趣意書(3)-通過する車を見ることもストーカー行為?? 

ストーカー事件の真相(18) 

 宇佐美氏の控訴趣意書(3)-認定事実の中の事実誤認

 前回に続き、今回の趣意書も「原判決の認定事実の中の事実誤認」の記載である。
 原判決で該当するところは、「判決文(中)」で、示されている。読み比べて欲しい。

*1 控訴趣意書は原文のママだが、適宜、改行、行空けを行い、一部の文字をゴチックにした。
*2 目次にある頁数を趣意書に生かした。 
*3 告訴人の固有名詞だけはイニシャル(K)とした。
*4 四角で囲ったところは、管理人の注釈。一部、敬称を略した。
*5 下線は、管理人が注目した記述。

目 次

第1 はじめに……1頁
1 本件控訴の概要・・・・・・1頁
2 被告人の主観に関連する背景事情の用語説明……1頁

第2 訴訟手続の法令違反……2頁
1 証拠調べ手続きに関する不服(弁護人請求証拠の不採用)……2頁
2 訴訟指揮に関する不服(弁護人に対する尋問制限)……3頁
3 審理不尽……4頁

(上記は「訴訟手続きの法令違反」を参照のこと)

第3 原判決の認定事実の中の事実誤認……5頁
1 原判決「犯行に至る経緯等」の①乃至⑭の記載中の事実誤認……5頁
(1) 認定事実③について……6頁
(2) 認定事実④について……6頁
(3) 認定事実⑤について……7頁
(4) 認定事実⑥について……7頁
(5) 認定事実⑧について……8頁
(6) 認定事実⑨について……9頁
(7) 認定事実⑭について……9頁
(8) 判決への影響……10頁

(上記は 「認定事実の中の事実誤認」を参照のこと。


2 原判決の判示1乃至5の各行為についての犯行状況の記載中の事実誤認……10頁
(1) 判示1の行為の犯行状況……11頁
(2) 判示2の行為の犯行状況……12頁
(3) 判示3の行為の犯行状況……13頁
(4) 判示4の行為の犯行状況……14頁
(5) 判示5の行為の犯行状況……14頁
(6) 判決への影響……15頁

第4 原審証拠上認定すべき事実を認定しなかったことの事実誤認……15頁
1 「被告人にはKの本心が分からなかった」と認定すべきこと……15頁
(1) 被告人の認識(総論)……15頁
(2) 認定事実①②関連……16頁
(3) 認定事実④関連……17頁
(4) 認定事実⑥関連……18頁
(5) 認定事実⑦⑬関連……18頁
(6) 認定事実⑧関連……20頁
(7) 認定事実⑩関連……21頁
(8) 認定事実⑪関連……21頁

2 判示各行為は恋愛感情充足目的の「待ち伏せ」にあたらないこと……22頁
(1) 総論……22頁
(2) 判示1の行為時の認識……23頁
(3) 判示2の行為時の認識……25頁
(4) 判示3の行為時の認識……26頁
(5) 判示4の行為時の認識……28頁
(6) 判示5前段の行為時の認識……31頁
(7) 判示5後段の行為時の認識……33頁
(8) 認識の認定に関する原判決の誤り……35頁
(9) 方法について……36頁

第5 法令適用の誤り……36頁
1 恋愛感情充足目的の解釈……36頁
2 「待ち伏せ」の解釈……37頁
3 「不安を覚えさせる方法」の認識……38頁
4 ストーカー規制法を適用すべき事案ではないこと……39頁

第6 量刑不当……40頁
1 動機の点……40頁
2 手段方法と結果の点……41頁

今回アップしたのはゴチックの部分。


2 原判決の判示各行為の犯行状況についての事実誤認 

 原判決は,同1項の(2)乃至(6)において(原判決9~15頁),それぞれ,判示1乃至5の各行為についての各犯行状況を認定するが,以下のとおり,その事実認定には,明らかに判決に影響を及ぼす事実誤認がある。
 
(1) 判示1の行為についての犯行状況の認定ついて

 原判決は,判示1の行為当時の被告人が,
(ア) 「Kの父親の車にとりつけたGPS機能付き携帯電話機(以下「GPS」という)からの位置情報により,Kの父親の車が東京都新宿区1丁目付近に頻繁に立ち寄っていることを把握していた」こと,及び,
(イ)  Kが統一教会からの脱会に伴う事件処理を依頼した山口弁護士の事務所が,「平成22年6月4日の中務からのメールにより東京都新宿区新宿1丁目15番9号所在のさわだビル内にあることを知った」こと,そして,
(ウ) 「被告人は,同月8日の午後,Kの父親がいつもどおり,杉並区内を経由して新宿に向かうという位置情報を取得した」ということを認定する。

 しかし,まず,被告人は,上記(ア)の認定のように「頻繁に立ち寄っていることを把握していた」のではなく,したがって,判示1の日も,新宿に向かう位置情報を上記(ウ)の認定のように「いつもどおり」取得したのではない。
 被告人は,位置情報がよく出ていた判示1の場所に注目し,その場所の付近にKの居場所があるのではないかと思って,当該場所の状況を確認しにきていた。

 ここで重要なことは,被告人の言う「位置情報がよく出ていた」という意味は,ある日の1回の機会でGPSを操作し位置情報を調べた時に,30分くらいの一定の時間内に,立て続けにほぼ同じ位置に位置情報が出ていた,という意味であることである(第8回公判被告人調書p31以下,第9回公判被告人調書p3以下)。

 そのような場所は,父親の車が「停車」していることを意味し,停車しているのはKの居場所に父親が車で来ているからかもしれないと考え,1ヶ月のうちに一度でもそのような場所があれば,被告人は,その場所に注目した。
 また,GPSの誤差が50m(甲25・原審記録100丁)ということもあり,注目した場所については,現場の状況を見に行こうという発想を持っていた(乙10・原審記録1369~1370丁,第6回公判被告人調書p43,第9回公判被告人調書p4以下)。
 そして,被告人がGPSを取り付けたのは,原審判決が認定するように,平成22年4月頃であり,同年5月中のある日に,立て続けに何度も判示1の場所付近のダイカンプラザというマンション付近に位置表示が出た機会が1度あったため,判示1の同年6月4日に,その場所を見に行ったものである(第9回公判被告人調書p3)。

「頻繁に立ち寄っていることを把握していた」という原判決の上記認定は,もしそれが事実なら,同年4月頃にGPSを取り付けてから,同年5月中に,父親の車が,日を改めて何度も新宿1丁目付近に立ち寄るという「動き」をしていた前提事実があり,その「動き」を位置情報で把握していたことになるが,<11頁>
実際には,K供述によれば,Kとその両親が車で山口弁護士の事務所に行っていたのは,月に1度程度であり(K母調書p5),同年5月中に,被告人が「頻繁に立ち寄っていることを把握」できるような前提事実を欠くことは証拠上明らかである。

 よって,上記(ア)(ウ)の認定は,事実誤認であることは明らかである。

 次に,上記(イ)の認定について,被告人は,中務からの前記メールを見たものの,以下の理由により,当時,山口弁護士の事務所住所には関心がなかったため,判示1の場所付近と山口弁護士の事務所住所が距離的に近接していることに全く気づいていなかった(第9回公判被告人調書p4)。

 すなわち,2010年3月頃,被告人は,中務から,Kが山口弁護士に依頼して統一教会の脱会に伴う事件処理を依頼していることを聞いた際,参考程度に,同弁護士の事務所住所を訊いたところ,それに対する中務の返事が,2010年6月4日に来たのである。
 具体的には,同年3月頃,被告人は,川崎元牧師を訪れてK氏との仲介を要請するなど,第三者を通じてK氏に会うことを考えていたが,山口弁護士についても,仲介者になってもらうのはどうかという発想から,確定的な考えというよりは,なんとなく訊いてみたに過ぎなかった。

 強制説得を得意とする牧師や、強制説得を黙認している弁護士(しかも宮村と親しい弁護士)に仲介を頼んだ・頼もうと考えた。宇佐美氏のお人良し(教会員はおしなべてそう)というか人間関係オンチを物語るエピソードである。私が彼から相談受けていたら「無駄だからやめたほうがいい。それどころか、宮村に情報が筒抜けになり、捜索活動のマイナスになる」とアドバイスしただろう。
 実際、川崎訪問情報は瞬く間に、監禁諸派に伝わってしまった(苦笑)。トホホのホである。

 ところが,被告人は,同年4月頃以降,前記のような第三者に仲介を頼む方法は,時間と労力がかかり,人と会うことによるストレスもあるため,それよりは,GPSによってK氏の父親の車の移動先からKの居場所を見つけてKと会う方が,効率的かつストレスもないと考えるようになり,山口弁護士の事務所住所に対する関心もなくなった。
 そして,被告人が中務の前記メールを受け取った同年6月4日当時は,まさにGPSを使ってKの居場所を探そうとしていた時期であり,その頃はもはや,山口弁護士の事務所住所には全く関心がなかったのである(第9回公判被告人調書p11~12)。

 以上より,上記(イ)の山口弁護士事務所が,判示1の近くに所在するさわだビル内にあると「知った」という認定は事実誤認である。
 
 (2) 判示2の行為についての犯行状況の認定について

 原判決は,「被告人がGPSからの位置情報により,Kの父親の車が新宿の山口弁護士事務所の帰りに杉並区内を経由し,判示2の道路付近を通過するのを知っていた」と認定した。

 しかしながら,被告人は,判示2の行為当時,未だ,Kの父親が,新宿の山口弁護士の事務所にKを連れて行くために,相模原から車を出して,杉並区内のKの居場所に寄ってから,新宿に行き,その帰りにはまた杉並区内を経由している事実をはっきりと把握していたのではなかった(第9回被告人調書p4,11~14)し,判示2の道路付近を通過することを知っていたのではなく,通過する車には全く関心を持っていなかった(第6回公判被告人調書p47~52)。 <12頁>

 また,判示2の行為のときは,被告人が見たGPSの位置情報は,過去の位置情報であり,判示2の当時の位置情報ではない(第6回公判被告人調書p48~49)。
 前記(1)で述べたように,被告人の言う「位置情報がよく出ていた」という意味は,ある日の1回の機会でGPSを操作し位置情報を調べた時に,立て続けにほぼ同じ位置に位置情報が出ていた,という意味であり(第8回公判被告人調書p31以下,第9回公判被告人調書p3以下),そのような場所は,父親の車が「停車」していることを意味し,停車しているのはKの居場所に父親が車で来ているからかもしれないと考え,一度でもそのような出方の位置情報があった場所に注目し,現場に行ってその場所の状況を調べてみようという発想を持っていたのであって,判示2のときは,過去の位置情報でそのように注目していた判示2の道路周辺を調べるために,そこに出かけた。

 よって,被告人は,Kの父親の車が,単に,同場所を通過することを認識していたわけではなく,原判決の前記事実認定は,明らかに事実誤認である。

 仮に検察の起訴状が正しいとしよう。
 すなわち、宇佐美氏はKの車が判示2の場所を通過することを認識し、通過する車を観察していた。 この行為がどうして「恋愛感情を充足させる目的」とした「待ち伏せ行為」となるのか。
 頭がオカシクなりそうだ。
 全国の彼女に振られた男性諸君、彼女が通過する車を見ていたら、刑務所行きになりますぞ。どうかご注意を!

 (3) 判示3の行為についての犯行状況の認定について
 
  原判決は,被告人がGPSの位置情報により,Kの父親の車が新宿の山口弁護士の事務所に向かうものと予測し,同日午後,同事務所のある判示3のビル付近で「Kを待っていた」と認定した。
 
 確かに,被告人は,その頃までには,Kが新宿の山口弁護士との打合せをするために,父親が車を出して送迎している事実を把握し,同日も,父親の車が新宿の同事務所に向かうという予測はしていた。
 しかし,杉並区内から新宿の同事務所まで,地下鉄で30分もあれば到着できるはずであるところ,わざわざ父親が相模原から杉並区内経由で車を出し,Kを送迎しているという事実に不自然さを感じ,未だに,Kが両親の監視下にあるのではないかという疑問を持ち,Kと両親が弁護士事務所に行く様子を観察してみようと思い,判示3の場所にいたものである(第9公判被告人調書p15~17)。

 よって,被告人が「Kを待っていた」という上記認定は,事実誤認である。

 また,原判決は,「Kは,判示3のビル前歩道上に被告人がいて,車道のほうを向いてKが乗っている車が通り過ぎるのを目で追うような感じで見ているのに気付いた」と認定する。
 これは,K供述に基づく認定であろう(第2回公判K調書p33)。

 しかし,このとき,被告人は,同路上において,Kの父親の車が通り過ぎるのを見ていない旨供述しており,この点の被告人の認識は,捜査段階から一貫しているため(乙11・原審記録1373丁,第8回公判被告人調書p10),極めて信用性が高いというべきである。
 一方,前記K供述は,被告人のその後の行動と矛盾しているため信用できない。すなわち,後述のとおり,このときの被告人は,Kに見つからないように隠れて行動しており,その点はKも供述しているところ(第2回公判Kp34),もし仮に,前記K供述が真実なら,<13頁>
Kに見つかったことを認識している被告人が,わざわざ,その後隠れながらKに見つからないように行動する必要性など全くない。

 真実は,被告人がK及び両親を最初に見たのは,さわだビルの方に立っているときに,前記3人が判示1のパーキングからさわだビル方向に歩いてくるのを見たときである。

 このように,原判決は,相異なるK供述と被告人供述が存在するにもかかわらず,両供述の信用性を比較検討することなく,一方的にK供述に沿う事実認定をしたものであり,明らかに事実誤認である。

 このような一方的な事実認定の仕方は、痴漢犯罪でしばしば行われるやり方である。
 痴漢の容疑者と被害者の証言が食い違うとき、警官・検事・判事(保守的で体育会系的。女性は常にか弱き被害者であると思い込んでいる人種)は、両供述の信用性を比較検討することなく、被害女性の言い分を丸飲みし、容疑者を犯人と断定してきた。しかし、痴漢冤罪が話題となり、女性の供述のみを信用するような警察・検察・裁判所の姿勢は社会的に批判され、同時に内部からも反省の声があがるようになった。
 保守の権現のような福士裁判官がこうした司法の変化に留意しないのは、裁判官としての資質が問われよう。

(4) 判示4の行為についての犯行状況の認定について

 原判決は,Kが当時住んでいたマンションの入口前で鍵が開くのを待っていたときに,被告人が「1.1メートルほどの道路を挟んだ反対側のアパートのブロック塀の隙間から身を乗り出すようにしてKの方を見ており,目が合った」旨認定した。

 この認定は,原審公判廷におけるK供述(第2回公判K調書p41)によるのであろうが,他方で,Kは,第2回公判添付資料5の写真2について,「この日に私が初めて気づいたときの,私と,彼のいた位置の写真です。」としか説明しておらず,被告人が,写真2に写っている男性のように身を乗り出すような姿勢で立っていたとまでは説明していなかった。
 
 これに対し,被告人は,当該K供述を,原審公判廷において,明確に否定している(第8回公判被告人調書p19,20)。
 また,被告人は,既に述べた通り,Kが偽装脱会しているのではないかと思い,本心を確認する目的と共に,Kの安否を心底心配しながら捜し続けてきたのであり,もし,Kが偽装脱会していた場合,被告人が下手にKに本心の確認をしたことで,Kの偽装脱会が周囲の者にばれ,またKに自由がなくなるようなことになってはいけないという配慮をしながら慎重にKの居場所を捜していたのである(第6回公判被告人調書p27~28)。

 そのような被告人が身を乗り出すようにしてKのほうを見ているというのは,極めて不自然な行動であるから,K供述は信用性が低く,隠れていたという被告人供述の方がむしろ合理的かつ自然な供述であって信用性は高いというべきである。
 
 ところが,原審は,相反する内容のK供述と被告人供述について,それぞれの信用性を何ら比較検討することなく,一方的にK供述に沿った事実認定をしたものであり,明らかに事実誤認である。 

 
(5) 判示5の行為についての犯行状況の認定について
 
 原判決は,サウナに入ってきた被告人が宮村に対し,「Kとの関係を修復したい」などと話した旨認定した。

 上記認定は,宮村供述(宮村調書)を根拠としているのであろうが,宮村証人は,偏波性の強い証人であり,その供述の信用性に多大なる問題がある。<14頁>
 また,その時の状況からしても,被告人は,Kら女性3人を率いているように見えた宮村をたてて,まずは宮村に話を通すことによって,Kと話をする機会を得ることができないか,極めて現実的なことを考えて宮村と接触したのであり,そのような場面でしかも短い時間しかないときに「Kとの関係を修復したい」というような,宮村に頼んでもどうにもならない事柄について発言をしたというのは,不自然である。

 よって,被告人が「Kとの関係を修復したい」と宮村に述べた旨の事実認定は,事実誤認である。

 宇佐美氏が宮村に「Kとの関係を修復したい」と述べるなど、社会通念(社会常識)上あり得ないことである。
「脱会屋」と統一教会から呼ばれている宮村が、2人の婚約を破棄させることも目的の一つにして、Kを監禁下で脱会説得している。脱会表明後も監禁は続き、この(サウナの)時点でもKを監禁下に置いている可能性は高い。
 そう認識していたはずの宇佐美氏がいくらお人好し・人間関係オンチでも、宮村に「(偽装脱会している可能性のある)Kとの関係を修復したい」などと話すわけがない。 繰り返すが、仲を切り裂いた張本人に、元通りの仲になりたいなどと告げる、泥棒に金を返してくれと頼むようなトンマは、この世に1人としていないだろう。
 どうして、福士裁判官はこんな宮村供述を採用して事実認定するのか不思議でならない。トンマというほかない。
 宇佐美氏が宮村に頼んだのは「Kさんと話をさせて欲しい」であった。宇佐美供述のほうが自然である。

 (6) 判決への影響
 
 各判示行為の状況場面において,以上の事実誤認があるところ,被告人が実際に考えていた,または認識していた事実によれば,被告人の各判示行為は,恋愛感情充足目的によるものではなく,かつストーカー規制法第2条1項1号の「待ち伏せ」には当たらないというべきであるから,上記事実誤認は,判決に重大な影響を及ぼすと言える。 

 東京高裁は、地裁判決の供述の恣意的な選択による事実認定をどのように判断するのであろうか。

-続く-
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コメント

不自然な内容

今回の判決で宇佐美氏の行為を考えると、唯単に、相手に対する未練、恋愛感情の充足と考えるには、あまりにも不自然な内容が多い。宮村氏の関与、強制脱会説得があったと考えれば全てつじつまが合い納得できるようになります。それでもどうしてもそれを認めたがらないところに、判決文においての不自然な無理と矛盾が出てくるのでしょう。

宮石さんの言う通りです。

 宮石さん、いつも投稿、ありがとうございます。

 宮石さんの推測は当たっていると思います。「訴訟手続きの法令違反」(趣意書(1))で弁護士が指摘している通り、福士裁判官は公判の冒頭から、「拉致監禁」「偽装脱会」の訴えを排除する姿勢ありありで、実際、これに関する証拠調べもことごとく却下しました。
 それゆえ、「判決文においての不自然な無理と矛盾が出てくる」という印象を持たれるのは当然のことです。

 私が首を傾げるのは、公判の途中からではなく、最初から「拉致監禁」のことを避けたのはなぜか-ということです。

 福士判事と菱沼公安担当検事に直接問い質す術がないから、推測するしかないのですが、ごく自然に考えられるのは、公判が始まる前に、2人は綿密に打ち合わせしたということです。

 公判中、福士裁判官は菱沼検事に注意したり、叱責する場面がありました。それで、ひょっとしたら「無罪を考えているのか」と浅はかにもぬか喜びをしてしまったのですが、あれは判検癒着の印象を与えないための作戦だったと思います。

 公判の最大の問題点は、宮石さんがおっしゃるように「宮村氏の関与、強制脱会説得」のことを、端から審理の対象にしなかったことにあります。執行猶予付きの懲役3ヶ月の判決は、判検が打ち合わせをしたときから、決められていたとしか考えられません。


Re:不自然な内容

物事を不自然に感じるのは「論理に飛躍がある」ということでしょう。
(ex・通過する車を見る=ストーカー行為 …ンッ? てな感じ)
ところで、

>宮村氏の関与、強制脱会説得があったと考えれば全てつじつまが合い納得できるようになります。 by宮石才一
>最初から「拉致監禁」のことを避けたのはなぜか-ということです。 by米本氏

に対して、福士裁判長に言い逃れする余地が残っているとすれば、「論理上、拉致監禁を持ち出せば辻褄があうとは言え、唐突に拉致監禁を持ち出すこと自体に理論性がないのでは…」
ということかもしれません。
賢い裁判長なら、それを理由に、
「私の判決を非難するが、被告側の弁護にも唐突な論理の飛躍があるだろう」
と言いそうです。

そこで、その唐突感(飛躍)を埋めるキーパーソンは誰なのか考えてみました。
それはKさんの両親ではないでしょうか?

Kさんのお母さんは法廷で、親子ほど年の若い宇佐美さんを「おそろしい黒い雲」呼ばわりしたそうですね。
ところで、Kさん失踪前、Kさんの両親は、娘が結婚しようとしていた宇佐美さんに、一度も会おうとしませんでした。
それくらい面識も持とうとしなかったのなら「恐ろしい黒い雲」などと言わず、「よく知らない、どんな人かはわからない」と言うべきなんじゃないでしょうか?

一般的に、娘が結婚したいと言ったら、心配であればあるほど「自分の目で確かめたい」のが、親心というものではないでしょうか?ましてや、30過ぎた娘なら、不用意に反対して、お嫁に行きそびれたら…と、安易な反対は出来ないものです。

Kさんの両親が、一度も会おうとしなかったのは何故なのか?
顔もあわせず、話もせずに、宇佐美さんを嫌い、別れさせるべく行動した理由は何なのか?
その点について、納得のいく答弁を聞く必要があるのではないかと思います。

その答弁に合理性があって初めて、Kさんに直接の意思確認をするチャンスを、一度たりとも宇佐美さんに与えなかった理由となり得るのではないでしょうか?
そうであってこそ、あらゆる手段を模索して意思確認のために近づこうとした宇佐美さんを(誤解とはいえ)ストーカーではないかと思ったと主張できるのではないでしょうか?
但し、その時に<統一教会が嫌いという理由=宇佐美さんを嫌う理由>であってはならないと思います。

その点が解明されないままでは
<Kさん側が、直接の謝罪を一言もしないまま「婚約不履行」という不条理の種を蒔いた理由は何なのか>
というモヤモヤが残り、
<Kさん側は、宇佐美さんをストーカー呼ばわりする以前に、そもそも宇佐美さんを訴えるほどの立場にあったのか?>
という疑問すら感じます。

裁判長は、この点に関わる質疑の場を被告側に確保すべきであって、安直に「関係ない」などと言わず、聞くだけ聞いても良かったのではないでしょうか。

宮村氏の関与(=拉致監禁)を論理的飛躍なく証明するには、まず、両親が一般常識では考えられないほど結婚に反対し、宇佐美さんとの対面を避けた理由から、今一度、明らかにするべきではないかと思います。

今の状態では、この裁判は、土台のない家のように宙に浮いているように見えます。

宮村の言葉、「宇佐美は有罪になるだろう」

<二つ前の、米本さんのコメント欄より>
推測するしかないのですが、ごく自然に考えられるのは、公判が始まる前に、2人(検事と判事)は綿密に打ち合わせしたということです。<引用おわり>

ここを呼んで思い出したことがあります。世界日報の記者が、宮村に羽交い締めにされ、宮村に言われた言葉、「宇佐美は有罪になるだろう」

http://www.worldtimes.co.jp/special2/ratikankin/111217.html

その記事を読んだときには、どうして宮村は、「どうしてそんな事が言えるのか?」 と不思議に思いました。

もし、 二人の綿密な打ち合わせの内容が、宮村のもとにはいっておれば、その自慢げな言葉も可能かな?

疑いもせず

◆【○採用】Kは被告人と結婚する意思が全くないにもかかわらず、被告人はKの父親あてにKとの結婚を認めてほしいとの趣旨の手紙を書いた、という話
【×不採用】この手紙は、未だ脱会通知書すら来ていない時期に書かれたもので、被告人にはKに被告人と結婚する意思がなかったことなど全く知る由もなかった、という話

◆【○採用】Kが電話で結婚の意思がないことを告げた、という供述
【×不採用】Kから、統一教会の脱退と婚約破棄の内容証明が本心であるという話は聞いていない、という中務氏の供述

◆【○採用】被告人は恋愛感情を綴ったメールを送った、という話
【×不採用】被告人は中務の話を聞いてKが偽装脱会している可能性が高いと思い、Kの身を心配してKの安否・消息を尋ねる趣旨でメールを送った、という話

◆【○採用】「被告人が宮村に対し『結婚したい』と言ったことを宮村から聞いた」というKの供述(又聞きの供述)
【×不採用】宮村に「Kと結婚したい」とは言っていない、という被告人の供述

◆【○採用】被告人は「どうにかしてKとの関係を修復しようと考えていた」という見方
【×不採用】Kが被告人との結婚意思を持ち続けていることが確認できたならば、Kと結婚したいと思っていたが、Kに被告人との結婚意思がないことが確認できれば、諦めるつもりであった、という被告人の供述

◆【○採用】「なぜ宇佐美はKと話した後、Kに近づくことをやめたのか」についての説明は不要
【×不採用】「なぜ宇佐美はKと話した後、Kに近づくことをやめたのか」について説明してほしいという被告側の要求

◆【○採用】被告人は,Kに被告人に対する恋愛感情も結婚意思も全くなくなったことを知りながらも、Kにつきまとった、という解釈
【×不採用】Kの結婚意思がないことを確認できなかった、という被告人の説明

◆【○採用】宮村に対し「Kとの関係を修復したい」と話した、という事実認定
【×不採用】被告人が宮村に頼んだのは「Kさんと話をさせて欲しい」ということだった、という話


タイトルの通り、福士裁判官の「証拠の恣意的な選択」。えげつないですね。
調書の一部の記載だけを用いて誤った事実を認定―。そこまでやるか!?

福士判事と菱沼公安担当検事が公判前に打合せ?

自分の出世のためか、検察(政府)の意をくんで統一教会つぶしをしようとしているのか知りませんが、「疑わしきは罰せず」の原則くらい、守りましょ。

福士の場合、“疑いもせず、検察の言うがままに、罰する”って、そりゃないでしょ。

みんなさん、感謝です。

 福士裁判官が公判廷に提出された証拠をどのように裁いたのか、それを【○採用】【×不採用】で整理整頓し、「証拠の恣意的な選択」を裏付けていただき、とても感謝です。

 このような精査の仕方、整理整頓のやり方はたいそう勉強になりました。

「Re:不自然な内容」について

私の「Re:不自然な内容」について、一日置いて読み直したら、大事な部分に誤解を招きやすい表現が沢山あって、主旨が伝わりにくいと思ったので、修正させていただいたこと、お伝えしておきます。

検証

提出された一つ一つの証拠に対して、福士裁判官がどのように検証して採用、不採用になったのか、その根拠を問いただしたい気持ちです。

(脱会屋に洗脳された)親の気持ち

猫の手さんの投稿を読んで。

 脱会屋は信者家族をとことん教育します。

 統一教会は邪悪な宗教団体であり、犯罪者集団である。 

 このことが刷り込まれてはじめて、信者家族は子どもを拉致し監禁下で説得することを計画します。

 統一教会には様々な問題があると感じている「比較的等身大の統一教会」が見えているような教会員であっても、脱会屋に洗脳された(強い影響力を受けた)信者家族の目に映る「統一教会像」は理解できないと思います。

 なにせ、邪悪であり、犯罪者集団としか映っていないのです。

 暴力団よりもっとワルの犯罪者集団に加わっている娘が、やはり犯罪者集団の一員である男性と結婚したい、会ってくれと頼んだ場合、「いいよ」という親はいないでしょう。

 ある一世教会員がこう言ったそうです。
「拉致監禁は絶対に良くないけど、でもうちの子どもがオウムに入ったら、拉致監禁してでも脱会させるわ」

 これを聞いて、思わず、嗤ってしまいました。
<世間では、統一教会はオウムよりもっと邪悪な団体と思われていることを、この親は全く認識できていないな>

 統一教会は犯罪者集団。こう思っているKさんの母親が犯罪者集団の一員である娘に頼まれたからといって、犯罪者集団の一員である宇佐美さんと会うようなことはしません。

 そんなことより、早く娘を足抜けさせ、結婚したいという男と別れさせたいと思う。これが親の心情なのです。

 この落差が理解できないと、宇佐美裁判は理解できないと思います。

 理解できるチャンスはありました。それは、福士裁判官が弁護側の拉致監禁説得への言及に耳を傾けることにありました。
 それが偏った訴訟指揮によってことごとく排除された。ここに、今回の裁判の最大の問題があったと考えています。
 

Re・(脱会屋に洗脳された)親の気持ち

>理解できるチャンスはありました。それは、福士裁判官が弁護側の拉致監禁説得への言及に耳を傾けることにありました。

その通りだと思います。
福士裁判官が弁護側の拉致監禁説得への言及に耳を傾けずに済んだのは、

>統一教会は犯罪者集団。こう思っているKさんの母親が犯罪者集団の一員である娘に頼まれたからといって、犯罪者集団の一員である宇佐美さんと会うようなことはしません。

という、米本さんにとっては当然の事実が、Kさんのお母さんの口から、法廷で明らかにされてないからではないでしょうか?

この内容の証言が、Kさんのお母さんから得られていれば、福士裁判官が拉致監禁に言及しないこと自体の合理性が失われていたはずです。

何故、こんな状態になっているのか…福士裁判官の偏った訴訟指揮によるものなのか、弁護側のミスなのかは知りませんが、いずれにせよ、宇佐美裁判は、公平なジャッジをすることが不可能なほど材料(関係者証言)が不足しています。

福士裁判官の判決文は、その証言の空白に支えられているに過ぎないように見えます。

Re: Re・(脱会屋に洗脳された)親の気持ち

猫の手さん
>何故、こんな状態になっているのか…福士裁判官の偏った訴訟指揮によるものなのか、弁護側のミスなのかは知りませんが、いずれにせよ、宇佐美裁判は、公平なジャッジをすることが不可能なほど材料(関係者証言)が不足しています。

 仮に、弁護側が母親に「どうして宇佐美さんに会おうとしなかったのですか」と質問した場合、「宇佐美さんに会うよりも、久しぶりに戻ってきた娘と統一教会問題のことを、親子水入らずで話したかった」と答えれば、それでオシマイでしょう(おそらく彼らの想定問答の範囲内)。

 これは一つの回答になっていますから、なおも弁護側が追及しようとすれば、裁判官に遮られでしょう。

 関係者の証言が不足していたことが問題ではなく、みんなさんが具体的に書かれている通り、弁護側の主張・証拠をことごとく不採択とした福士裁判官の偏頗(へんぱ)的な判断に問題の本質があると思います。
 仮に関係者の証言がもっとあったとしても、宇佐美さんに有利なのものであれば、裁判官は間違いなく採択しなかったでしょうね。
 
 公安のシナリオ通りの判決文を書くことが福士裁判官の最初からの主眼だったようですから、どんな材料があっても彼にとっては関係ないこととなるでしょう。その証拠に不採択にした根拠と、「こう判断した」という根拠をまるで述べていませんから。

なるほど~

>関係者の証言が不足していたことが問題ではなく、みんなさんが具体的に書かれている通り、弁護側の主張・証拠をことごとく不採択とした福士裁判官の偏頗(へんぱ)的な判断に問題の本質があると思います。

福士裁判官の偏頗(へんぱ)的な判断によるもののように感じながらも、宇佐美さんの無罪を信じる自分の気持ちが、論理の空白を残していないだろうか?と考える中、気になったこととして、Kさん家族の証言に着目したわけですが、…納得です。
「なるほど~」です。
米本さん、みんなさん、ありがとうございます。

刑事事件(ストーカー容疑)の被疑者として扱われている宇佐美さん側からは、Kさん家族の非礼・非常識を証明する証言を引き出すチャンスなどほとんど準備されてない法廷である上に、「控訴趣意書」に示されている通り裁判官の偏頗(へんぱ)的な判断がされている…。

宇佐美氏が、Kさん家族の非常識に言及しようとすれば、別途、民事で「婚約不履行」でも訴えなければ、確認のチャンスも与えられないままということかもしれませんが、まずは「控訴趣意書」についての、高裁の判断・説明を待ちたいと思います。

実に巧妙なのです。

 猫の手さん、納得していただいて、うれしいです。

 タイトルのことです。
 福士裁判官が証人として認めたのは、宇佐美氏とK氏(当事者だから当然のこと)以外には、

検察側:K氏の母親・宮村・松岡刑事
被告人側:宇佐美氏の母親・K氏のアベルにあたる中務青年支部長・宇佐美氏の所属教会長

-の6人(3対3)でした。

 最初の印象では、公平性を担保しているなというものでした。
 しかしながら、「拉致監禁」「偽装脱会」への尋問を最初からやめさせるのだから、裁判は弁護側にとっては“片肺飛行”もいいとこです。

 証人申請で、福士裁判官は「宮村からの拉致監禁を体験した小出氏」を却下しました。

 この時点で、福士氏の偏頗性を見抜くべきでした。

 K氏は宮村に監禁説得を受けていると、宇佐美氏は推認した。
 その根拠は小出氏の証言(本)だったから、当然、この公判では「関係ない」ではなく「関係ある」ものとして、申請を認めなければならなかったはずです。

 しかしながら、頭の回転が遅い小生は「証人尋問は3対3となった」のだから、公平性が保たれていると、価値中立的な判決に期待してしまったのです。(たんなる数合わせ!)

 まさに、♪あなたバカよねえ♪でした。

 後出しジャンケンなのだけど、福士さんは狸顔です。最初からそうだったのではなく(偶然、地裁のエレベーターで一緒になったけど、つぶらな瞳だった)、いつしか狸顔になってしまったのだと思っています。(もっとも狸の瞳は「つぶらな」だけど)

 いくつになっても、反省すること多し、であります。

Re・実に巧妙なのです。

>K氏は宮村に監禁説得を受けていると、宇佐美氏は推認した。
 その根拠は小出氏の証言(本)だったから、当然、この公判では「関係ない」ではなく「関係ある」ものとして、申請を認めなければならなかったはずです。

とのことですが…風のウワサでは、
宇佐美さんは、小出さんの本を読んだだけでなくKさんを探し回っている最中、情報を求めて、米本さんを訪ねたように、小出さんにも直接会って話を聞いたらしいですね。

その時、小出さんが、宇佐美さんに何を話したのか確認すれば、宇佐美さんの拉致監禁についての認識は完全に証明されたはずです。
小出さんの証人却下は、本当に意味不明だと思っています。

Re: Re・実に巧妙なのです。

ザッツ・ライト

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