勝ち犬の遠吠え④-泣き寝入り牧師
「清水牧師の正体(4)」
「ニュース」と「一筆一論」を間に入れましたが、再び「勝ち犬の遠吠え」です。「勝ち犬の遠吠え①」では、統一教会のデモを私が要請したといった清水氏の妄想ぶり、「勝ち犬の遠吠え②」では、清水氏の私への名誉毀損に対する通知文、「勝ち犬の遠吠え③」では、清水氏の投稿記事のデタラメさについて書きました。
「勝ち犬の遠吠え?」に入る前に、清水氏の姿勢について一言述べておく。
「婚約者からの訴え」を読んだ清水氏は、自分のブログ「カルトからの自由」でなんと書いたか。
彼は「婚約者からの訴えを読みました。コアバリュー氏のすすめをうけて」と題して、次のように書いている。(引用文のカッコは筆者)
<ただ言えることは、原理が嘘であろうとなかろうと(菅野江里子さんが)彼(K君)を愛しているなら、彼が、もし牧師や宮村氏の話にも耳を傾けてほしいと真剣に願うとしたら、是非とも自らの意思で(監禁場所ないしは家族の話し合いの場所に)出向いてみてはいかがでしょう>
K君を愛している菅野江里子さんは、“家族で話し合いが行われている場所”に出向きたいから、その場所を必死になって探し回っている。訴えに書いてある通り、杉並警察署・法務省・国家公安委員会・警視庁にも出向いた。
彼の家にも、宮村峻氏の家にも何度も出向いている。
それでも場所がわからないから、途方に暮れているのではないか。
そのことを、訴えを読んで知りながら、「是非とも自らの意思で出向いてみてはいかがでしょうか」と平然とうそぶく。
もし、ほんとうにそう思っているのなら、宮村に連絡して、場所を聞き、江里子さんに伝えればいいのではないか。宮村の電話番号がわからなければ、彼と親しい浅見定雄元教授、山口広弁護士に聞けばいいではないか。江里子さんへの連絡はこの投稿欄のURLをクリックすればいい。
冷房の効いた牧師館で電話の1、2本かけさえすれば、この酷暑の中、江里子さんが汗だくで駆けずり回ることはなくなるのだ。
保護説得を長年手がけてきた清水氏は、むろん監禁場所は秘中の秘にしなければならないことを知っている。だからこそ、婚姻届けをした今利理絵さんを監禁中、夫の智也さんが必死になって探していることを知っていたのに、知らん顔をしていたではないか。
清水氏の一文を読んでいると、厚顔無恥・偽善者・鉄面皮。様々な熟語が浮かんでくる。
今回は、清水氏が他のブログに投稿した文章を引用し、それを批判していくが、それには前回書いたことを時系列で記憶にとどめてもらったほうが理解しやすいと思う。長文になりますが、ごめんなさい。
08年7月1日 『我らの不快な隣人』が出版される。この中で、当時群馬県太田市の大田八幡教会の清水与志雄牧師が宿谷麻子さんを強制説得していた事実を詳述した。
08年7月6日 清水氏に手紙を送る。
事実の間違い、事実に基づかない論評があれば、ご指摘ください。
08年8月14日 清水氏がアマゾンのブックレビューに投稿。
ヨシュアさんのコメント:
わたしは当該書物のなかで名誉毀損されている者のひとりです。保護説得など10数年も前からなされていないにもかかわらうず(←ママ)、しかも事実関係において信憑性にかける取材をうけた者からみれば、噴飯ものです。いずれ告訴します。
事実はこれだけである。
アマゾンレビューの読者そしてこのブログの読者は、どんな立場の方であれ、清水さんは『我らの不快な隣人』を読んで、名誉毀損に該当するようなことが書かれていると怒り、「いずれ告訴する」と投稿したと思うだろう。それ以外に解釈のしようがないから、当然のことだ。
ところで、清水氏は自分のブログ「カルトからの自由」以外にも、別のブログにもしばしば投稿している。その一つがハンドルネーム・韓定食さんの「堕天使のトリック」である。
清水氏が投稿した文章を引用する。
関係ない部分はなるべく端折り、先の時系列で示したところと関係する記述に限った。前後関係を確かめたいのであれば、「マインドコントロールの恐怖」を読んでください。
なお、清水氏はいつも推敲せずに、投稿ボタンを押すので、入力ミスが多い。多少手直しをした。{?}がそうである。
<基本的に米本ブログは読まないようにしているので、韓定食さんの分析にわたしは依存しております。今後もよろしくお願いします。(2010.02.17 12:26:27)」>(清水)
<ちゃぼさんお{の}コメントを読もうと思って検索したら、米本が、わたしが「感謝の強要」したと本のなかで書い{てい}たとありました。どんな内容か興味ありますが、彼の本など購入したくはないので、できれば韓定食さんが話題にしてくれると{、それをもとに}真相を可能な範囲で公開しますが・・・。どんなことでもわたしは恥じることなのでない{恥じることはない}ので明らかに{し}ますけど・・・。(2010.02.23 14:32:10)>(清水)
<米本さんのブログには下記のように書いてあります。
「本に登場した学者と牧師に手紙を送る。」
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-2.html
米本さんからの手紙に、ヨシュアさんのことが書かれた箇所のコピー等は、同封されていなかったのでしょうか?
米本さんは「関係者からの反論がないから、書いたことは真実だ」と確信しているようです・・・。(2010.02.25 20:58:45)>(韓定食)(注1)
<手紙は、本を出したという内容の手紙だけです{本を出したというだけの内容でした}。出版社のパンフレットのコピーがはいってあり{い}ましたね。自分で買って読めといわんばかりの無礼な手紙でした(注2)。弁護士の集まりの会で(注3)、若干のコピーをいただきましたが、少し読んで不愉快になり{、}もうその後は読んでおりません。実に無礼、かつ名誉毀損も甚だしいと思いました。お金と時間があれば刑事告訴、民事提訴もしたいところです。残念ながら、そんな暇も金もないので泣き寝入りというところです。でも、ブログならいくらでも真実を暴露できます。(2010.02.25 22:39:08)>(清水)
で、私の感想と分析を以下に
私は「事実の間違い、事実に基づかない論評があれば、ご指摘ください」と書いたのだが、清水氏の手にかかれば、「手紙は、本を出したというだけの内容のもの」ということになってしまう。困ったものである。
*私が出した手紙の全文は「勝ち犬の遠吠え②」に掲載。
2010.02.23 14:32:10の投稿では、拙著を全く読んでいないと書きながら、質問されると、弁護士の集まりで「若干のコピーをいただき、少し読んで、不愉快になった。その後は読んでいない」と修正する(2010.02.25 22:39:08の投稿)。
こうした細かい矛盾の指摘はこれだけにとどめおくが、いったい真相はどうなのか。拙著を読んで、アマゾンのレビューに投稿したのか、それともほとんど読まずに、怒りに任せて投稿したのか。
公的メディアで、「名誉棄損だ」「告訴だ」と投稿する人なら、本をきちんと読んだうえでのことと思うのが社会の常識なのだが。
清水さんにはぜひ「真相を暴露」してもらいたいものだ。
おそらく、こういうことであろう。
私からの手紙で本の存在を知った。弁護士の集まりで本のコピーをもらい、ほんの少しばかり読んだ。それで自分の悪口が書かれていると感じて、不愉快になり、コピーのすべては読まなかった。
その後、アマゾンのブックレビューに書き込み欄があることを知り、そこに書き込んだ。
それから2年経っても、怒りは収まらず、ブログ「堕天使のトリック」に書き込んだ・・・。
それにしても、本をほとんど読まないで、どうして「実に無礼、名誉毀損も甚だしい」と書けるのか。「?」が頭の中を飛び交ってしまうほど、信じられない話である。
「わたしのことが悪く書かれてたあ、悔し?い」 といっているだけのこと。幼児性むき出しなのだ。
きちんと読んでいないのであれば、「名誉毀損だ」「告訴だ」と、喚かないで欲しい。
故赤塚不二夫氏のギャク漫画『天才バカボン』(←クリックすれば、画像がアップ)に登場する「目玉のおまわりさん」を思い出す。あのおまわりさんは気に食わないことがあると、すぐにピストルを振り回して、「逮捕するぞ!」だった。
清水さんが幼児でなく大人であるならば、『我らの不快な隣人』の何頁のどの記述が名誉毀損に該当するのかを具体的に示し、私に「訂正と謝罪」を求めるべきであろう。それをせずに、自分のブログや他人のブログで、「名誉毀損だ」「告訴だ」と喚く。
やたらとピストルを振り回して「告訴するぞ」の連呼は、やめてもらいたい。
存在が軽く見えてしまうから、同じ仲間であるはずの山口広弁護士に「清水に」「清水を」と呼び捨てにされるのだ。(注4)
もう1度、じっくり考えてみたい。
自分の名誉が毀損されているかもしれないのに、どうして『我らの不快な隣人』をアラ探しをするが如く、きちんと読まないのだろうか。
「ぼくのことが悪く書かれている本なんか、読みたくな?い」という幼児性以外に、ほんとうは怖くて読めないのだと思う。
もし実際に読み、ブログなどで「読んだ」と書けば、「カルトからの自由」の投稿者たちから、「何頁のこの記述ですが、事実ですか、それとも違いますか」といった質問がくることが予想される。そうなれば、清水氏は拙著のひとつひとつの記述に言及しなければならなくなってしまう。そうなるのが怖いのだと思う。
要するに、小心モノ。これも幼児性の特徴の一つだと思う。
とまれ、笑えたのは、投稿の次の記述であった。レビューでは「いずれ告訴します」と啖呵を切っておきながら、
「お金と時間があれば刑事告訴、民事提訴もしたいところです。残念ながら、そんな暇も金もないので泣き寝入りというところです」
この一文にも幼児性が表れている。周囲の同情をかうような幼児特有の言い方だ。
人ごとながら、もっと毅然としてもらいたいものである。
まず、清水氏がやるべきなのは、拙著『我らの不快な隣人』をきちんと読むこと。そのうえで、前述したことの繰り返しになるが、事実の間違い、名誉毀損に該当するような表現があれば、私に訂正と謝罪を文章で求める。
私が誠実な対応をとらないのであれば、法的手続きを考えればいいのではないか。
お金と時間はさしてかからない。
刑事告訴するなら、告訴状を自分で書けばいいだけのことだ。
これこれこんなことを書かれて、自分の名誉は毀損された。よって告訴する。刑法230条に基づき、厳罰に処して欲しい??とパソコンのキーを叩けばいい。ただし、清水さんの場合、推敲せずに文章をアップする癖があるから、それは注意しなければ・・・(やや心配)。
告訴状にふさわしい形式が整っていなければ、警察が相談に応じてくれる。最近ではどこの警察署にも市民相談窓口があり、懇切丁寧に教えてくれるはずだ。行田市警察にだってあるだろう。
つまり、刑事告訴にお金はかからないのだ。
(もっとも、前に書いたが、名誉毀損で告訴状を提出しても、警察はほとんど受理しない。それに、警察官に叱責されるだろう。被告訴人(私)は「訂正要求があれば連絡してくれ」とブログで書いているのではないか。なぜ、それをせずにいきなり告訴するのだ。本官は忙しぃ?のだ)
次に民事訴訟。
提訴すれば、ほとんどが受理されるから、けっこう形式が要求される。
しかしながら、お金のかかる弁護士に頼らず、本人で訴訟するやり方もある。その方法を懇切丁寧に説明している『本人訴訟』といった本もいくつか出ている。
それを参考にしながら、訴状を書けばいいだけのことである。最近は本人訴訟が増えている。知り合いの女性は本人訴訟で、東京医科歯科大学の歯の治療ミスを認めさせ、500万円の和解金を勝ち取っている。
裁判費用(主に印紙代)はかかるが、億単位ならともかく、損害賠償請求額が300万円なら2万円台、1000万円なら6万円弱だ。
刑事告訴はゼロ円、民事提訴なら本代プラス印紙代だけで済む。「お金がないから」というのは、私を訴えない理由にはなっていない。
そもそもが清水さんには弁護士の友だちがたくさんいるのだから、助けてもらえばいいのではないか。(注5)
暇も金もなく泣き寝入りするしかないとは、笑止である。
清水氏がどんな生活をしているのかはわからない。
しかしながら、自分のブログのテンプレートをときどき変え、しょっちゅう、自分のブログのみならず、他のブログのコメント欄にも書き込みをしているところをみると、暇を持て余しているようにしか見えない。
投稿時間を見ると、教会の牧師、幼稚園の園長をしながら、引きこもり少年の如く、のべつ幕なしにパソコン画面とにらめっこ。
たとえば、「カルトからの自由」7月25日付日記のコメント欄。清水さんが投稿した時間は以下の通りだ。(コメント欄が消えているため閲覧できないが)
25日(日) 23時13分25秒
26日(月) 12時20分19秒/ 22時16分50秒/ 22時18分10秒/ 22時19分44秒/ 23時33分36秒/ 23時37分04秒
27日(火) 11時02分13秒/ 15時24分46秒/ 16時05分09秒/ 22時51分54秒/ 23時02分32秒
28日(水) 09時04分59秒/ 12時45分47秒/ 15時00分41秒/ 15時03分52秒
(コピーするだけで、10分もかかってしまった、フーッ)
私がホザナ幼稚園の父兄なら、「ヨシュアさん、いや違った。清水園長!勤務時間内は真面目に仕事をしてください」と文句を言うだろう。(注6)
「カルトからの自由」の記事の記事本数は、過去ログ2009年5月9日以降に限っても、実に100本!。アマゾン・レビューへの書き込み以降なら200本近くになるのでは。
それなのに、刑事告訴状1本、民事訴状1本、書けないとは?
なにが、暇も金もなく泣き寝入りするしかないだとぉ、笑わせるな!
(いかん、いかん。つい言葉が、清水先生のようにぞんざいになってしまった。気をつけねば)
(注1)私は手紙を2回出している。最初は拙著で批判的に取り上げた人に「本を出した」という手紙。もう1通は学者と牧師に送っている(最初に送った人も含まれる)。
あとの1通は、拙著が販売されてからも、拉致監禁が行われていることや(日本基督教団・吹田教会、現神和教会の豊田通信牧師が名古屋大の学生を監禁下で説得)、12年間も監禁された後藤さんの事件についてどう思うのかといった問いかけの手紙だった。「ブログの骨格」の2008年を参照。
(注2)清水さんは私の手紙を「自分で買って読めといわんばかりの無礼な手紙」だったという。
手紙の全文は「勝ち犬の遠吠え」②に全文掲載している。清水さんのような受け取り方をする人はそう多くはないはず。そこでも書いたが、私の手紙に返事があったのは渡辺博弁護士と村上密牧師。渡辺さんからは「本を読まさせていただきます」と丁寧な返事をいただいた。主張はともかく、この方はいつも丁寧、礼儀をわきまえている。
清水さんのかつての仲間、村上さんからは記事の訂正要求はあったが、やりとりをしているときに、「なぜ本を送ってこないのだ」といった叱責は受けなかった。
確かに、清水さんが言う通り、本を同封したほうが良かったのかもしれない。
もっとも、正式なインタビューを断った人にまで本を送る書き手はまずいないのだが、本を送れば送ったで、こう言うに違いない。
「一方的に、俺を批判するような本を送りつけやがって」
どんなに丁寧にやっても、幼児は駄々をこねるのだ。
岡山の高山牧師は手紙を受け取って、自分のブログにこう書いた。
<2008-07-10 22:39:18/あるジャーナリストから、新刊の紹介と手紙が届きました。「あなたのことも書きました。反論・訂正があればお知らせください。再版のときに直します。」
衝撃的な本です。
彼はこの本を書き上げるのに6年掛ったと言います。
あなたは味方なのか敵なのか?味方か敵かではなく、是か非か。
是は是、非は非として書いたと彼は言います>
今改めて読むと、驚きが正直に表れている、率直な感想のように思える。
(注3) 拙著が出版された直後に当然リアクション、そしてハレーションがさざ波のように起きるだろうとやや警戒していた。
ところが、批判した弁護士や牧師から、高山さんのブログ以外、何の反応もなかった。
いぶかしく思っていたのだが、前出の日本基督教団の元吹田教会牧師、現神和教会牧師の豊田通信氏が脱会説得をしていた名古屋大学の学生にこう語ったという。
「米本の本が出た直後に、弁護士を中心に対策会議を開いた。結論は『徹底的に無視する』こととなった」
つまり、各団体のサイトで本を批判するとか何らかのリアクションを起こせば、『我らの不快な隣人』が話題になってしまい、本を読む人が出てくるかもしれない。それよりは知らん顔をしたほうが得策だ、というわけであろう。
この話がほんとうなのか、いつ、そのような会議が開かれたのかわからなかったが、はからずも、清水さんの投稿文で知ることができた。「若干の本のコピーをもらったときの弁護士の集まり」が、豊田氏がいう「対策会議」だったのだろう。とても納得です。清水さんに感謝!
知人の又聞き情報によれば、最近、また弁護士や牧師たちが集まる秘密会合が開かれたらしい。この火の粉ブログ対策も話題になったようだ。珍しく宮村峻氏と高澤守牧師も出席していたようで、宮村氏曰く、「徹底的に無視しよう。反応すれば、米本の思うツボ」。なるほど!
(注4)人格権侵害と言論・表現の自由ぐらいは読んでから、名誉毀損だと騒いでもらいたいものだ。いやその前に、名誉毀損されたという本を読まなければならないのだが。
(注5) 清水さんには弁護士の知り合いが多いのに、どうして相談しないのか。
本を読んでいなければ相談のしようがないのだが、それはともかく、察するに、清水氏は裁判トラウマ、弁護士トラウマになってしまったのだと思う。
確か2007年頃だったと思うが、元エホバの証人が主催する1泊2日の勉強会が愛知県で行われた。そこに清水さんも参加し、「もう裁判はコリゴリ。5000万円もかかったんですから」とこぼしていた。
確かに、今利理絵さん、アントール美津子さんが訴えた裁判で、5000万円近くの、弁護士業界においても信じられないほどの費用がかかっている。
費用はカンパで集められたが、被告の清水氏も相当の費用を負担したはず。彼は、このときの費用の捻出に苦しみ、それでトラウマになったと想像する。これに関係する話は、あとの「勝ち犬の遠吠え」でも出てくる。
また、この異常に高くついた費用についても、後日書くつもりだ。
(注6)ブログの投稿時間に見られるような生活リズムの乱れは、太田八幡教会から名古屋に異動となった原因の一つでもある。これについても、後日の「勝ち犬の遠吠え」で書くつもりだ。
この項、これで終わりにしようと思っていたら、また新しい情報を知ってしまった。
「勝ち犬の遠吠え①」で、清水氏が牧師を務める行田教会周辺でビラ配りとデモが行われたことを書いた。情報ソースは清水氏の「カルトからの自由」、7月5日付「断末魔の統一協会」。(注a)
そのビラの内容が早川さんの「反カルトからの自由」、8月18日付「だったら死ねよ」に掲載されていた。囲みは早川ブログからの引用、ゴチックがビラの内容である。
「だったら死ねよ」 (10)
8月9日『寄生虫(宿主は「拉致監禁問題」)』で触れたヨシュア2002氏を批判したビラを入手した! 情報提供者に感謝する。
しかし、見て驚いた。物凄いことばかり書いてある。ヨシュア2002氏は、
7月4日の統一協会(世界基督教統一神霊協会)信者らによる中傷ビラ配布、デモ行進について(←早川さんが録った魚拓)
という声明を、行田教会のHPでちょっとした期間だけアップして終えている。いやいや、それじゃあいかんぜよ。あのビラの内容が嘘八百だったら、これこそ名誉棄損の極致である。しかも、ビラの配布主の名前も住所も電話番号までご丁寧に記してある。なぜ告訴しないのだろうか?
ビラに載っている被害者の証言を引用してみる。
清水牧師は「お前が統一教会にいる限り社会悪をもたらす」
「鉄格子にでも一生入っていろ」などと度々私を怒鳴りつけ、
両親はそれをただ黙って見ているだけでした。
○月○日夜、清水牧師がやって来て、・・・(中略)
「祝福(結婚)を絶対壊してやる」などと言いながら、
座布団で3回、私の顔を殴りました。
また、私が親と会話している最中、
牧師は私の両肩を3回両手で強く叩き、
私はその度によろけました。
さらに、「お前自殺したいと思ったことがあるんだろ。
だったら死ねよ」と言われ、
私は完全に精神的ダメージを受けてしまい、
この後しばらく、清水牧師が何を言っても「死ね、死ね」
と言っているようにしか聞こえなくなりました。
おいおい、「だったら死ねよ」とは…。ホントにこれが牧師の言葉か? こんなことをホントに言ってったら、牧師失格でしょう、ねえ、日本基督教団さん?
やっぱ、このビラ、嘘八百を書いているんじゃないか。ヨシュア2002氏は、早くこのビラを配布した人を告訴するべきだ! 名前も住所も電話番号も分かっているのだから。なのに、なんでHPでちょこちょこっと書いてお終いにしてしまうんだろう?
(後略)
私もビラを入手した。それを紹介しておく。
清水与志雄牧師は被害者に謝罪を!
基本的人権と信教の自由を奪う、拉致監禁という犯罪行為だけでなく、密室における聖職者としてあるまじき言動の数々!
キリストによる愛と許しを説きながら、他方で信仰破壊・家族破壊を行って平然としている牧師がいることをご存知ですか?
信教の自由は認められているのに、統一教会信者に対し、拉致・監禁して強制的に棄教・改宗を迫るなどということがあってよいのでしょうか!
以下は、被害者の真実の証言です。
-拉致監禁被害者の陳述書より-
・・・私は牧師を呼ばれたら監禁がさらに長引くと思い、絶望感から床に入って横になりました。1時間ぐらいすると清水牧師がやってきて、土足のまま私が寝ていた部屋に入り込み、「コラ起きろ。何で寝てやがるんだ」と怒鳴って布団を引っ剥がしました。この時、清水牧師は体育館用運動靴を履いていました。私が暴れた場合に、私と格闘して取り押さえるためにこのような備えをしたのだと思います。この後、私に対して「暴れるな」などと言って20分ほどに亘って説教し、私の両親に対しては、「暴れたら何やってもいいですから。躊躇したら舐められますので」「暴れたら縛ったっていいんだよ」等とけしかけました。K.Sさん(男性)
清水牧師は「お前が統一教会にいる限り社会悪をもたらす」「鉄格子にでも一生入っていろ」などと度々私を怒鳴りつけ、両親はそれをただ黙って見ているだけでした。
○月○日夜、清水牧師がやって来て、・・・(中略)・・・「祝福(結婚)を絶対壊してやる」などと言いながら、座布団で3回、私の顔を殴りました。また、私が親と会話している最中、牧師は私の両肩を3回両手で強く叩き、私はその度によろけました。
さらに、「お前自殺したいと思ったことがあるんだろ。だったら死ねよ」と言われ、私は完全に精神的ダメージを受けてしまい、この後しばらく、清水牧師が何を言っても「死ね、死ね」と言っているようにしか聞こえなくなりました。
清水牧師は「保護」「救出」という美名の下、私に対する拉致監禁を両親に指導し、しかも監禁下の私に対して暴行脅迫を行い、暴言を吐き連ねるなど、悪質な違法行為を繰り返しました。監禁中に3度も自殺したいという衝動に駆られ、親子間の信頼関係をズタズタに引き裂かれるなど、私は清水牧師から途方もない精神的損害を被りました。A.Mさん(女性)
この証言が間違っていれば、早川さんが指摘している通り、名誉毀損の極致である。
しかし、清水氏は自分のブログでビラを少しばかり批判しただけで、被害者の証言には何も触れていない。
「反カルトから自由」を読んで、私がなによりも驚いたのは、行田教会のホームページに載せた「中傷ビラの内容はすべて虚偽です」という声明文(7月10日)を早々と削除してしまったことだ。(前出の魚拓をクリックして読んでみてください)
いったいなぜなのだろうか。中傷ビラだというなら、なぜ抗議しないのか。
中傷ビラだと騒いでいるのは、清水先生の取り巻きだけ。取り巻かれている先生はただただ沈黙を守っている。金と暇がなくたって、抗議の電話1本ぐらいはできるはずだ。
その昔、清水氏の盟友、岡崎・西尾教会の杉本誠牧師は、街宣車でがなりたてた統一教会を相手に、提訴している。それと同じように、なぜ、毅然としないのか。
ふつうに考えれば、清水氏には訴えることができない何か弱みがあるということである。
何もしなければ、ビラを受け取った人、また「反カルトからの自由」や「火の粉を払え」ブログの読者は、ビラに書かれていたことは真実だと思うだろう。(注b)
長文熟読ありがとうございました。気晴らしに以下を。(注a)「断末魔の統一協会」をクリックして読んでみてください。
7月5日に書いた時点では、私のことは「カルトごろつき」。その後、「バランスを欠くライター」に変わり、いまクリックしてみると「米本氏」になっています。
「カルトからの自由」の他の記述、また他のブログへの投稿について、削除訂正がなされているかどうか。いずれチェックします。
それにしても、姑息な牧師だと思います。
間違っていたら、きちんと謝罪し、削除訂正すればいいだけのこと。子どもだって、悪いと思ったら謝る。そうしたほうが牧師としての評価はあがるのに、そのことがわかっていない。おそらく、悪いとは思っておらず、知人から指摘されて、消しゴムをやっているだけのことでは。
削除・訂正しても、私への謝罪がない限り、名誉毀損の損害は消えません。ラーメンチェーン店を経営する企業に「カルト集団だ」と書いた人は、途中で削除したそうですが、それでも民事で77万円の損害賠償金、刑事で30万円の罰金が命じられています。
いさぎよく謝罪広告を出せばいいだけの話なのに。
(注b)「被害者の証言」としてビラに登場するAMさんは、清水牧師を訴えたアントール美津子さんのこと。
裁判では、清水氏の暴言、暴力も争点になった。
美津子さんの親は被告の清水氏側に立って、清水氏とともに暴言、暴力を否定した。
しかし、清水氏が事件後に美津子さんに宛てた手紙が証拠として提出された結果、裁判所は「損害賠償請求権を発生させるほどの違法性を帯びたものということはできない」としながらも、「暴言、暴力」の事実はあったと認定した。
清水氏が行田教会のホームページで一度はアップした声明文を早々と取消し、沈黙を守っているのも当然のことであろう。中傷ビラではなく、事実に基づいたビラなのだから。
裁判の結果は、美津子さんが敗訴、清水氏が勝訴となった。清水氏は勝ち犬になったのだが、ところどころ不都合なところがあるため、勝ち犬なのに遠吠えせざるを得ないのである。
清水氏勝訴の報を聞いたのは、南山大学で開かれた宗教シンポジウムの会場だった。
清水氏の代理人、山口広弁護士が話しかけてきた。
「例の裁判、勝ったよ!」
「どの部分で勝ったの?(事実論か法律論かという意味)」
「それが意外なことに、事実認定の部分でなんだ」
山口氏は笑みをたたえながらも、意外そうな顔をしていた。
監禁部屋は、当人と両親と牧師だけがいる密室。当人がいくら事実を述べても、両親と牧師が否定すれば、多勢に無勢。監禁されていたという証拠がなければ、判事が拉致監禁があったという事実認定をするのは無理ということなのである。
写真左は茶臼山の頂上の案内板。画像をクリックすれば、周囲に古墳が多いことがわかります。次の2つの写真は、意宇(いう)平野を挟んだ茶臼山の向こう側にある古墳群です。
左のほうは山の斜面をくり抜いた横穴墳、右は土を盛って作った高塚古墳。このあたりには無数の古墳があり、発掘調査をされたのはまだわずかだということです。人っ子一人いないマムシが足元にいそうなところで、古墳を眺めていると、幽鬼のようなものを感じます。それと同時に、生臭いことも。中国の農民のように、この古墳を掘れば、金銀が出てくるのではないか、と。
右の写真は、出雲では有名な「岡田山古墳」。説明書きは次の通りです。
岡田山古墳群=「風土記の丘」内にある。岡田山2号墳は直径43mの円墳で、県内で3番目に大きいが、内部についてはまだ調査されていない。隣りにある1号墳は全長24mの前方後方墳で、全国的にも有名になった「額田部臣」という文字がはいった大刀や馬具、鏡が見つかった。石室の様子は外から見えるが、中にははいれない。赤い顔料が塗られている石棺は見逃さないで見てほしい。




-続く-
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コメント
仲間がいないのかな?
こう宣言しながら、ブログも開店休業状態にしているんだから、困ったもんですな。言行不一致。俗にいう「言っていることとやっていることが違う」という人。
しかし、ここまで言行が一致しない人も珍しいですな。ほんとに子供みたい。こういう人って、仲間にしたくないよね。いつ仲間内の秘密をポロッと話されちゃうかもしれん。
だから、かつての仲間である弁護士や牧師も、今は協力してくれない。「米本氏を告訴するぞ」と言ってはみたものの、その指に止まる仲間がいないからブログも開店休業なんじゃないかな。
なんだか、さびしい末路ですな~。
弁護士費用
5千万?
弁護士先生方も「仲間」なんでしょう?それなのに5千万ですか?
びっくり。。
Re: 仲間がいないのかな?
私は、清水氏のことを幼児性が強い人だと断定的に書いています。
おそらく読者の中には「何を偉そうに」と思っている人もいると思います。
しかしながら、これからの「勝ち犬の遠吠え」連載を読まれれば、おそらく私と同じような印象を持たれると思います。
あっ、それから。早川さんのブログを引用させていただきました。
事後報告となってしまいましたが、ありがとうございました。
それにしても、清水さんはブログを開店休業にしたままで、これからどうされるのでしょうね。
Re: 弁護士費用
> 弁護士先生方も「仲間」なんでしょう?それなのに5千万ですか?
> びっくり。
私もびっくり。知り合いの弁護士もびっくり。
しかしながら、「黒鳥・清水両牧師を支える会」の会計報告には、5000万円弱(けっこういいマンションが買える金額)と明記されています。
おそらく、支出は「今利理絵さんの裁判」「アントール美津子さんの裁判」「浅見定雄さんが訴えた室生氏への名誉毀損裁判」の3件のものに対するものだと推測していますが、それにしても5000万円弱はすごすぎです。
せいぜい、1件あたり数百万円。合計1000万円前後がいいとこです。
会計報告を精査して、また書くつもりです。
明快な記事
今回の記事を通しても、清水氏(もはや牧師とは呼べないように思います)の輪郭が更に浮き彫りにされていて、大変参考になりました。
統一教会では彼らのことを総じて“反対派”と呼ぶようですが、その実態たるや、ただ反対しているという以上に驚くべきものがありますね。
清水氏の教会の信徒たちが冷静に『我らの不快な隣人』やこのブログをご覧になられたらどう思うのでしょうか。
既に統一教会がどうのこうのという問題以前の問題を孕んでしまっているように思えてなりませんね。
Qちゃんへ
「大変参考になる」と言われると、酷暑の中、書いてきた甲斐があったというものです。
「統一教会がどうのこうのという問題以前の問題を孕んでしまっているように思えてなりませんね」
まったくもって、同感です。
これまで、強制説得に関わってきた人たちと付き合いがありましたが(04年の月刊『現代』ルポ以前)、清水与志雄氏と黒鳥栄氏はそうした人たちとは違うタイプという印象を強く受けています。
もっとも、多くの聖職者が手を引く中で、今でも保護説得をやっている10数人の人たちも、なんらかの問題を抱えているような感じがしています。
米本さんへ
私は米本さんの基本的なスタンス(“是々非々”)や著書、ブログを通しての米本さんの誠実、真摯な対応に好感を抱き、支持しております。
今後、米本さんはこの拉致監禁問題に対して、このブログ以外での発言の場や出版、講演のご予定などはあるのでしょうか?
米本さんの一支持者として、そのような場を期待してしまうのですが。
米本さんは
まっぱたいさんへ
俳優の田村正和さんは、体重は40キロ台だと思うけど、貧相ではない。あやかりたいと思うのですが、これがうまくいかない。
もう一つの「オドオドした人間」というのは、ちょっと違うような気がします。
てなことを書いていると、このコメント欄がまるで落書き帳になってしまいます。
貧相・オドオドを確かめたかったら、電話してみてください。電話番号はブログに書いてあります。
まっばたいさんが男であってもいいけど、妙齢のご婦人なら、なおよしです。
電話、お待ちしています。では、では。
Qちゃんへ
ご期待にそえず申し訳ありませんが、予定はありません。
ちょっと話はズレるのですが。
東京拘置所にいる麻原さんを、熱狂的な反オウムの人たちが盗み出し、マンションに閉じ込めて、オウムからの脱会説得を行う。そんなことが起きれば、私は寝食忘れ、そのマンションを探し出し、乗り込むでしょう。
記者は、正義といったこともあるけど、やはり好奇心の塊なのです。
統一教会員の拉致監禁の問題では、これまで4本の記事(「ドキュメント・救出」「書かれざる宗教監禁の恐怖と悲劇」「我らの不快な隣人」「瀬戸際に立つ統一教会」)を書きました。
ほぼ書きつくした(生意気に思われるでしょうが)うえで、まだ問題が解決しない、まだ書き足りないことがある、陰に陽に火の粉があがる。それゆえ、このブログで書き続けているのです。
清水氏の批判をやっていますが、マスコミ感覚でいえば、清水って誰?という感じでしょうか。
つまり、清水氏がビッグ(巨悪、巨善=マザーテレサ)であれば、マスコミはこのブログに飛びつくでしょうが。私が本格的に批判をし始めると、ブログの更新をストップし、コメント欄を閉鎖してしまうような先生だから、マスコミは誰も相手にしません。
私がマスコミが相手にしない清水氏のことを、なぜ批判するのか。それは、これからの記事を読んでもらえば、理解していただけると思っています。
今のところ、このブログの更新で(ときたま変な投稿があるのでその管理も)手が一杯であります。
面白い話があったら、教えてください。
あっそうそう、自殺した女性が誰に監禁説得されていたのかわかりました。
いずれ、書くつもりです。
米本さんへ
面白い話があれば、是非、ご紹介させて頂きます。
今後も貴重な情報を心待ちにしておりますので、宜しくお願いします。
お知らせというか読んで欲しいというか
個人的に「清水さんを訴えるの?かわいそうだからやめて」とか「提訴するといったんだから、絶対やれ。ぶれるな」とかいったメールを個人レベルでいただいています。
この問題について、早川さんがブログで記事にしています。
私もそれに応えてコメントを書きました。私のコメントのあと、リアルなコメントも入っています。ぜひ、一読を。
http://plaza.rakuten.co.jp/tthayakawa/diary/201009020000/#comment
マスコミとは言いますが…
私は、マスコミはたとえ対象がビッグでも、いくら興味深く、いくらスキャンダラスな内容でも、取り上げない、ってことがあると思います。
マスコミだって、スポンサーや情報源、身内を批判することはできませんからねえ。
その意味で、清水牧師をマスコミが取り上げることはまずないでしょう。その背後のネットワークがそれを許さないでしょうから。
たとえば、週刊文春は有田議員の“監禁スキャンダル”を絶対取り上げないだろうし、TBSは紀藤正樹弁護士のそれを取り上げないだろう。
ちなみに、紀藤弁護士はかつて、統一教会のイベントにTBSのカメラを引き連れていき、信者の顔をカメラに納めるよう指示を出していた。
まあ、マスコミの一部は、統一教会をつぶしたいと思って意図的に報道しているわけですから、報道機関というより、思想啓蒙機関、政治団体報道部門だと考えた方が正しいでしょう。
米本さんのこのブログのような報道こそ、公平中立なジャーナリズムですよ。
みんなさんへ
私への過分なお褒めの言葉、(やや赤面しながら)恐縮至極です。
みんなさんがおっしゃるように、マスコミは①スポンサー、②自社のこと、③その他(具体的には思いつかず)は、ほぼ絶対といっていいほど取り上げませんが、それ以外は意外と柔軟です。
というのは、何か方針とか基準があって、記事にするかどうかを決めるようなことはあまりなく、デスクや記者の価値観とか感覚によるところが大きいのです。デスクや記者には左もいれば右もいる。人権感覚に飛んでいる人もいれば鈍感な人もいる。宗教に関心がある人もいれば嫌いな人もいる。
同じ出版社なのに、月刊誌記者グループと週刊誌記者グループが対立することもあります。
拙著を月刊誌で取り上げたのは文藝春秋でしたし、編集者の一部には拙著は「とても面白かった」という人もいます。
足裏診断の福永法源の記事を書いたのは月刊『現代』(「福永法源の仮面を剥ぐ」)でしたが、日刊紙が取り上げたのはそれから4年後の福永教祖が逮捕されてからでした。全国紙がもっと早く取り上げ、警鐘を鳴らしておけば、被害はもう少し少なくて済んだのに、と今でも思います。
マスコミの今の状況を擁護するつもりはないけど、学研は後藤さんのやせ細った写真を載せてくれたし、一口に「マスコミ」というけど、いろいろなのです。
目から鱗です
そんなこともあるんですね。
マスコミ、ジャーナリズムについては強い不信感を抱いていました。正直、意外でした。
世間で評判の悪い団体を下手に擁護するような記事を載せると、その媒体の格が下がり、反発を買って販売部数が減るのではないか、と勝手に思っていました。
基本的に、統一教会(協会)はもとより、どの団体に対しても、批判記事を載せた方が読者のウケはいい、と思います。むしろ、人は他人の不幸を欲していますから。
有田議員、紀藤弁護士、山口弁護士、渡辺弁護士という有名人の“スキャンダル”はウケると思うのですが…。
ましてや、警察までもがそのネットワークに荷担していたとか、法務省に国連などから批判の目が向けられている、という話はスケールも大きく、かなりパンチの効いた、面白い記事になると思うのですが。
まあ、「この記事で統一教会(協会)が得をする。そんなことしていいのか」という心理も働きますから、やはり載せにくいでしょうね。
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