合同結婚式は犬猫の結婚??(訴状全文公開)
当事者目録
原告■ ■■■(佐賀大学の女子学生)
■ ■■(学生の父親)
■ ■■(学生の母親)
上記訴訟代理人弁護士 福本修也
堀川敦
被告 国立大学法人佐賀大学 代表者学長 佛淵孝夫
佐賀大学文化教育学部 森善宣
損害賠償請求事件
訴訟物の価額 金440万円
ちょう用印紙額 金2万7000円
第1 請求の趣旨
1 被告らは,原告■ ■■■に対し、各自金220万円及びこれに対する平成24年2月10日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。
2 被告らは,原告■ ■■に対し,各自金110万円及びこれに対する平成24年2月10日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。
3 被告らは,原告■ ■■に対し,各自金110万円及びこれに対する平成24年2月10日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え。
4 訴訟費用は被告らの負担とする。
との判決及び仮執行宣言(1項~3項)を求める。
第2 請求の原因
1 当事者
(1)原告■ ■■■(以下,「■■■」という。)は、被告国立大学法人佐賀大学(以下,「被告佐賀大学」という。)文化教育学部4年在学の学生であり,原告■ ■■及び原告■ ■■は原告■■■の両親である。
原告らは世界基督教統一神霊協会(以下、「統一教会」という。)の信仰を有し,原告■■■は学生団体であるCARP(原理研究会)に加入している。<注1>
(2)被告森善宣(以下,「被告森」という。)は被告佐賀大の准教授であり、原告■■■の元ゼミ指導教官である。
2 不法行為
被告森は,平成24年2月ころ,当時被告佐賀大3年在学中の原告■■■を自己の研究室に呼び出し,これを受けて原告■■■は同年2月10日に同被告の研究室を訪れた。 <注2>
すると,被告森は,統一教会の教義を一方的に批判し,原告■■■の信仰を軽蔑・侮辱する発言を繰り返しながら「原理教なんてやめるべき」などと申し向け,CARP及び統一教会からの脱会を執拗に勧め,原告の信仰の自由を侵害した。<注3>
また,被告森は原告■■■のみならず原告■ ■■・■■ら家族の信仰についても言及し,同原告らが統一教会の合同結婚式を通じて結婚したことが「おかしい結婚」,「動物の世界」,「犬猫の結婚」であり,夫婦生活は「強姦するのと同じ」であって,原告ら家族の生活は「犬猫の暮し」であるなどと蔑み原告ら家族を侮辱した。<注4>
3 損害
被告森の上記行為は原告らの信教の自由及び名誉感情を著しく侵害するものであり,原告らはこれによって深刻な精神的苦痛を受けた。
原告らが被告らの不法行為により受けた精神的苦痛に対する慰謝料相当額は原告■■■につき200万円、原告■ ■■及び原告■ ■■につき各100万円を下らず,本件訴訟に要する弁護士費用は各慰謝料の1割相当額計40万円が相当である。
4 被告佐賀大の使用者責任
原告らの信教の自由を不当に侵害する上記被告森の行為は,被告佐賀大教授会の指示に基づき,「指導教官による学生指導」の名の下になされたものであるところ,これは被告佐賀大の事業執行について行われたものであって,同被告においては使用責任を負う。 <注5>
なお、被告佐賀大は常日頃からCARPをカルト団体と名指ししてCARPに対する弾圧を行い,学生の信仰の自由を日常的に侵害抑圧しているのもであり,本件はその一環としてなされたものである。
5 原告らは,平成24年3月27日付け内容証明(甲1の1,2,甲2の1,2)をもって、被告らに対して上記事実についての謝罪、慰謝料の支払い等を求める通知をしたが,被告らにおいては未だ謝罪はおろか上記人権侵害事実に対する諾否もなく何ら誠意ある対応を取らない(甲3,甲4の1,2,甲5の1,2)。<注6>
6 よって,原告は,被告らに対し,不法行為に基づく損害賠償請求権に基づき,請求の趣旨記載の金員を支払いを求めるものである(遅延利息は民事法廷利息,起算点は不法行為時:平成24年2月10日)。
<注1> 両親が結婚したのは、教会内で6000双と呼ばれる82年の合同結婚式を通してであった。参考サイトは「佐賀大学の女子学生、大学側を提訴」
<注2> 次回のブログとも大いに関係するので、ゴチックにした日付を覚えておいて欲しい。
<注3> 前回のブログのコメント欄で、koyomiさんが<立ち入ってはいけないこと、言ってはいけないこと>と題して、次のように書かれている。
教え子が、好ましいと思えない団体に入り、活動している。
これを教授が学生に、「否」と言うのは何ら問題ないと思う。
教授が、その団体のよくない点を示し、「こういう所だからやめた方がいいよ。」と言うのは信仰の自由は侵してないと思う。
(信仰も自由だが、反対意見を言う自由もある。但し、反対意見と一緒に「(脱会しないと)卒業させない、単位をあげない」と言うと脅しなので、脱会の強要、信仰の自由を侵すことになる。)
だけど、合同結婚式を行った両親を「犬猫の結婚」と言うのは、その人の存在意味まで否定しかねない言葉である。
正鵠を射た指摘だと思う。
ところが、森准教授は統一教会の「よくない点」を示したのかどうはわからないが、教義批判まで行っている。これは許されるべきことではない。
キリスト教系(たとえばカトリック)あるいは仏教系の私立大学の教員が、他の宗派(たとえばプロテスタント)に所属する学生に、その宗派の教義批判を行い脱会を迫る。これが許されるかどうかは議論の余地があるだろうが、価値中立性がとりわけ求められる国立大学の教員が、自分の価値観から特定の団体を批判することは許されることではない。*(追記:6月2日朝)オウム真理教が松本サリン事件、地下鉄サリン事件を引き起こしたのは、同団体の教義、ヴァジラヤーナにあった。それゆえ、教義に踏み込んでの批判は当然なされてしかるべきだった。もっとも、皮肉な話だが、ヴァジラヤーナの教えが注目されたのはサリン事件後のことであり、事件後、オウムはこの教えを廃棄した。
日本・統一教会の問題点は経済摂理、高額エンドレス献金にあり、そこから派生して、数年前に特定商法取引法違反という経済事件を引き起こした(逮捕者約40人)。この事件に同団体の教義が絡むのか絡まないのか。
世界・統一教会のテキスト『原理講論』には万物復帰という教えがある。これが高額エンドレス献金を日本の信者に強いるバックボーンになっているのは間違いないが、日本以外の世界の教会員はこの教えに縛られていない。となると、日本の高額エンドレス献金は教義というより、「日本はエバ国家」という教祖・文鮮明氏の考え方に基づくものだろう。
と、筆を進めながら、大学のサークル的組織・CARP(原理研究会、統一教会とイコールではない)に、どんな社会的な問題点があるのかという素朴な疑問が生まれてくる。福祉の名を語った物品販売は数年前に廃止されたいうし・・・
(koyomiさんの投稿「どこから信仰の自由を侵すのか?」を読んで)
現に国立大学法人佐賀大学職員倫理規程には次のように定められている。
第3条(1): 職員は,職務上知り得た情報について一部の者に対してのみ有利な取扱いをする等不当な差別的取扱いをしてはならず,常に公正な職務の執行に当たらなければならない。
同(2): 職員は,常に公私の別を明らかにし,いやしくもその職務や地位を自らや自らの属する組織のための私的利益のために用いてはならない。
同(4): 職員は,職務の遂行に当たっては,公共の利益の増進(公共の利益には信仰の自由がふくまれる)を目指し,全力を挙げてこれに取り組まなければならない。
「犬猫の結婚」発言は、明らかにこれらの倫理規定に違反する。 もっとも森発言は、大学の倫理といった高尚なレベルではなく、人としての倫理にももとる低レベルのものだが。
<注4> 読者(とりわけ教会員読者)は、前回の新聞記事で、「犬猫の結婚」と森氏が語ったことを知って、怒り心頭になられたと思うが、私の感想はちょっと違っていて、タイトルに書いたように、森善宣先生ッ、頭、大丈夫ですか!?というものだった。なぜなら、統一教会は純潔を重んじており、結婚する意思なきカップルのセックスばかりか、婚前交渉さえも禁止している。発情期にある犬や猫とは違うのである。
それどころか、合同結婚式後には聖別(性別)期間を設けており、式をあげたからといってすぐにセックスすることを認めていない。
もし戒律を破れば、家庭生活(夫婦生活)に入ることを延長させるというペナルティを課している。
森氏のいう「動物の世界」「犬猫の結婚」が<恋愛感情なき、セックス(&出産)だけを目的とした結婚>という意味なら、合同結婚式を通した結婚は、それとは対極的なところにある。それゆえ、「犬猫の結婚」と表現するのは間違っているというか、お門違い、ズレている。
また、合同結婚式を通して結婚した夫婦生活が「犬猫の暮し」「強姦するのと同じ」というのも、奇妙にして奇天烈な見方である。
それにしても、強姦と同じとは!恐れ入谷の鬼子母神だ。
訴状を読んだ新聞記者は、一瞬、目が点になっただろう。記事に引用しなかった記者の気持ちは何となく理解できる。
もし、反統一の立場から「合同結婚式」のことを表現するなら、「両性の意思を尊重しない結婚」「マインドコントロール下の結婚」「愛情抜きの血統転換だけを目的とした歪な結婚」ということになろうか。これだったら、意見の相違はあろうが、一つの見方である。
しかし、森先生からは強姦発言まで飛び出す。
正直、脳味噌を疑わざるを得ない。
彼の脳はかなり特殊で、セックスのことで頭がいっぱいになっている脳という印象を強く受ける。次回のブログでこの裏付けとなる事実を暴露するが、それを読めば読者は<森氏は変態さん>ではないか、少なくとも反統一さんを含め<不良教員>と思うのは間違いなし、だ。
<注5> -国立立大学法人佐賀大学ハラスメントの防止に関するガイドライン-
ガイドラインの対象:このガイドラインは、ハラスメント(*ハラスメントにはセクシャル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメントがある)が本学構成員相互間において問題となる場合には、学内・外、課外活動中、勤務時間内・外など、それが起こった場所・時間帯を問わず適用されます。
訴状には、森氏の発言がどのタイプのハラスメントかは明記していないが、権力者である指導教官がゼミ生に、ゼミ生が不快となる発言をしていることからすれば、少なくとも、パワー・ハラスメントに該当するのは間違いない。
指導教官でなければ、「テメー!うちの親の結婚のことをガタガタぬかしやがって」と啖呵を切ることができるのだから。
佐賀大学がまともな学校なら、当然のことながら、森教官には何らかの処分が下されると思うのだが。そうでなければ、「子どもを入学させてはならない大学」のリストに入るだろう。
事件の本質は、統一教会とかカープとかにあるのではない。
森指導教官がゼミ生にパラハラを行ったのは、自分の価値観と合わない団体に親が加入していたという点にある。
森氏が今後も、創価学会の子ども、共産党の子ども、解放同盟の子ども、憲法9条の会を熱心にやっている父兄の子ども、あるいは「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の子どもなどなどに対して、不快な言葉を発する可能性がある。大学当局は、このことを否定することはできないだろう。
それにしてもボヤキ:60年代、70年代前半に、多くの学生たちは大学の管理強化に反対する闘いを精力的に行ってきた。ああ、それなのにそれなのに、だ。
もし森発言が当時行われていたのなら、被害者が原理研究会メンバーであれ、旧左翼、新左翼学生は(いなノンポリ学生も)、差別発言を行った森をつるし上げるとともに、大学当局には森罷免を求めて、大闘争を展開していたであろう。
今の大学管理者は全共闘世代。ポスト世代から当時の学生運動の活動家が信用されないのは、むべなるかなである。
<注6> 上記の出来事について時系列で示しておく。
3月7日:原告代理人が通知書を送る。
4月6日:佛淵孝夫学長から「今後、速やかに本学の手続きに従って事実関係を調査し、森善宣准教授に対し、しかるべき対応を取ります」という回答。
4月6日:森氏から「通知書の主張する内容については充分に精査する時間的余裕がなかった」「今しばらく時間的な猶予を要求するものである」という居丈高な回答。
5月1日:森氏から「(ウンタラカンタラ)本職としては通知書の内容に対して正式な回答ができる精査が終了するまで、今しばらく時間的な猶予を要求する」という、これまた居丈高で事務的な回答。
5月14日;原告代理人が再通知書。
(その後、回答なく)
5月17日:提訴
前回のブログのコメント欄で、rinze-shouさんが<統一教会は批判されてしかるべき>というタイトルで、次のように書かれていた。
統一教会は批判されてしかるべきでしょう。佐賀大の先生も犬猫の結婚等、口がすべったかもしれませんが、カルトから足を洗わせようとの必死の親心でしょう。それがわからなくなっている米本氏もよほど血迷ったか・・・。
このコメントに、秀さんがこう諭されている。
口が滑った程度なら、「言い過ぎました 申し訳ありませんでした。」とすぐ謝罪できよう。
何故できないのか?
口が滑ったのではなく確信的だったのではないか。
まさに、その通り!
謝罪を求めたのが3月7日。口をすべらしたのであれば謝罪すればいいだけのことだ。ところが、一切誠意ある回答がないから、最初の通知書から2ヶ月10日後に提訴したわけである。そしてそれが記事として流れた。
それにしても思うのだが、「カルトから足を洗わせようとの必死の親心でしょう」とは何と無内容で陳腐な言葉か。前述した、反統一・反拉致監禁の元信者、koyomiさんの言葉のほうにリアリティがある!
最近数はめっきり減ったが、反統一・拉致監禁賛成諸君の投稿の特徴は、無内容で陳腐な言葉の羅列。みずみずしさがないばかりか、罵倒語が多く、知性がまるで感じられない。
提訴のことを報じた3つの新聞記事をブログに引用したことが、どうして「血迷ったか」ということになるのか。
なお、参考サイト:「プロローグ - 「やや日刊カルト新聞」の自由報道協会での記者会見}を読んでもらいたい。
私は、今から12年前の2000年頃から反カルトにカルト性の臭いを感じ、「反カルトのカルト性」について警鐘を鳴らしてきた。『カルトの正体』(宝島文庫)所収の<反カルトもカルトじゃないの>を読んでもらいたいのだが、前掲のブログサイトによれば、カルトとか反カルトとかに関係のない人が「やや日刊カルト新聞は最凶カルト」と書いている。
もはや、私の認識は時代遅れになっているのかもしれない。「反カルト」こそ真正「カルト」(絶対性、排他性) ではないのか。今後の検討課題にしたい。
<補足説明> 前回のブログで新聞記事を紹介したが、共同配信による「日刊スポーツ新聞」、「西日本新聞」には一部、間違いがある。下線部分は訴状にない。
<訴状によると2月ごろ、3年生だった女性を准教授が呼び出し「信者は就職できない」などと発言。精神的苦痛を受けたとしている>(日刊スポーツ)
<訴状によると、准教授は2月10日、自身のゼミの女子学生に「原理教なんてやめるべきだ」「友だちがいなくなる」など信仰を軽蔑したり、脱会を勧めたりする発言を繰り返し、信仰の自由を侵害、名誉を傷つけたとしている>(西日本新聞)>
(次回は森准教授の人となりについて。請うご期待)
室生忠の『大学の宗教迫害』 、好評発売中。
出版社はその昔創価学会に大打撃を与えた、知る人ぞ知るの「日新報道」です。
同書と意見を異にしようが、すべての大学人は目を通すべきだと思います。一読すれば、今回の提訴の今日的意味が理解できるはずです。
大阪大の大和谷厚先生、千葉大の宮野モモ子先生、被告席に座らされないようにしてくださいね。
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コメント
裁判までの過程
原告にはぜひがんばって欲しいし、裁判所には良識ある判断をされることを願っています。
専門家の驕りでは?
しかし政治に詳しいという人が必ずしも宗教にも明るいとは限りますまい。僕の見るところでは、彼が何年あちらに留学していたかは知らないが、統一協会信徒を実物で見たことは皆無なのではないか、と思われます。そうでなければ、「犬猫の結婚同様」などという暴言が出るはずもないでしょう。
とにかく専門家の驕りを感じさせられます。
私なら
<被告森は原告■■■のみならず原告■ ■■・■■ら家族の信仰についても言及し,同原告らが統一教会の合同結婚式を通じて結婚したことが「おかしい結婚」,「動物の世界」,「犬猫の結婚」であり,夫婦生活は「強姦するのと同じ」であって,原告ら家族の生活は「犬猫の暮し」であるなどと蔑み原告ら家族を侮辱した>
私が森准教授だとしたら、訴えを免れるために、次のように言い訳する。
「私が言った言葉は『私には、統一教会の合同結婚式は犬猫の結婚のようにみえる』『私には、知らない者同士の結婚は、動物の世界の関係のようにもみえるし、教祖の命令によって性関係を持つのだとしたら、強姦するのと同じようにみえる』だ。自分の感想を口にしたまでで、彼女の信仰心を批判したわけではない」
「私には、……みえる」というのがミソだ。自分の感じる世界、主観を表現しただけだ、と言えば、セーフだ。
そして、私なら、早いうちに謝っておく。
「誤解を招いて申し訳ない。信仰は自由だ」と。
でも、森准教授および佐賀大学は2ヶ月にわたって、話をはぐらかしつづけ、未だに謝罪に応じていない。カクシン犯だ。
これは、訴えられてしかるべきで、法による裁きを受けなければならないだろう。
「犬猫の結婚」とまで侮辱できるほど、森准教授には宗教心がなく、自身の夫婦生活に某かの問題があって結婚に対する有り難みが分からないでいるのだろう。
反省しないのなら、社会的制裁を与えて、悟れるようにしてあげるしかない。
ありがとうございます
また鼎談「大学の『カルト』対策の現状をどう見るか」では大変お世話になりました。お蔭様でそれなりの反響を得ているようです。
国立・佐賀大学を皮切りに、いよいよ、関東某国立「カルト対策」大学に対する司法的追及もスタート間近の気配が濃厚です。
〃学問の府〃を舞台にするだけに、日本の大学宗教迫害は、世界的視野からも深刻で病根の深い人権侵害現象として、拉致監禁問題と並んで急速に国際的憂慮と批判の対象になりつつあります。
どこから信仰の自由を侵すのか?
難しい問題です。
特に、世間的にもよくないと言われていて、個人で吟味してもやはり問題があるだろうと思われている宗教、思想の場合は、尚更難しいです。
前のコメントで、学生がよくないと思われる団体に所属していることに対して、教授がよくない点を指摘し、「やめた方がいい」とアドバイスするのは信仰の自由を侵すことにならない、と記載しました。
よくない点を指摘する場合、例えば社会的問題行為、被害の実態を示すのが殆だと思いますが、その元となっている教義の間違いを示すことは行ってはいけないことだろうか?と頭を悩ましてしまいました。
教義が頓珍漢でも、社会的問題と何ら関係なければ教義まで批判することはないでしょう。
でも、社会的問題を起こすのが教義が原因と思われるなら、その教義のここが間違っていると示すのは正当だと思います。
威圧的にならず、強制的にならず、差別言語と使わなければ、国立大学の教授が行っても問題はないと思います。
森准教授の問題は、以下の中の
<被告森は,統一教会の教義を一方的に批判し,原告■■■の信仰を軽蔑・侮辱する発言を繰り返しながら「原理教なんてやめるべき」などと申し向け,CARP及び統一教会からの脱会を執拗に勧め,原告の信仰の自由を侵害した。<注3>>
・原告の信仰を軽蔑、侮辱する発言を繰り返したこと
・脱会を執拗に勧めたこと
にあると思います。
佐賀大学の問題は、以下の中の
<被告佐賀大は常日頃からCARPをカルト団体と名指ししてCARPに対する弾圧を行い,学生の信仰の自由を日常的に侵害抑圧しているのもであり>
・CARPをカルト団体と名指ししてCARPに対して弾圧を行っている。
・日常的に侵害抑圧している。
ことにあると思います。
CARPの問題点や教義の間違いを普通に話すのはいい、だけど、誹謗中傷したり、弾圧したり、そのことによって差別するのは、大学としても教授にしてもやってはいけないことだし、信仰の自由を侵していることになるでしょう。
しかも、大学や教授という立場に対して、学生はなかなか文句は言えないものなので、それが日常的に行われていたら、パワーハラスメントになり、精神的苦痛を受けたと訴えられてもしょうがないでしょう。
大学の宗教迫害を読みました
気になったこと
koyomiさんのコメントで少し気になった点があります。
>学生がよくないと思われる団体に所属していることに対して、教授がよくない点を指摘し、「やめた方がいい」とアドバイスするのは信仰の自由を侵すことにならない
しかし、今回の問題は大学におけるパワハラです。教育的環境で優位的立場にある准教授が、その立場を利用して下位の立場にある学生の内面に干渉して精神的苦痛を与えたこと、そのこと自体が問われています。
優位的立場を利用して学生に苦痛を与える行為そのものが、すでにしてパワハラの不法行為なのです。
学生の信ずる信仰の教義の内容などは一切関係ありません。准教授が学生の内面に立ち入って苦痛を与えること自体が、大学にあって絶対にあってはならない許されざる行為であり、これが実行されたか否かが問われています。
ご一考ください。
投稿を読んで思ったこと。
それに触発され、 <注3>に追記を書きました。
そこでは触れなかったことを以下に書いておきます。室生さんのコメントを読んで改めて思ったことでもあります。
原理研究会の活動がもっとも活発だったのは、60年代の終わりから70年代の前半のとき。「親泣かせの原理運動」として社会的に批判を浴び、書店には原理批判の書籍が多数置かれていました。
ところが、このとき大学当局はほとんどといっていいほど、学内の原理研究会に干渉することはありませんでした。「原理をやめろ」と学生に迫る森准教授のような教員はいなかった。あれほど社会的な批判を浴びていたのに。
学生のことは、学生の自治に委ねていたからです。つまり、学生さんのことは学生さんにお任せします。私たちは口出ししません。警察を学内に導入させるようなことはいたしません。
ところが、学生自治会が崩壊した今、教員の学生への言動、振る舞いをチェックする機能がなくなり、ハラスメントが横行するようなことになってしまいました。
もう、アンビリ!
つーかあ、浦島太郎。
その中でもとりわけひどいのが、カープメンバーへのパワハラ、アカハラです。
「原理の学生が相次いで大学を中退し献身してしまう」といった40年前と比べ、今のカープは社会的に批判されるような活動をしていないのにもかかわらず、です。
学生自治会がなくなってしまったから、大学の学生に対するチェック、干渉だけが肥大化している。それが今の大学の最大の問題点だと思います。
私のことを敵視する監禁擁護派の有田さんとて、この指摘には同意するはず。
小川さん
>今まで、裁判に訴えられてばかりいた統一教会でありますが、ここから反転攻勢すなわち、悪いことは悪い良いことは良い。是々非々の立場を統一教会にも貫いてもらいたい当然過去の悪かったことを反省し改めたうえで、卑屈にならず。
そう願いたいものですが、高額エンドレス献金が続いている限り、過去を真摯に反省することは望めないでしょうね。いずれ書きますが、過去よりもっとひどいことが行われています。
暗鬱なのは、「高額エンドレス献金」の果実をめぐって文3派グループと文4派グループとが暗闘をしていることです。
明日(3日)、相次いで上陸してきた文3派グループが日本で旗揚げ式を行います。利権闘争(私にはそうとしか見えない)がいよいよ裏から表の舞台に移るわけです。
明日の集会で、文3派と文4派との間で、暴力沙汰が起きないかと心配しています。
もしそんなことが起きれば、警察沙汰、新聞沙汰になり、後藤さんの裁判に悪影響を及ぼします。そればかりか、暴力沙汰になるような団体に所属しているということで、拉致監禁を実行する親が増えるのではないか。
純粋な利権闘争ならとてもわかりやすい構図ですし、どっちが勝とうがさしたる興味はないのですが(ただし、日本食口の血と汗の涙の結晶の分捕り合戦は気持ちいいものではない)、日本の統一教会(文4派)に打撃を与えたい多種多様な連中が、文3派を支援し、彼らに取り入ろうとしていることです。彼らは暴力事件を期待している。
憂鬱なのは、誰がピュア文3派でそうでないのか、見分けがつかないことです。
文鮮明氏亡きあと、自分が教祖になろうと画策している人物もいて、そこに、その野望が見抜けない、監禁体験者として有名な某氏が加わりつつあるというから、事態は深刻です。
小生の目下の関心は、文3派の韓国人が無事に韓国に戻ってくれるかどうかにあります。
嫌悪感の表れか
・佐賀大HPから拾ってみました。韓国に留学して博士課程を修了されているかたです。
犬猫の・・という表現や韓国で俗に使われそうな露骨な表現をしていると感じます。
・学生数が少ない中で質の高い教育が行われているようです。逆の言い方をすれば密室のいじめが起きないとは言えない教育環境です。
3年次の学生は演習の授業が中心のようです。森氏がわざわざ学生を呼んで皮肉交じりに批判するのは、自分は学生のあなたより韓国の事はよく知っているという自惚れと、自分の嫌いな統一教信者の面倒を見たくないという嫌悪感を表現したかったと感じます。
佐賀大学ホームぺージより
文化教育学部国際文化課程 日本・アジア文化選修
森 善宣(准教授)
最終学歴 高麗大学政治外交学科,博士課程
学位 法学修士
専門,担当からひとこと
国際関係,特に朝鮮半島をめぐる国際政治。南北朝鮮関係や日米中ロとの政治外交+経済関係を歴史
や文化に照らして講義し,朝鮮語も入門から会話まで教授する。
担当授業
政治学 朝鮮現代政治史 朝鮮政治文化論 国際政治学演習 専門外国語(朝鮮語)
日本・アジア文化選修
4年間をとおして日本やアジアについて幅広い観点から多角的に学ぶことができます。
2年次からは,日本・アジア文化選修と欧米文化選修に分かれます。
3年次になると,それぞれの先生の専門にかかわる演習科目を選択します。
これらの演習をとおして,幅広い知見を深めるとともに,自分自身の研究テーマをみつけていきます
。
4年次になると,自分自身の研究テーマに関連する分野の指導教員のゼミに所属
平成24年4月1日現在、日本・アジア文化選修には、2年生19名、3年生20名、4年生26名(うち2名は海
外留学のため休学中)の計65名が在籍しています。
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