「勝ち犬の遠吠え」⑨-故樹村さんのこと(3)・傍若無人
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「清水牧師の正体(9)」
故人・樹村さん(仮名)のことについては、
「勝ち犬の遠吠え⑤-故樹村さんのこと(1)死者を冒涜
「勝ち犬の遠吠え⑦-故樹村さんのこと(2)豹変
で、書きました。
そして、この「傍若無人」をアップした翌日に、システム障害が発生し、文字化けしてしまいました。 さらに、その後、東日本大震災そして福島原発のメルトダウンがあったり・・・。
「勝ち犬の遠吠えシリーズ」の原稿は昨年の秋には書き終えていたのに、なかなかアップできず。清水牧師には失礼な表現だけど、まさに疫病神。
これからはよほどのことがない限り、たとえ宮村大魔神による信者の神隠しがあったとしても、中断することなく、アップしていきます。それで、「傍若無人」を、再びです。
なお、カテゴリー「清水牧師の正体」をクリックすれば、最初の記事から通しで読むことができます。
「清水先生は牧師はんやなのに、嘘ばっかり・・」
樹村さんが、息子(当時大学生)が統一教会に関わっていることを知ったのは、92年2月のことであった。 樹村さんは、東京で開かれた「全国原理運動被害者父母の会」(本間てる子代表)の集会に参加し、そこで、91年4月から水口教会(滋賀県甲賀市)の牧師に就任していた清水氏を紹介された。

清水牧師が保護説得を本格的に手がけることになった最初の教会(水口教会)
ちなみに、『我らの不快な隣人』の主人公、宿谷麻子さんの母親も、時期は別だが、同じ集会に参加し、そこで戸塚教会の黒鳥栄牧師を紹介されている。同じパターンである。(同書63頁)
関西に住む樹村さんは、清水氏に約束を取り付け、電車を乗り継ぎ、午後1時に水口教会を訪問した。しかし、教会のベルを押しても返事がない。教会のまわりをグルグル回り、牧師館(自宅)のベルを押すと、窓から顔を出し、「歯を磨いているところだ。もう少し待ってくれ」という。結局、10分待たされた。うだるような暑い日だったという。
話はそれるが、私たちからすればどうでもいいような10数年前の一コマを樹村さんが鮮明に記憶していたのは、彼女にとって印象深いことだったからだ。それは、清水氏の上から目線、すなわち<俺は救出してやる立場にあり、おまえさんは俺から助けてもらう立場。だから待ってなよ>という態度がありありだったからだ。
戸塚教会牧師の黒鳥栄氏の宿谷さんに対する態度も同じだった。これについては(『我らの不快な隣人』の63頁で、次のように書いた。
<さっそく次の日曜日に横浜の戸塚に出向いたが、タクシーで降りたところはプロテスタントではなくカトリックの戸塚教会だった。プロテスタントとカトリックの違いもわからなかった。あわてて黒鳥のいるプロテスタントの戸塚教会に電話をかけたが、黒鳥は一言、「自分たちで探して来てください」というだけで、場所を教えてくれようとはしなかった。
2人は、どこまで真剣に子どものことに取り組もうとしているのか試されていると思った。むしばむ暑さの中、再びタクシーをつかまえ、黒鳥牧師がいる教会に向かった>
これも、読者からすれば取るに足らない話だろう。しかし、宿谷さんの両親はこのときのことを鮮明に覚えていた。やはり、黒鳥氏の上から目線の姿勢が印象的だったからであろう。
清水氏は、樹村さんが暑い中、電車に乗り継いでやってくるのだから、夜型の生活はあらため、歯磨きは朝のうちにすませ、燐とした気分で、礼拝堂でイエス・キリストに祈りながら、冷たいお茶とおしぼりでも用意して、樹村さんの到着を待てば良かったし、黒鳥氏は電話で場所を伝えればいいだけのことだった・・・。
日本基督教団の牧師で、保護説得に関わったのは200人と言われているが、裁判に訴えられたのは清水氏と黒鳥氏の2人だけ。提訴された遠因には、2人の不遜な態度も関係しているように思えてならない。
話を戻す。
清水氏は樹村さんにこう話した。
「息子さんを救出するには、ご主人が財産、仕事を放り出すぐらいの気持ちにならないとダメだ。ともかく勉強してくれ」
その場で、清水氏は本屋に30冊ぐらいの、統一教会を批判した書籍を、樹村さんの意向も聞かずに注文した。(樹村さんはあとで本屋さんに、5、6万円のお金を振り込んだ)
「本は、子どもの目の届くところに置いてはダメだ。彼らは私たちのことを反牧と呼んでおり、もし私と連絡を取っていることがわかると、子どもは逃げてしまう。次はご主人、親戚も連れてきてくれ」
後日、清水氏と電話で話した際、樹村さんが謝礼金のことを質問するとこう答えた。
「気持ちの問題だよ。100万円払った人もいたなあ」
とても、そんなお金はないと言うと、
「お金がない?あんたバカだね。毎月、払う人だっているよ」
樹村さんが息子を保護説得したのは95年のことである。
この間の子細については省略するが、変化があったのは、清水氏が水口教会(滋賀県)から、93年4月に太田八幡教会(群馬県)に異動となったことだ。
樹村さんは息子が統一教会員だと知った92年から、2か月に1回程度、息子を必死で説得し続けていた。
しかし、息子の態度は頑なだった。
どのように息子と接すればいいのか、樹村さんは遠く群馬に異動となった清水氏に、電話で相談していた。
95年6月、息子が「8月の合同結婚式に出たい」と言い出した。
頭が真っ白になった彼女は、清水氏に電話をかけた。
清水氏は丘田氏(仮名、子どもの保護説得に成功した父親、前のブログに登場)を紹介し、これからは丘田氏の指示に従うように伝えた。
「清水→丘田→樹村」という関係が形作られた。
それから、丘田氏が講師となり、勉強会が始まった。1カ月間、樹村さんは隣町に住む丘田氏の家に日参した。
彼が話したのは「脱会させるには保護説得しかない」ということだった。
樹村さんの夫は保護説得に賛成でなかったが、妻と丘田氏の説得によって、しぶしぶだが同意した。
丘田氏は、3つのことを指示し、樹村さんたちは実行した。
1つは、息子の勤務先に「保護説得をするので、会社を休む」ことを事前に連絡することだった。
会社の上司から「過保護ではないですか。もう息子さんは成人なんですよ」とたしなめられたが、樹村さんは文章-
題名は「樹村幸一(仮名)を保護するに当たってのお願いについて」
-をしたため、会社の社長宛に、休職願いを提出した。
ここにそのときの文章があるが、「(息子は)犯罪組織に身を置いて社会犯罪を犯し続け 」と、おどろおどろしい言葉が綴られている。(おそらく丘田氏が書いたものであろう)
もう1つは、所轄の警察書に事前に連絡しておくことだった。この文章も手元にある。
以下はその抜粋。
「8.保護実施日及び場所/被保護者が実家に帰宅したときに身柄を保護する予定です。従って、保護実施日は流動的で現在のところ不明ですが、保護説得場所は守山署所轄管内を予定しております。説得場所を明らかにする事はできないと愚考いたしますが、保護を実施した場合には状況は必ずご報告いたします」
「9.依頼事項/統一協会側より被保護者自筆の委任状を添付の上、所轄警察署に捜索願いが出されると思われます。特に信教の自由を振りかざして信者の拉致監禁の線で強力に出てくることも考えられます。
以上、諸事情をご賢察賜りまして何とぞご放念下さいますよう重ねてお願い申しあげます」
3つめは、息子に「父親に結婚の挨拶をするように」と伝えることだった。
樹村さんは指示通りに息子に電話をかけた。
息子は、「わかりました」と素直に答えた。
今回はここまでにしておきます。

韓国の大手テレビ局SBSの記者のインタビューに答える清水牧師(ちょっとオスマシ)
さて、清水ブログ「カルトからの自由」ではどう書かれているのか。
まず、清水牧師と樹村さんとの関わりについて。
◆最近の統一協会の情操謀略と真に受けるカルトゴロツキの動き(最終更新/6月29日20時)では、こうなっている。
*下線とゴチックは引用者=あとで批判的に分析する個所。
青字は清水氏のブログの記事。薄青字は、裁判所(アントール美津子さんが訴えた裁判)に提出した清水氏の陳述書、やはり清水ブログに載っている。文はすべてママ
このKHという人(樹村さんのこと)は、数年にわたり、わたしが精神的に支え続けてきた人であるが、カルトごろつきと接触するようになってからのちは、手のひらを返したように「恩人」を裏切った。
自らの意思で献金したものを、カルトごろつきの本のなかでは要求されたかのごとく証言したことになっているである。
この婦人は、その後ご主人から「癌で死亡」したと聴いた。まことに気の毒ではあるが、裁判時点では元信者だと信じていたKMくん(樹村幸一君のこと)も、わたしは統一協会に戻っていると判断している。したがって、わたしから言わせると「偽装脱会者の母親」である。
K.M君(樹村幸一君のこと)の事を説明しますと、彼は私が群馬県(ママ、滋賀県)甲賀郡水口町の日本基督教団水口教会の牧師をしている頃に、お母さんが相談に来られていましたが、家族との話し合いをする機会を持つことができなくて悩んでおられたのです。
約三年間、お母さんは精神的にかなりまいってしまい、時々電話で長時間お話を聞いて慰めるという期間がありましたが、いよいよ合同結婚式が近づいてきたということで、思い切って家族のとの話し合いを切り出したところ、彼はちょうど統一協会での生活と会社での職業人としての生活との二重生活にくたびれはてていた事もあり、私と会うために群馬県まで来ることを了解したのです。
最初に会ったときに、私とだけに話しがしたいと申し出られ、「会社に入社する時は、最優秀で入りましたが、統一協会に入信してから、仕事について行けなくなり、本を読んでも何も理解できなくなってしまいました。これを機会に仕事も辞めて、徹底的に統一原理が果たして本当に真理なのかどうか学びたいので、教えてほしい」と言われました。
◆前ブログから1日後に書かれた最近の統一協会の情操謀略と真に受けるカルトゴロツキの動き その2(最終更新/6月30日11時)では、微妙にというか、かなり異なっている。
このKH婦人(樹村さんのこと)は、わたしが滋賀県にいたころに相談に来られたけれども、家族の話し合いの態勢が整わないこと、相談者本人が情緒不安定で親として未熟であったため、再三、断っていた人であった。しかしそれでも、群馬県に転任してからもたびたび長時間にわたる電話をかけてきていた。電話を聴いても、ただ心配していて精神的にまいっているということだけの内容で、わたしとしては、どうしようにもどうにもならないケースと判断していたのである。
ところが、ある日、滋賀県で先にわたしが相談を受けて、説得に成功していた相談者O氏(丘田氏)から電話があり、「先生、すんません。やってしもたんです。」という。何の事かと思いきや、もう滋賀から群馬に向けて出発してしまったというのだ。(O氏(丘田氏)は、KM婦人(樹村さん)の相談を受けていたようなのだ。)
つまり、わたしが承諾してもいないのに、勝手に押しかけてくるというのである。
それはKH婦人の家族だった。
細かい事は書きたくない。思い出すだけで、いやな気分になる。
次いで、樹村さんの子どもの会社のことについて
清水氏の最近の統一協会の情操謀略と真に受けるカルトゴロツキの動き(最終更新/6月29日20時)では、樹村さんの息子さんと会社の関係はこう書かれている。
私は、そんな彼に心から同情を禁じ得ませんでした。私は、「仕事を辞めることはできることならば避けたい。なんとか会社には事情を話して理解してもらえないか」と家族の方々にお話をしました。理解ある上司の計らいで、何とか特別に休職扱いということで約三ヶ月間と期間を区切って勉強する機会を与えられました。ただし毎日定時に本人から会社に電話連絡をするという条件がつきました。
(1)賢明な読者は、2つの日記に違いがあることに気づかれたと思う。
最初の日記では、樹村さんのことを「数年にわたり、精神的に支え続けてきた人」となっているのに、あとの日記では、「相談者本人が情緒不安定で親として未熟であったため、再三、断っていた人」となっている。
何を断っていたのかは明示されていないが、文脈からすれば、「相談を断っていた」ということになるが、それは事実と異なっているので、おそらく「保護説得を断っていた」と言いたかったのだろう。そうだとしても、やはり事実とは異なる。
樹村さんによれば、保護説得を勧めていたのは清水氏であった。
実際、最初の相談で、「(保護説得をするには)仕事も財産も放り出す覚悟が必要」と語っている。そして、群馬に移動となったあと、丘田氏を紹介している。
ところで、なぜ24時間も経たずに、ブログの記述が変化したのか。
それは、樹村さんが私と接触するようになってから、考え方を変えた。(清水氏の表現によれば、「豹変した」)
そのことが頭をよぎると、怒りがムラムラと湧き、感情を制御することができず、「相談者本人が情緒不安定で親として未熟であったため、再三、断っていた人」と書いてしまったのだろう。
(2)樹村さんは、清水氏の強制説得によって、息子が統一教会から脱会したことを喜んでいた。それで、息子に赤ちゃんができると、清水氏の説得がなければ「今の息子の家庭はなかった」と感謝し、脱会から数年が経つというのに、第1子(初孫)のときには10万円、第2子のときには5万円の礼金を送っている。
それにも関わらず、樹村さんのことを「親として未熟」とまで書く。しかも、樹村さんの家族(ご主人、息子家族)が読む可能性のあるブログで。実名で書かれてなくても、読めばわかる。
ここに、清水氏特有の冷淡というか残酷な性格が表れている。
つまり、幼児的残虐性だ。幼児は自分が不利な立場に置かれると、あるいは不快な体験をすると、前後見境なく、相手の気持ちなど関係なく、爆発する。それと同じように、清水氏は怒りを爆発させ、「偽装脱会の母親」とまで書いた・・・。
前のブログで、精神科医の斉藤学さんが「自己愛者」について述べた東京新聞のコラムを紹介した。
もう1度引用しておく。
<第三者による制裁(去勢)の恐怖を免れることが自己愛者を生むのだが、長じてからは二種に分かれる。自らの力に自信のある者は傍若無人型に、自信のない者は他人の目を気にする対人恐怖型になる。ただし対人恐怖型もまた誇大な自己を空想したり、妄想したりしているから両者に本質的な差があるわけではない。特に最近は、インターネット上の匿名発言に隠れられるから、全員が偉そうな口をたたく「俺様」だ>
斉藤氏によれば、自己愛者には傍若無人型があるという。
まさに、清水氏の書きようは、傍若無人そのものであろう。
(3)興味深いというか、驚いたというべきか、自分のことを平気で「恩人」という。
「恩人」という言葉を使うのは、恩になった人が恩を受けた人に「恩人」と呼ぶのが通例で、自分で自分のことを「恩人」と呼ぶ人はまずいない。少なくとも、私は聞いたことがない。清水氏が初めてである。
自己をあまりにも愛するがゆえに、ブログ記事を書いている最中に、俺様は「恩人なのだぁ!」と高揚したのだろう。
とにもかくにも、様々な人生体験をしてきた大人の臭いがしない。 あと数年すれば還暦だというのに。
(4)清水氏は明らかに嘘をついている。
「家族との話し合いをする機会を持つことができなくて」
「家族の話し合いの態勢が整わないこと」
樹村さんは、本文で書いた通り、息子と2か月に1回は会って、話している。
「家族との話し合いをする機会」は持っていたのだ。
それでも、息子は統一教会に疑問を持とうとしない。それで、樹村さんは群馬にいる清水氏に相談の電話をかけていた。
清水氏は、自分の都合がいいように、平気で嘘をついている。
「0氏(丘田氏のこと)は、KM婦人(樹村さんのこと)の相談を受けていたようなのだ」
これも嘘である。樹村さんに丘田氏を紹介したのは清水氏である。
そもそもの話。子どもが統一教会に入信したことを知った親は、うろたえ、同じような境遇の親に相談したいと考える。ところが、そんな親のリストがあるわけでなし、牧師(脱会説得者)か弁護士に紹介してもらわない限り、無理な話なのである。
信者家族の樹村さんが元信者家族の丘田氏を知ったのは、清水牧師が紹介したからにほかならない。
このようなやり方は、日常的に行なわれてきたし、今も行なわれている。
(5)家族が休職願いを出したのは合っているが、それは息子の意思とは関係ないことだ。それだから、「(息子は)犯罪組織に身を置いて社会犯罪を犯し続け 」という「休職願い書」を書いたのである。
(6)清水氏が嘘をつかざるを得ないのは、「保護説得」のことを、なんとしてでも隠したかったからにほかならない。
もう一度、清水氏が東京地裁に提出した陳述書の記述を引用する。
約三年間、お母さんは精神的にかなりまいってしまい、時々電話で長時間お話を聞いて慰めるという期間がありましたが、いよいよ合同結婚式が近づいてきたということで、思い切って家族のとの話し合いを切り出したところ、彼はちょうど統一協会での生活と会社での職業人としての生活との二重生活にくたびれはてていた事もあり、私と会うために群馬県まで来ることを了解したのです。
休職願いや警察への文章と矛盾しているということもさることながら、そもそもが変な文章だと思いませんか。
「清水氏が樹村さんに「思い切って家族との話し合いを切り出したところ」→「彼(樹村さんの息子)は、私と会うために群馬県まで来ることを了解したのです」
辻褄が合っていない。
これならわかるはず。
清水氏が樹村さんに「思い切って、統一教会の影響を受けない場所で、家族との話し合いを切り出したところ」、樹村さんの家族は保護説得を決意し、監禁下で、息子と話し合いをもつことを了解したのです。その結果、息子は家族によって、群馬県まで移送されたのです。
頭隠して尻隠さず。
清水氏は、完璧に嘘をつくことができない。
それで、丘田氏からの電話での言葉を、そのままブログに紹介してしまったのである。
「先生、すんません。やってしもたんです」
それにしても、読者はクビをひねるだろう。どうして齟齬をきたすようなことを、清水氏はブログで書いてしまうのだろうか、と。
清水牧師は99年1月に今利理恵さんから(このときは戸塚教会の黒鳥牧師も)、2月にアントール美津子さんから、拉致監禁(保護説得)のことで、裁判に訴えられた。(注)
そこで、清水氏の代理人となった全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の山口広弁護士、渡辺博弁護士、紀藤正樹弁護士と対策会議をもった。
その結果、拉致監禁(保護説得)などなかったという線でやろう-ということになった、と推測される。
そのため、「保護説得」のことは徹頭徹尾、隠さざるを得なくなった。陳述書もそうした方針のもとで作成されたはずだ。
ところで、清水氏は教会に勤務するようになってから、日本基督教団とは別の教団、日本イエス・キリスト教団京都聖徒教会の船田武雄牧師、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の京都教会の村上密牧師の手ほどきを受け、保護説得の方法を取得した。このことが事実かどうか、村上氏に質問したが、「船田氏のことはわからないが、私が教えたのは間違いない」ということだった。
清水氏によれば一緒に村上牧師から指導を受けたのは現「いのちの家」の所長の川崎経子氏(元谷村教会牧師)だったというから、福音系から日本基督教団に保護説得のやり方が伝授されたのであろう。
話を戻す。清水氏は2人の女性信者から訴えられるまで、約10年間以上にわたって、繰り返し保護説得(監禁下での説得)を行なってきた。
裁判では保護説得はなかったと主張できても、長い間、保護説得をやっていた清水氏にとっては、保護説得体験が染みついている。
そのため、どうしても「頭隠して尻隠さず」、ちょこちょこ事実が顔をのぞかせてしまうのである。
実際、今利理絵さんの裁判の証言台に立ったとき、後半になると、しどろもどろになり、「ちょっと頭が混乱して」と語っていた。傍聴席からは清水氏の額に汗が浮かんでいるように見えた。
彼の支援者からは、緊張を強いられる長時間の証言に疲れたのだろう、と同情の声が聞かれたが、何度か証言台に立ったことのある私にはそのように思えなかった。清水氏も初めての証言台ではなかった。
緊張するのは間違いないが、良心に従って、真実を述べればいいだけの話。頭が混乱することはない。
おそらく、想定問答を何度もリハーサルした結果、質問への「答」を <事実に基づいて述べていいものなのか、それとも想定問答の「答」通りに話すべきか>。頭が混乱したということなのだろう。
さて、樹村さんがご存命だったら、「カルトからの自由」ブログを読んで、清水氏になんと言うのだろうか。きっとこう話したに違いない。
「清水先生は牧師はんやなのに、嘘ばっかり、つきはるんやね」
(注)アントール美津子さんの事件については、彼女の報告書(←)を読んでもらいたい。また、彼女の訴えは肉声(← 真ん中あたり。涙声で話す女性が彼女)で聞くことができる。
※1:清水牧師が自身のブログ「カルトからの自由」を突然、閉鎖したため、記事にリンクしたサイト(下線付きの赤反転)をクリックしても「古い記事は見つかりませんでした」と表示されるだけ。
「情報発信している以上は自らの発言には責任を持ちます」と書いておきながら、無責任きわまりない話である。
清水氏のブログはプリントアウトしており、引用文は正確です。ただ、清水氏の記事の全体を読んでもらうことができないのがとても残念でなりません。
※2:清水牧師には、次のような一文を葉書で送っておきました。
「冠省。勝ち犬の遠吠えシリーズを、火の粉ブログで再開しました。事実の間違い、事実に基づかない表現があれば、指摘してください。削除するなり、訂正いたします」
<5月24日:追記>
ブログ「統一教会 拉致監禁 人権侵害 宗教の自由 英語記事の日本語訳」の管理人、yoshiさんから以下の投稿がありました。
美津子さんの参加された抗議行動のもようの映像を、英語でテキストを起こし、日本語にしています。参考にしてください。
美津子さんは、8分22秒のあたりで出てきます。(美津子さんの前には、拉致監禁被害者である、Higuchiさん、ミチコさんもスピーチされています。)
「2010-11-16 NY抗議行動(前半)日本語訳」を←をクリックすれば、前述した「肉声」の日本語バージョンを見ることができます。
清水与志雄さん、美津子さんと最後に会われたのは約10年前の東京地裁の法廷でだったと思います。
あれから10年後の美津子さんの姿を見てください。
あなたに監禁下で説得されたのは1996年のこと。美津子さんは監禁から脱出し、アメリカで結婚、子宝に恵まれ、この間、家事・育児に追われ、幸せな生活を過ごされてきました。
あれから15年もの月日が経つというのに、美津子さんは、拉致監禁のことを思い出すと、すぐに涙です。
清水さん、画面で、ニューヨークでの美津子さんの涙の訴えを、ご覧になったらいかがでしょうか。もっとも、宿谷麻子さんのアトピーの写真を見せつけられるやいなや逃げ出してしまうあなたには、自分がしでかしたことが怖くなって、やはり直視することができないとは思いますが。
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アントール美津子さんのスピーチの日本語訳
美津子さんは、8分22秒のあたりで出てきます。(美津子さんの前には、拉致監禁被害者である、Higuchiさん、ミチコさんもスピーチされています。)
http://humanrightslink.seesaa.net/article/170964510.html
そっくりですね。
傲慢で上から目線!!
良心に従って、真実を述べる
>緊張するのは間違いないが、良心に従って、真実を述べればいいだけの話。頭が混乱することはない。
まさにその通りですよね。法廷という場所で緊張はするかもしれないですけれど、頭が混乱することはないはずです。
裁判官や傍聴人がたくさんいるからといって、頭が混乱することもない。いいえ、緊張すらしないはず。なにせ牧師様なんだから。神様の前にいつもお祈りし、そのお祈りを背景にして信者たちに説教を堂々と語っている牧師様が、「神様に誓うことをしない法廷」で緊張しようがないでしょう。良心に従って、真実を述べるだけでいいんだから。
何かを隠そうとして、いろんな考えを巡らすから、頭が混乱してしまうのです。それでも、頭の回転が速い人は混乱なんかしないでしょうが…。
回転、遅いんでしょうね。
嘘つきは泥棒の始まり
だって、そうでしょッ。凡人だったら、嘘をついてもせいぜい1つか2つ。
それなのに、先生ったらァ~。
アジュマはオツムが小さいので、数を数えるときは、指を折らないとうまくいかないのよネ。
先生はいったい、どれほどの嘘をつかれたのかしら。
<家族との話し合いをする機会を持つことができなくて悩んでおられたのです>
これ、嘘なんでしょッ。
<家族の話し合いの態勢が整わないため、再三、断っていた人であった」>
これも、嘘ネッ。
<彼はちょうど統一協会での生活と会社での職業人としての生活との二重生活にくたびれはてていた事もあり、私と会うために群馬県まで来ることを了解したのです>
これも、真っ赤な嘘ネッ。
<最初に会ったときに、私とだけに話しがしたいと申し出られ、「会社に入社する時は、最優秀で入りましたが、統一協会に入信してから、仕事について行けなくなり、本を読んでも何も理解できなくなってしまいました。これを機会に仕事も辞めて、徹底的に統一原理が果たして本当に真理なのかどうか学びたいので、教えてほしい」と言われました>
これは、真紅の嘘ネッ。
<0氏は、KM婦人の相談を受けていたようなのだ>
この嘘は、なに色?もうわかんな~い。
あれッ、イチ・ニィー・サン・・・。アジャマ~、わかんなくなっちゃったァ。
とにかく嘘ばっかしということよねェ~。
これからも、米オッパは嘘の展示を続けるんでしょッ。なんだか怖くなってきちゃったァ。
あっ、思い出した。聖書にこんな聖句があったわよねェ~。先生は聖書にに忠実で、ヤッパ、神の使徒ですゥ~。
「神の使徒は、笞で打たれないように、自分たちが生き延びるために、嘘を突きまくれ。ソーメン」
さぁ、日本のソーメンでも食べてお昼寝しよッ。これがキムチと合うのよネェ~。
なんのための信仰なんだろー
人間としての良心
清水牧師に一言、イエスというご仁のしゃべったという言葉を思い出してもらおうかな。「自分の十字架を背負ってついて来い」ってね。「自分を守るために、他人に嘘をつかせてついて来い」とはいっとらんぞ。「自分の十字架」というのは、わしは信仰のことはよくわからんが、自分の良心から逃げるなよということだろうと思っておる。
牧師としての良心、なんて言う前に、人間としての良心を持ち合わせているのか。イエス存命時には、牧師なんていないから、人間としての良心のことなんだろうな。人に嘘をつかせて、偉そうにしているというのは、相当な悪代官様だな。
清水さん、あんた、いっとき牧師をやめて、社会で勉強し直してこいよ。写真で見る限りは、相当な年輩者のようだが、その年でそれだけ世間知らずでは、どこも雇ってくれんと思うが。厚顔無恥と言うが、面の皮も相当厚そうな面構えよの。キリスト教会の前を通った時、「この幼子のようなものが天国に入る」なんて説教題目を見たことがある。あの面構えでは、とても幼子には見えん。いっぺん牧師を辞めて、世間の風に吹かれて、出直してこいや。
唐変木さんへ
また事態をご理解いただき、うれしいです。
これからも投稿、よろしくお願いいたします。
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