者を反宗教的マイノリティ集団「全国霊感商法対策弁護士連絡会」に誘導しようと試みる姑息さは、醜悪の極みと言うしかありません。
Re: アカハラの実体
>以前の記事にあった佐賀大の提訴では、この事件のあまりのトンデモなさに、森助教授の行動の異常さにばかり目が向けられ、背後にある大学当局のアカハラの実体があいまいになることを逆に心配していました。
実は、私もちょっと悩みました。求愛・求婚のことに触れると、問題の本質がぼやけるのではないか、と。
それでも書いたのは、次の2点からです。
その1・森ハラスメントの事件の本質は、恋愛感情が主因なのか、「信仰の自由」への侵害なのか。
つまり、森准教授は「佐賀大学のカルト対策のメンバーだったのか」がわからない。このことは裁判でいずれわかることではないか。
その2・大学の異常さ、無法振りは、室生さんの転載記事で、十分理解してもらえるのではないか。
だから、知っていることはすべて書こうと思いました。
>私も大学進学を控えた子供を持つ身として、大学当局のアカハラを危惧しています。
ほんとうにそうです。
今は2世がカープの主流になりつつあります。
その2世にだって、大学さんは容赦しません。
次回のブログで登場しますが、千葉大学の宮野モモ子教授は、ある2世の女学生を呼び出して、ハラスメントをやっています。
ちなみに、この女学生の父親は教団の本部職員です。
こうした「憲法が大学の門から逃げてしまう」ような状態をなくすためには、憲法を無視する大学人の実名をあげて“血祭り”にあげるしかないと思っています。
医療事故を繰り返す、弁護士懲戒を何度も受けているリピーターは、実名をあげて糾弾するしかない。
(朝日新聞の論壇でも、同じような主張がなされていた)
室生さんの本のⅡ部では、実名のオンパレードです。
ぜひ、ご一読を。
Re: Amazonレビュー削除
「削除記事」を読む前まで、室生さんをはじめとする鼎談した3人と出版社との4者連名での名誉毀損の提訴をすべき。といった提案投稿をしようかと考えていました。 弁護士費用の算段をしていたところです。
そのことは考えなくて良くなり、それでいろいろ考えたのですが、反統一&拉致監禁薄汚い諸君は、結局のところ、室生さんの本に怯えているのです。一言で言えば<読まれたくない>
彼らは哀れなことに、内容を批判することはできない。だから、室生さんや私を統一教会信者、関係者だという虚偽を述べて、信用を落とすしかない。そういう作戦なのだと思います。何人(反カルトを冠にしたカルト連中)かが組織的にやっているような印象を受けています。
脅えの正体見たり。といった気分です。
こういう言い方もできます。
2チャンネルなどでトグロを巻いている連中が、どうにもこれでは悪口のサークルでしかないと気がついた。(優秀!)
しかしながら、どこにも書く媒体がない。それで、アマゾンにまで進出したということでしょう。
気の毒な人たち。まさにラーメン・ソーメン・アーメンです。
追記情報
名古屋大学のK君と豊田監禁牧師に関するエピソードです。
レベル低っ
国立大学(の教授)がここまでやるとは…。ここまでアホだとは…。
統一教会をオウム真理教(アレフ)と同一視して、危険視する向きもあろう。統一教会信徒の親は、正にそのレベルだ。だから、反統一弁護士、反統一牧師、脱会屋にそそのかされて、拉致監禁を企てる親も出てくる。
しかし、それに対して「それは憲法違反ですよ。信仰の自由は尊重しなくちゃいけません」と言って諭すのが、見識の高い先生(大学教授)の職務だ。
それなのに、一緒になって、憲法違反をやらかしているだから、話にならない。
反統一陣営の犯罪行為に怒りを覚えるという域を超えて、日本の大学界(最高知識層)のレベルの低さ、低俗さが嘆かわしい。
教授の学生への宗教迫害は、あるまじきすがた。
昭和25年に文部省著作の宗教教育の副読本があったそうですが、なぜか封印されたそうです。
目次だけでも、かなりの内容です。反統一教授は、法律を守り、もっと勉強すべし。
マインドコントロール理論は破たんしている
「高橋克也はいまでもオウムにマインドコントロールされているんでしょうか?」という問いに対して「そうだと思います」というあたりまえの受け答えに思わず失笑しました。そんなバカみたいな答えを引き出すことで番組内容に専門家の見解を参考にしていますと思わせたいのだろうか?オウムの事件というと、まいどのことのようにステレオタイプな説明で事足れりとするマスコミの批判精神のなさにはあきれます。彼らこそ、その理論にマインドコントロールされているのではないかと(皮肉ではなく)思います。
よく考えると高橋克也が今でもオウムのマインドコントロールが解けていないというのはマインドコントロール理論自体の破たんではないでしょうか?17年もの間、ひとりで逃亡生活をしていた彼のマインドコントロールはなぜ解けないのか?マインドコントロールというものがそれほど強いものであるとすれば、そもそも信者を一ヶ月か二ケ月どこかのマンションに監禁して牧師の説教を聞かせれば「マインドコントロールはいとも簡単に解けますよ」というような手法は成り立たなくなります。
現にオウムの死刑囚たちの多くは刑務所での長い監禁生活の中でもいまだに反省がなく、オウムを信じている者が多いといいます。
かつて日本赤軍の岡本公三がイスラエルのテルアビブ空港で銃を乱射し26人の一般人を無差別に殺した事件がありましたが、岡本はその後も事件に対する反省はまったくなく、世界革命の理想を無邪気に信じていました。北朝鮮に渡った連中もそうだし、連合赤軍の連中もそうだった。彼らはみな確信犯であり、その意味ではオウムの信徒も同じではないのでしょうか?
今、世界の中でマインドコントロールなんていうバカな理論を使っているのは日本人だけです。それもそのはず。世界でははるかに深刻な事件が日常的に起こっているのです。9.11後のイスラム過激派の事件もそうですが、その後も世界中でテロはなくなりません。彼らも誰かにマインドコントロールされているのでしょうか?
現実にわれわれの社会にはさまざまな狂気が存在しているという事実にもっと目を向ける必要があると思います。その狂気に満ちた世界の中でオウムの問題もみなければ、日本人の意識は世界の中で孤立したままでしょう。マインドコントロールという理論にすんなりとはまる日本人は、世界の中では非常に奇妙にみえるのではないかと思います。
マインドコントロール理論の恐ろしさ
もしオウムの恐ろしい事件に対してマインドコントロールという概念が何事かを示唆しているとすれば、おそらくそれは次のような問題ではないでしょうか?
宗教的あるいは哲学的に「人間に果たして自由はあるのか?」という歴史的に議論された命題があります。これは特にキリスト教の根本命題です。キリスト教の考え方では、人間に自由はなく善に対しても悪に対しても自由はないという考え方があります。人間が悪をなずのは、悪の主体が存在するからであり、その主体こそが悪魔(サタン)であると考えられています。
この考え方によると、人間が悪をなすのは悪魔の影響を受けるからだと考えられます。つまりオウムのような集団はまさに悪魔の影響を受けたのだと考えられます。このような考え方に立てば、確かにマインドコントロールという概念にはそれなりに意味があることが分かります。しかし、仮にそういう意味だとすると、マインドコントロールという非宗教的な言葉を使用すること自体が誤りです。それは本来、宗教的、哲学的なカテゴリーに属する命題であり、議論の前提として神や悪魔の存在、あるいは人間の世界に影響を与える霊の存在を認めなければなりません。
ところがマインドコントロール論を展開している人々はほとんどが無神論者であり、唯物的世俗的な世界観を前提としていますので、彼らの分析は底が浅く、本質を捉えることはできないのです。もし彼らの主張が中国のような無神論国家で展開されれば、それは反宗教運動の最も危険な道具にもなるでしょう。かつての共産国では「宗教はアヘンだ」というマルクスの言葉によって、あらゆる宗教団体が弾圧され、事実上宗教がほぼ根絶やしにされましたが、そのような出来事は必ずしも過去の悪夢ではなく、将来の世界においても起こりうるのではないかと危惧します。なぜならマインドコントロールという理論が普遍化されると、そのような反宗教社会が想定されるからです。当然のことながら、いかなる宗教もマインドコントロールを行わなければ存在することはできません(もちろん宗教だけではないが)ので、[マインドコントロール=悪]だという理論が普遍化すると宗教は存在できなくなるのです。
魚谷氏の講義にもあったように、アメリカではM・シンガーらのマインドコントロール理論は法廷において完全に否定され、その理論に依拠して訴えられた統一教会の訴訟では全米のキリスト教団体が彼らの理論の危険性を見抜いて統一教会を逆に支援する方に回ったのです。それはアメリカ人が信教の自由という価値をもっとも大切なものとして尊重しているからでしょう。ところが日本ではそのような事実がまったく紹介もされず、むしろキリスト教団体がマインドコントロール論を使って統一教会を弾圧する側に回っています。
同じキリスト教でありながらアメリカのキリスト教会と180度異なったことを行っているのが日本のキリスト教会です。そしてそのような日米のキリスト教の違いをまったく紹介しようともしないのが日本のマスコミの駄目なところです。かつてイザヤ・ベンダサンが断じたように、「日本には本当はキリスト教という宗教は存在しない。存在するのは日本教徒のキリスト派だけである」という言葉はズバリ本質をついていると思います。
モリコとリールの裁判
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/8927/moruko.html
※この裁判の内容は「マインドコントロール理論 その虚構の正体」(増田善彦著)の中でも詳しく紹介されています。
マインドコントロールの証明
昔の記事に何ですが
おかしい
Re: おかしい
なるほど。
ご指摘、感謝です。
監禁された彼の供述に基づいて書きました。
彼は、統一教会に嫌悪しているので、もうコンタクトはできないと思います。
彼は、私の仕事場(当時、浦和市白幡)まで来て、沢山のことをしゃべっていました。
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俺「免許欲しい」 教習所「25万」 俺は呆然とした
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