「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(23)

慶応大学の先生の正体


やられたぁ!

 慶一たちが「慶応大学のカウンセラーの先生がいる施設」に到着したのは10月2日の夜11時だった。
 玄関のポストに小さな字で書かれた「いのちの家/川崎経子」 の表札を見た慶一は、
「あ?あ、やっぱり」「やられたぁ!」
 と、ほぞをかんだ。

 そう、ここは慶応の先生とは全く関係のない、長野県小諸市にあるNPO法人・小諸いずみ会「いのちの家」
 山梨県・都留市の谷村教会の牧師だった川崎経子(81)が基金4000万円を募って(私のところにも募金の要請があった)、2002年に設立した施設である。

 <カルトやDV等で精神的に疲れてしまった方の「心」を癒し、社会復帰を助けることを目的とした滞在型リハビリテーション施設>

 これが施設の表向きのうたい文句だが、実態は入所したくない統一教会員を押し込め、脱会説得を行なう軟禁場所である。

 NPO法人・小諸いずみ会の役員欄(11人)には、浅見定雄(元東北学院大学教授)、小海基(もとい、荻窪教会牧師)、西田公昭(静岡県立大学准教授)、山口広(弁護士、全国弁連の代表)、吉田好里新松戸幸谷教会牧師)、黒鳥栄(戸塚教会牧師)といった「拉致監禁問題」ではよく顔を出す面々が顔を並べている。西田、山口を除けば、いずれも日本基督教団に所属しているメンバーだ。
 役員にDVの専門家は1人もいないようである。

 いのちの家のホームページを読めば、いかにもオープンな施設のように思えるが、地域の町会はもとより隣近所も、「犬を抱っこしたおばあさんがときおりトボトボと散歩しているのは見かけるが、誰が住んでいるのかまるでわからない」、NPOという法人格や建物の外観から受ける印象とはまるで異なる秘密めいたスポットなのである。

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統一教会と川崎の相似形

 ここで、いのちの家について説明しておく。
 川崎経子は、牧師というより古参の強制説得家。強制説得に手を染めるようになったのは1985年頃からで、主に谷村教会近くのホテルに信者を監禁し、脱会説得を行なってきた。

 2002年に場所を移し、やり方を変えたのは、1999年以降、監禁から脱出した信者が相次いで、民事提訴、刑事告訴を行なうようになったからだと思われる。当時太田八幡教会の清水与志雄牧師を提訴したアントール美津子の訴状には「谷村教会の川崎経子牧師」の関わりも記載されていた。川崎は震撼としたに違いない。

 川崎の、裁判に訴えられることのない新しいやり方はこうである。

 まず、家族に信者を拉致監禁させ、マンションなどで家族だけで話し合いをさせる。
 その話し合いとは、慶一や深雪が体験したように、子どもに統一教会の信仰について語らせることだ。

 そのあと「やはり納得できない。統一教会に詳しいおばあさんに会ってくれないか」と提案する。(トークにはバリュエーションがある)
 子どもは「このままマンションにいても、いつまで経っても解放されない」という心理になり、しぶしぶであっても応じることになる。だいたいがこのパターンで、しぶしぶ「いのちの家」に行く。

 慶一のケースは、少しばかり異なる。
 元エホバの証人だという「サイトウ」なる人物が登場し、「慶応大学のカウンセラーの先生」のところで、親と子どもの双方の言い分を聞いてもらったらどうかと提案した。
「サイトウ」の発案なのかそれとも川崎なのかはわらないが、慶応大学云々は、学歴詐称(川崎は中央大卒)、職業詐称もはなはだしい。

 <慶応大学の先生>にしろ<統一教会に詳しいおばさん>にしろ、かつて正体を隠して勧誘してきた統一教会(一部の婦人部隊は今でもやっているようだが)と、まるで同じである。慶応大学云々トークとなれば、もはや、統一教会の上を行く悪質さである。このことを、川崎たちは認識しているのだろうか。

 しぶしぶであっても、自分の足で「いのちの家」の門をくぐれば、川崎が拉致監禁に問われることはない。また、ここがミソなのだが、「いのちの家」は内側から開かないような鍵は付けられていないし、部屋の窓の開閉も自由になっている?ことだ。
 逮捕監禁罪が成立する構成要件は何一つないのである。

 最初の、親による監禁にしても(慶一の場合は軟禁)、子どもが親を訴えることはできても、親との関係がわからない川崎に責任(共同不法行為)が及ぶことはない。なにしろ、最初の監禁と違って、暴力的に「いのちの家」に連れ込まれたわけではないのだから。

 99年以降の裁判を教訓にした、基本的人権は侵害しているものの違法性が問われないうまいやり方なのである。


2段階構えの脱会方法

 2段階構えともいうべき脱会方法だが、最初の段階を省略することはできないのか。
 つまり、親が子どもにストレートに、「川崎先生のところに行こう」あるいは「統一教会に詳しいおばあさんのところに行こう」と誘った場合、どうなるのか、ということだ。
 前のトークなら当然、子どもはノーである。統一教会に反対し軟禁状態で脱会説得する川崎のところにノコノコ行くような青年教会員がいたら、よほどの変わり者であろう。

 このことは、別に統一教会に限った話ではない。自分の思想信条に真っ向から否定する人のところにあえて行くような人はいない。論戦を挑もうというのならともかく。

 後のトーク。「統一教会に詳しいおばあさんのところに」と言われた場合、常識で考えればわかる通り、「そのおばあさんの名前は?場所はどこ?」と聞く。親が言いよどめば、「名前も言えないような怪しげなおばあさんのところなんかに行かない」と拒否をする。
 慶応の先生なら、子どもはその先生の名前を聞く。もし名前を言うようだったら、インターネットで調べる。
 ところが、監禁(軟禁)状態で、「??の話を聞こう」と言われれば、子どもは今の状態を何とかしたいと思うから、名前がわからなくても、同意せざるを得ないのである。

 このようなわけで、川崎のやり方は「最初の段階」(ネットなどを見ることができない不自由な空間)を欠かすことができないのだ。

「最初の段階」で、非日常的で異様な環境下に子どもを置き、しぶしぶであっても、いのちの家に来させるように仕向ける。これが川崎のやり方の要諦である。


本音で話し合いましょう


 慶一たちが「いのちの家」に入ると、川崎は慶一に向って、こう話した。
「ここは親子が話し合いをする場です。統一教会の信仰を持つか否かはあなたが決めなさい。私を牧師、先生と思わず、本音で話しましょう」

 慶一は<ずいぶん上から目線で高飛車にものをいうおばあさんだな>と思った。

 川崎が「ここでやりたいことは?」と聞くので、「教会や職場に電話を入れたい。自由に外に出歩きたい」と話すと、
「統一教会から話し合いを妨害されるので、電話はやめて欲しい。自由に出歩きたいなら、親に頼みなさい」(注)

 この日(10月2日)から、脱出する10月29日まで、軟禁生活が始まるが、それは次回で。

 川崎のひととなりは、すでにブログに書いているので、目を通していただけたら幸いです。一部、重複している記載があります。

「川崎牧師の素顔??なぜ信者の母親は自殺したのか(上)」
「川崎牧師の素顔??なぜ信者の母親は自殺したのか(中)」
「川崎牧師の素顔??なぜ信者の母親は自殺したのか(下)」
「川崎牧師の素顔??なぜ信者の母親は自殺したのか(補足)」
「川崎牧師の素顔➄?十字架を背負う(上)」
「川崎牧師の素顔??十字架を背負う(下)」
「川崎・黒鳥・清水など揃い踏み(上)」
「川崎・黒鳥・清水など揃い踏み(下)」


(注)外出を認めるか認めないかは、川崎ではなく、家族が決める。
 川崎はどこまでも第三者の立場を装い、責任はすべて親にいくようにしている。
 外出が認められず、そのことを信者が訴えたとしても、川崎は裁判所で「私が外出を禁止した事実は一切ありません。親御さんがそのようにされたのです」と証言するだろう。


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 JR吾妻沿線は草津、万座、四万など温泉の宝庫である。写真の温泉と旅館は、川中温泉の「かど半旅館」。川中温泉は、日本三大美人湯の1つ。あとの2つは龍神温泉(和歌山県)と湯の川温泉 (島根県)。
 川中の湯は、身体になめらかにまとわりつくようだった。


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コメント

ずるい

反対派はずるい!自分は安全圏にいながら嫌な役割を全て親に押し付けて!
統一教会が悪で、そこから救うために正義の行いをしている、という自負があり、そのために拉致監禁が必要というなら、正々堂々とすればいいと思います。
統一教会が救いのために霊感商法をしているなら、それを堂々と言えばいい、と私を説得した人は言ってました。私もそう思ってました。(実は信者の頃からそう思っていて、何故言わないのだろう?と思ってました。)同じように、統一教会の魔の手から救い出すために拉致監禁が必要なら堂々とすればいいのです。
これでは、統一教会の末端信者のとかげの尻尾切り(信者が勝手にやったこととよく昔言ってましたよね?もしかして、今も?)と同じです。
所詮、統一も反統一も同じ穴の狢、同じ思考回路、頭の中身は同じです。
ここで紹介するのもなんですが、統一も反統一も一度中島みゆきさんの「Nobody Is Right」を聴いてみてください。

汚い手口

リンクされているNPO法人「いのちの家」を紹介するブログには以下の記述がありました。

<カルト(統一協会・オウム真理教、等)によるマインドコントロール被害の後遺症などを癒やし、社会復帰を助ける滞在型リハビリテーション施設で、日本基督教団隠退牧師の川崎経子さんが所長をしています。
川崎所長は、牧師時代、長年にわたり統一協会を脱会した人たちの心の立ち直りや家庭内暴力(DV)などさまざまな理由で傷ついた心を整理したいと願う人たちを牧師館に宿泊させ、生活をともにする中で、心のリハビリに努めてこられました>

慶一はまだ脱会を決めていないのに、ここに連れてこられた。
脱会後のリハビリ、という施設の主旨とは違いますね。
まさに羊頭狗肉。おかしいです。

施設のいかがわしさ、勧誘手口の巧妙さ。これらを明らかにしていただき、この問題の複雑さがよく分かりました。


Nobody Is Right

koyomiさんの勧めによって、 Nobody Is Rightの歌詞を読んでみました。なるほどです。

 歌詞の印刷は禁止されているので、検索でヒットした情報のURLを貼り付けておきます。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B25103

慶応大学

「慶応大学のカウンセラーの先生」というのは臨床心理士の平野という人物のことを指しているのではないかな。

Re: 慶応大学

> 「慶応大学のカウンセラーの先生」というのは臨床心理士の平野という人物のことを指しているのではないかな。

 日本脱カルト協会理事の平野学さんのことですね。http://www.jscpr.org/member.htm

 平野さんが慶応大学で臨床心理士をしていたことが浮かび、それで咄嗟に、「慶応の先生」といったのかもしれませんね。

注目!

 ブログのテーマと直接関係なくて申し訳ありませんが、注目すべき記事<やっぱりあった!「拉致監禁マニュアル」>が「宮村峻の研究」にアップされています。
 ぜひ、読んでみてください。
http://miyamurakenkyu.seesaa.net/article/174567524.html

「統一教会/宗教の自由/英語記事の日本語翻訳」では、ディプログラミングの連載が始まっています。
http://humanrightslink.seesaa.net/

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