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神戸真教会・高澤牧師と謝礼金の怪(あと書き) 

“救出カウンセラー“の素顔(14)

※長文で申し訳ありません。ゆっくり読んでいただけたら。

あと書き・その1(名誉毀損)


 5月29日にアップした神戸真教会・高澤牧師と謝礼金の怪は、読者だけでなく、神戸真教会と高澤さんの周辺でも反響を呼んだようです。

 内部関係者からさらなる情報が寄せられました。神戸真教会の元信徒、全国弁連の関係者など、立場不明の人など様々です。牧師と思しき人からのFAXも入ってきました。
 全国弁連から集会への出入りを禁止、鳥取教会襲撃事件に関わったことなど、高澤さんへの反発が多いように思えました。
 いろいろな情報をもとに、「あと書き」として報告します。ただし、不明な点が多く、私の推測が含まれていることに留意してください。高澤氏からの回答してもらうのが一番いいのですが・・・。

 

 ある人は高澤さんに、火の粉ブログを「訴えるべきだ」と、やや興奮気味に進言しました。 

 おそらく、高澤さんの名誉(社会的名声)が火の粉ブログによって下がったので、その損害を賠償させるために提訴すべきだ?と言いたかったのだと思います。高澤さんはこの提案に乗ろうとしなかったようですが、理由はともあれ、当然のことです。

 名誉を毀損された場合、「すぐに名誉毀損裁判だ」と短絡的に考えるような人が少なくないようですが、国民の税金を使う裁判 で物事を解決するのは、最後の最後の手段です。裁判の前にやるべきことは、まず、当事者間で解決することです。

 名誉毀損されたと思う場合、当人からであれ当人が委任した弁護士であれ、名誉毀損がなされた媒体および書き手に抗議し、記事の訂正と謝罪を求めるのが一般的です。
 媒体や書き手が耳を傾ける姿勢を示した場合、話し合いに入ります(示談交渉)。
 抗議を無視したり、話し合いの余地のない態度を示した場合、あるいは交渉がうまくいかず決裂した場合、つまり私人間(しじんかん)でどうしても解決ができないときに、はじめて裁判に訴えることになります。

 医療過誤裁判であれ交通事故裁判であれ、どんな裁判でも、いきなり提訴することはあまりありません。

 ところで、 成田のミイラ事件で有名になったライフスペース(今は消滅)、幸福の科学から名誉毀損で訴えられたことがありますが、一片の抗議なく、いきなりの提訴でした。この団体は名誉毀損裁判を頻繁に提起したため、社会から煙たがられました。
 フランス国民議会は「多くの裁判沙汰」を、セクト基準(カルト定義ではない!)の一つにあげています。


 あたりまえの話ですが、名誉毀損(名誉感情は含まない)の侵害はあってはならないことです。そうは言っても、どんなに注意深く書いても、事実誤認があったり、名誉毀損的表現をしてしまう可能性があります。そのため、この「火の粉ブログ」を開設する際、私は住所と電話・FAX番号を明記し(右の欄)し、当事者が抗議等をしやすいようにしました。
 今回の記事でも、再三再四、そのことを書き、また高澤さんには記事をコピーして送っています。

 なお、高澤さんに「訴えるべきだ」と進言した人は『人格権侵害と言論・表現の自由』を、ぜひ読んでみてください。

 幸さんはこの写真を見て、「神戸真教会の写真を見て不思議というか何か異様なものを感じたのは私だけでしょうか。 白い十字架に赤い文字で『真の愛』。クリスチャンから見ても異様に見える十字架ではないのでしょうか?」と感想を述べられました。
 私が数年前に眺めた真教会は修繕前だったためか、また夕方だったためか、不気味な感じがしました。高澤さんに失礼ながら、赤い文字が血のように見え、ドラキュラが潜む館のように思えました。



あと書き・その2(1億円について)

 記事では、次のように書きました。

その2・時期は不明だが(おそらく昨年)、数千万円から1億円という謝礼金を、脱会した婦人が高澤牧師に渡したという。これは教会の会計に計上されたのか。(注5)
 
 会計担当者はご存知ですか。

 私はされていないと思う。もし計上されていたら、資金は潤沢になるわけで、1500万円の支援金を頼む必要などなかったはずだ。

(注5) この婦人は病院の院長の妻。脱会後に統一教会に献金等返還請求を行っている。代理人になったのは、全国霊感商法対策弁護士連絡会に所属する大阪弁護士会の加納雄二弁護士だった。
 統一教会に献金したお金の一部が、弁護士(返還の成功報酬)と脱会説得者(謝礼金)のところに還流している構図が見えてくる。



 この情報は神戸真教会の内部関係者から寄せられたものですが、どうもその方に事実誤認があったのではないかと思われます。新しい情報によれば、高澤氏は以下のように発言されているとか。

「元統一教会の婦人は、統一教会から1億円を返金してもらった。そのうちの1割を成功報酬として加納さんに支払った。残りのうちから私どもに献金していただいた。1億円の献金なんてとんでもない話です」

 いくつかの情報を総合するに、高澤氏のこの釈明のほうが正しいように思えます。
 残りのうちから、いくら神戸真教会に謝礼金として高澤氏に渡されたかどうかは不明です。
 数千万円なのか、数百万円なのか。これも推測なのですが、謝礼金は数百万円、おそらく5、600万円だったのではないかと思われます。

 教会新築費用の不足分1500万円を脱会者の家族に支援してもらうのはおかしい。その根拠として、数千万円から1億円の謝礼金が入ったことをあげました。しかし、実際は数百万円だったとしても、これまでの謝礼金(1件30万円とすれば2億4000万円、20万円とすれば1億6000万円)で、新築費用は十分にまかなえるはずですから、やはり、不足分を支援要請するのは理解できません。



あと書き・その3(謝礼金の性格)

 これまで取材した範囲では、日本基督教団(日基)の牧師はだいたい数十万円の謝礼金を受け取っているようです。
 
 現行田教会の牧師、日基の清水与志雄氏は、脱会者の母親(KFさん)から「謝礼金はいかほど」と聞かれ、「気持ちでいいですよ。まれに100万円をくれた人もいたけど」と話したことがあります。
 また、反カルトのシンボル的存在、日基・正教師の浅見定雄さん(元東北学院大学教授)から、電話口でこうこぼされたことがあります。数年前の話です。
「うち(日基)の若い牧師が最近、200万円もの謝礼金を要求しましてね。困ったことが起きたもんです」(確か北海道の牧師だったと記憶する)

 こうしたことからして、日本基督教団の牧師の謝礼金の相場は、数十万円と考えていいと思います。

 それに比べ、福音系の神戸真教会の高澤牧師が院長妻の脱会説得に成功した謝礼金として5、600万円を受け取るというのは、いくらなんでも法外です。(数十万円だったというのなら、記事の訂正を私に要求してください)
 自己啓発セミナーの受講料、あるいはヨガの講習料が300万円だったら、受講者がたとえ納得したとしても、マスコミは書き立てます。それほどの金額だとということです。
 先のフランス国民議会の報告では、「法外な金銭授受」はセクトと判断していい基準となっています。報告をあてはめれば、高澤さんはカルト教祖ということになってしまいます。

 法外な金銭よりも、私が問題だと思っているのは、「残りのうちから」という表現です。高澤さんの釈明を再度、引用します。
「元統一教会の婦人は、統一教会から1億円を返金してもらった。そのうちの1割を成功報酬として加納さんに支払った。残りのうちから献金していただいた」

 日基の牧師も高澤さんと同じように、脱会の意向を示した統一教会員に献金等の返還を勧めます。脱会者が同意すれば、高澤さんが加納弁護士を紹介したように、全国弁連の弁護士を紹介します。弁護士は統一教会と、主に示談交渉によって返還請求を勝ち取ります。そして成功報酬を受け取る。
 しかし、牧師への謝礼金として、「返還金?弁護士への成功報酬」=その残りからを受け取ることはしてこなかったはずです。「残りのうちから献金していただいた」というケースは、初耳です。

 これが事実なら、看過できない問題です。
 なぜなら、脱会説得活動と、献金返還活動とは別次元の活動であり、2つの活動は連続線上にあるといっても、前者は脱会説得者の仕事、後者は弁護士の仕事です。

 『我らの不快な隣人』の主人公は、日基に所属する戸塚教会の黒鳥栄牧師と清水牧師の説得を受けて脱会しました。黒鳥女史から山口広弁護士を紹介され、統一教会から約400万円の献金等の返還を受けました。
 そうだからといって、2人の牧師は400万円のおこぼれに預かっていません。当然の話です。

 もし「残りのうちから献金してもらう」というのが高澤流のやり方なら、謝礼金は1件あたり平均2、30万円ではなく、もっと高額になると推測してもいいでしょう。

 ところで、高澤さんが受け取った数百万円の性格に、加納弁護士への紹介料が含まれているのであれば、問題です(確か違法行為になるはず)。品なき言い方をすれば、いいカモを弁護士に紹介し、そのおこぼれに預かる?という構図なのですから。

 これに関連する話です。
 日基の川崎牧師は「いのちの家」で最近、婦人信者(関西の人)を脱会説得しました。その婦人が統一教会に払った献金等の金額は約1億円。川崎さんはそのご婦人を前出の加納弁護士に紹介しました。紹介にあたっては、川崎さんはわざわざ長野県の小諸市から加納さんがいる大阪まで同行したということです。
 返還がされたあとで、そのご婦人から弁護士紹介料(名目は感謝献金)を受け取ったなどということはあり得ない。そう信じていますが、どうしてご老体が大阪まで付き添うのか理解できません。電話一本ですむはずのことなのですから。

 横道ついでに言えば、「元統一教会の婦人は、統一教会から1億円を返金してもらった。そのうちの1割(1000万円)を成功報酬として加納さんに支払った」というのが事実であれば、首を傾げてしまいます。

 弁護士への成功報酬規定が撤廃されたために、今は縛りがありません。しかし、旧規定では示談交渉の場合(裁判と違って弁護活動は楽)、成功報酬は6?9%となっています。金額にすれば600?900万円です。
 もちろん、示談交渉で悪戦苦闘するといったことがあれば、10%を要求してもいいでしょう。しかしながら、統一教会との示談交渉は?返還請求の通知文(ほぼ定形文)を送付する、➁その地域の対策担当教会員もしくは雇われ弁護士が値引き交渉を行う、➂双方妥協して合意金額を決める?といったルーチンワークとなっており、実に楽ちん作業です。弁護士が統一教会の対策メンバー(雇われ弁護士)と直接会うことなく、電話だけで、示談交渉がまとまるといった例も少なくないと聞いています。まあ、流れ作業のようになっているようです。

 報酬規定が撤廃されたために、成功報酬金額は自由となりました。だから、10%が事実だったとしても、何の問題もありません。しかしながら、「私たち(全国弁連に所属する弁護士)は統一教会問題を手弁当でやっている」と紀藤正樹弁護士は私に言ってのけたことがあります。(参考は「ブログの骨格」の99年)

 私は統一教会員を妻にもつ夫と一緒に、教会に乗り込んだことがあります。乱暴に言えば、「妻が夫に内緒で、夫が働いたお金を、献金等をした。金を返せよなあ」
 1300万円の返還を要求して、1000万円を戻してもらうことになりました。実に簡単でした。もし私が弁護士なら100万円を受け取ることになります。
 加納弁護士が1000万円受け取ったというのが事実なら、労働者(会社員)の2年間分もの賃金を、裁判ではなく示談交渉で手にしたことになります。
 私の体験を含め、牧師?弁護士?お金の問題については、再度、ブログで書くつもりです。



あと書き・その4(謝礼金は必要なのか)

 高澤牧師に限ったことではありませんが、福音系の牧師は脱会活動を「異端派から正統派にするクリスチャンとしての使命」(高澤氏の裁判証言)と位置づけています。
 つまり、牧会活動、わかりやすい言葉で言えば、「迷える小羊を救い、正しい道を歩ませる」ということです。改宗をしないことになっている日基の場合は「迷える小羊を救い、元の道に戻す」といったところでしょうか。

 この活動に謝礼金が介在していいのでしょうか。
「迷い道を歩いていた私を(もしくは迷い道を歩いていた子どもを)助けてくだって、ありがとう」の一言で、十分ではないでしょうか。

 クリスチャンとしての使命をやり遂げて、それでどうしてお金をもらうなんてことがあり得るのか。理解しがたい話です。

 悩める人たちの生活相談を真面目にかつ熱心に受けているのは、日本共産党の地域組織です。官僚的な地域幹部党員もまれにはいますが、実に懇切丁寧に相談に応じています。
 実際に、賃金未払いの場合は会社と交渉したり、またいくつかの公的機関などに連絡して、解決してくれることもあります。

 解決したからといって、彼らは見返りを期待していません。ましてや、相談料を取ることなど一切していません。『新聞あかはた』を取ってくれ、今度の選挙には共産党に入れてくれということはあっても、お金を要求する地域組織はただの一つもないでしょう。「清潔な党」と言われるゆえんです。

 高澤さんたち牧師がやっていることを共産党の次元で言えば、自民党員から共産党員にしてやったんだから、謝礼金を寄こせと言っているのと同じなのです。

 さらについでを言えば、清水さんが牧師をやっている行田教会のホームページにこんなことが書いてありました。
牧会活動=
Q:相談料などはいりますか?
A:相談料などはご無用です。
ただ相談者のなかには、どうしても感謝のお気持ちを表したいという方もおられます。そのような方はこのカルト相談活動が牧師の宣教活動の一環だという意味をよく理解したうえで、ご自分の自由意志で、教会への献金として、お捧げくださればよいかと思います。
(清水さん、削除しないでね)



あとがき・その5(尾島さんへの謝礼金は)

 前回の記事のコメント欄に書いたことを再録しておきます。

 高澤守さんが脱会説得をする際、必ずといっていいほど、西日本福音ルーテル青谷教会執事の尾島淳義さんが参加します。

 2人は名コンビです。
 刑事が取り調べをする際、怒鳴り役となだめすかし役がいるように、高澤さんが強面な態度に出るのに対し、尾島さんはやさしくて誠実な態度で接します。これが説得の場面で、抜群の効果を発揮します。
 高澤さんは自分で脱会のプロを自認していますが、尾島さんがいなければ、とても一人では説得を成功させることはできなかったと思います。

 尾島さんは元高校教師で、その後は脱会説得一筋の方です。尾島さんはとても貧乏です。尾島さんの服がいつも同じなのを揶揄してか、それとも実際そうなのかはわかりませんが、高澤さんは尾島さんに「くさい、くさい」と言います。

 大阪地裁で、はじめて尾島さんを見たのですが、確かにくたびれた服でした。尾島さんの生活を支えるために、脱会者とその家族にカンパを要請することもあると、裁判の証言台では語られていました。

 コンビを組んでの脱会説得活動ですから、高澤さんがこれまでに受け取った謝礼金(1、2億円)の半分は尾島さんに渡っていなければなりません。
 そのようになされていれば、尾島さんの生活を支えるためのカンパは必要ではないし、くさい・くさいと言われることはないはずです。

 質素であることに頓着しない尾島さんは、謝礼金の行方にも無関心。 それをいいことに、高澤さんは30万円の謝礼金を受け取っても、数万円程度しか渡していないのではないかと思うのです。数万円のお金であっても、それを受け取って喜ぶ尾島さんの姿が想像されます。

 尾島さんの人柄がいいことは折り紙つき。監禁から逃げ出した教会員も、尾島さんに不快感を持つ人はあまりいません。尾島さんは、高澤さんに謝礼金の行方を追及すべきだと思います。このことを尾島さんにアドバイスしてあげる人は誰かいないものでしょうか。
 西日本ルーテル青谷教会の牧師さんが高澤さんに問い質しても然るべきだと思うのですが・・。



あとがき・その6(神戸真教会の会計について)

 その後にわかったことは、神戸真教会の会計担当は「会計のことはなにもわからないおじいさん」(信徒からの名義借り)のようで、会計は高澤さん自らがやっているようです。

 神戸真教会の登記簿謄本を取り寄せましたが、「役員に関する事項」には「代表役員・高澤守」とだけ記されていて、高澤さん以外に役員がいるのかどうか不明でした。
 なお、神戸真教会の基本財産は43万2700円。少なくとも、謝礼金が基本財産に組み入れられていないことだけははっきりました。

 また、謝礼金など教会に献金があった場合、領収書は発行していないとのことのようです。
 つまり、こういう図式なのです。
 高澤牧師は脱会説得を行う。脱会に成功すれば謝礼金を受け取る。それを、会計担当者である高澤代表役員に渡す。高澤会計担当者は領収書を発行しない。(よって、謝礼金のどれだけが教会に献金されたのか不明)
 恐るべし、統一教会、いや違った個人ワンマン商店・神戸真教会!



あとがき・その7(かみしめて欲しい言葉) 

 最後に、記事に投稿されたkoyomiさん(脱会者)の鋭い文章をコピペし、一言付け加えておきます。(多少字句修正・改行等をしました)


 それにしても、なぜ反対派は統一教会をあれほど批難しながら、同じことをしているのでしょう。統一教会員を拉致監禁して、改宗して信徒を増やす。統一教会員の親から謝礼金を受け取り、私腹を肥やす。どちらも統一教会がなければ統一教会員がいなければできないことですよね。

 反対派は統一教会を潰すこと、信者を救出すること=信者がいなくなることが目的なら、目的が達成されたら自分の教会の信徒を増やすことも私腹を肥やすこともできなくなるわけですよね。ということは、反対派にとっては、統一教会員が増えなければならないわけで・・何だか矛盾してますよね。

 統一教会云々は別として、拉致監禁も脱税もよくないです。反対派が言うように、拉致監禁が保護というなら、救出というなら、正々堂々と世間に公表すればいいし、それによって謝礼金を受け取っているのなら、きちんと確定申告すべきです。


 ブログの紹介で、「反カルトのカルト性」という言葉を使っています。これは私の創作ではなく、反天皇制の天皇性とか、反スターリニズムの反スターリズム性 あるいは「内なる天皇制」「内なるスターリズム」といった表現で、反対する事物に特有な性格・体質が反対者の中にも芽生えているといった意味で、1960年代から70年代によく使われていた言葉でした。

 実際、統一教会が存在しなければ、福音系の教会は信者が増えないし、反統一教会諸兄は生きがいを失うし、弁護士さんの収入は減る?といった皮肉な構図も横たわっています。

 反カルトのカルト性、反●▲に●▲性がありやなしや。それはいかに見分ければいいのかと、精神科医の斉藤環さんに聞いたことがあります。彼曰く。
「その団体の社会的影響力がなくなくなるのと正比例するように、その反対する団体もエネルギーが失っていけば、それは反カルトにカルト性があったと言っていいでしょうね。ふつうは反対する団体・勢力が力を喪失していけばいくほど、反対する勢力は元気になっていくものです」

 共依存の関係にあれば、依存する相手がいなくなれば共に消滅するということでしょう。このことを本能的に見抜いた一部の弁護士さんは統一教会問題から手を引き、別の問題で正義を発露されているようですが。



追記:示談交渉(裁判外和解交渉)で和解金の10%を成功報酬として受け取ったことについて報告しましたが、これは加納弁護士だけでなく、全国弁連を代表する山口広弁護士など他の弁護士も同じだと思います。返還請求をされた脱会者の方で、これに関する情報があれば、教えてください。
 おそらく、「返還金額の10%」は全国弁連で取り決められたことではないかと推測しています。(裁判になった場合の取り決めがあるのかどうかは不明です)
 なお、「全国霊感商法対策弁護士連絡会のサイトには相談受付のアナウンスはあっても、弁護士への料金のことは明記されていません。

 弁護士法など法的にはむろん何の問題もありませんし、一般の事件と比べて決して高いというわけではありません。しかしながら、被害者事件の場合(たとえば医療被害、サラ金・クレジット被害、リフォーム被害など)、成功報酬は通常より低くすべきだという声なき声が、一部の弁護士の間にはあります。当然の意見だと思います。『モンダイの弁護士』(別冊宝島)所収の拙文「沈黙の共謀」を読んでみてください。山口弁護士から称賛していただいたルポです。

 統一教会の被害者に対しても同じであり、ましてや同団体との示談交渉は本文で書いた通り、返還請求の通知書を送り、教団の担当者と交渉し、金額を決める?という実に簡単な弁護活動です。成功報酬が返還金額の10%は高すぎます。
 なぜ簡単に統一教会が示談交渉に応じるのかといったことを含め、この問題については後日、ブログで書く予定です。内実の一端がわかれば、示談交渉の構造がよりリアルにわかるはずです。(6月6日12時45分/記)
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コメント

えげつない錬金術

久しぶりに読みましたが、管理人さんの目はさすがだと思います。この項目は読み応えがありました。
 犯罪集団からの救出で一儲けできる。普通本物のコワい犯罪集団だったら、今頃高澤牧師その他の正義の味方は、コンクリート詰めにされて大阪湾に沈められちゃうかもしれない。
 「犯罪集団」だとした教団に「愛と平和のために」と貢いだ金を取り返してやろうじゃないかと、そのためには貢いで「幸せ」な信者を「保護」してたっぷり時間を掛けて「犯罪集団」の被害者に変えて訴訟をすればよい。「犯罪集団」を呪い苦悩する家族を味方につければ信者が被害者になるまでは何年も監禁してもよい。このプロセスに大金が動いている一端が露見したことは、拉致監禁による強制改宗が事業(ヤミですが)として成り立っている現実がよく分かります。
 事業になれば、「カルト」情報はビジネス価値を生み、どこに誰がという信者個人情報もビジネス価値を生み、皮肉なことに敵視する「カルト」勢力が富をもたらしてくれる金のなる木であるという理屈は成り立ちますね。就職戦線華やかりしころは、リクルートなど学生名簿すら金で買ったぐらいではなかったかと記憶しております。このヤミ事業の利益に預かる人は最大のネックである拉致監禁という人権侵害にして違法行為を何が何でも隠そうとするでしょう。だって組織犯罪が問われちゃうじゃないですか。統一教会に反対する管理人さんに火の粉が及んだのもそのためだと思います。

共産党さんも大変なようです。

>悩める人たちの生活相談を真面目にかつ熱心に受けているのは、日本共産党の地域組織です。

元祖破壊的カルト? 共産党さんも”攻撃的募金(苦難の行軍?)で大変なようです。

「宮地健一のホームぺージ」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/kenichi.htm

前述の”にっぽんの商人:イザヤベンダサン”は日経流通新聞の連載を編集したもの。このころ日本人のとって金儲けとは何か作って売ることだった。リーマンショック前の中国みたいなもんです。勢いがあった。

今やそれがどうですか。
「救済するぞ~ 救済するぞ~ 救済するぞ~」

「布施するぞ~ 布施するぞ~ 布施するぞ~」
「献金するぞ~ 献金するぞ~ 献金するぞ~」
「財務するぞ~ 財務するぞ~ 財務するぞ~」
「カンパするぞ~ カンパするぞ~ カンパするぞ~」

失われた20年、渡る世間は献金ばかり。VSOP、ベリースペシャルワンパターン。UIFR,ウルトライージーフリーライダー。PMMT,パラサイティックマンセーネコババタカリゼーション。
”心の時代”の後遺症は深刻です。

>反カルトのカルト化

たしかに弁証法的な作用反作用という見方はなりたつでしょうが、同時に草食系献金の土台に浮遊する食物連鎖、あるいは献金利権をめぐる同業者のシェア争いといった見方もできるのかも知れません。

これは”ハズレ(両方とも)”が定説のようですがマックスウエーバー「プロテスタンティズムと資本主義」に対抗してか山本七兵(イザヤベンダサン)が「日本資本主義の精神」を著しています。元請けといえば親同然、下請と言えば子も同然なのが日本的経営なのだとか。まったくもっておっしゃるとおり。嬰児虐待でこっちは栄養失調だ。

末法ですよ、末法。世も末です。
  • [2010/06/06 08:43]
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統一教会幹部も同罪

和解金を請求されるたびに応じてきた統一教会幹部も能無し?
嘘の摂理で末端信者に尻拭いをさせた上に神と文師の顔に平気で泥を塗るような行為を繰り返してきた・・
それでいて内部では、嘘の報告で威張るのがお上手。
反牧集団と同じ加害者だと言えます。
私は、和解金など請求せず自主脱会しました。その点だけでも教会幹部のような罪など犯してません。
文師に関わりなければ主人と共に訴えていたでしょうが同じ末端信者に尻拭いをさせるような迷惑をかけることは、できなかっただけで教会幹部の卑怯さにも呆れるばかりですね。

Re: えげつない錬金術

 投稿ありがとうございます。
 記事を褒めていただき、恐縮至極であります。


> このヤミ事業の利益に預かる人は最大のネックである拉致監禁という人権侵害にして違法行為を何が何でも隠そうとするでしょう。だって組織犯罪が問われちゃうじゃないですか。統一教会に反対する管理人さんに火の粉が及んだのもそのためだと思います。

 まさにそうだと思います。

 実際、99年までは日本基督教団の浅見定雄さんや川崎経子牧師、全国弁連の山口広さん、紀藤正樹さんたちとはふつうの関係でした。
 ところが、何度も書いたかと思いますが、「ドキュメント・救出」(『救いの正体』宝島文庫に所収)を発表してから、とたんに雲行きが怪しくなった。

 このルポは、自宅での脱会説得の場面を日記風に書いたものです。
 その中に、荻窪栄光教会の信者(当時神学生、現執事)が中心となった拉致監禁の未遂事件のことも紹介してあります。しかし、それは枝葉的なことであって、その枝葉のことについても、浅見さんや杉本誠牧師のインタビューも紹介しながら、日本基督教団はいいが、神戸真教会の高澤牧師など福音系は良くない(今からするとややトンチンカン)といったことまで書いています。

 それなのに、このルポが「統一教会のスパイだ」と激しいハレーションを呼ぶ。もう面食らいました。当時は何が何だか訳がわからなかった。『救いの正体』の巻頭論文では浅見さんと私の対談記事も載っています。それだから、なぜ?と首をひねるばかりでした。

 このときのハレーションの正体は、「水面下に隠していたこと(それに関係する諸々のこと)を暴露されてしまった」ことだ。確信をもってそのように理解できたのは、それから数年もしてからのことです。

 まあ、虎の尾を踏んでしまったわけです。危険だとはまるでわからなかった。
 でも、そのおかげで、反統一教会陣営にいる知り合いのそれまでとは違った顔を知ることになった。火の粉を浴びて、精神は炎上しそうになったけど、勉強にはなりました。 

宗教法人に課税を。

結論は拙速かもしれませんが、やはり宗教法人課税は必要なのかもしれませんね。記帳の義務はあるんでしょうが、税務署だって非課税じゃ監査する気にならんでしょう。
領収書をきちんと発行して記帳すればそうそう変なおカネは受け取れませんよ。寄付についても多額であれば、寄付した人に事情確認してもいいんじゃないんですか。
たとえばオウム事件ですが、警察が強制捜査する以前に、税務署だって消防署だって立ち入りできるんですよ。正当に得たカネを正常な目的に使っているのなら起こり得ない事件でしょう。なんでそこが問題にならないのか。

このブログを読んで納得しました。
  • [2010/06/07 15:57]
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パパイヤさんに同感

パパイヤさんに同感です。

監禁されて強制改宗を迫られ、外部と全く遮断された箱の中で
やむを得ず偽装脱会を装った時、急にどんどん見ろと言われたワイドショー。
「統一教会に詳しいジャーナリスト」の肩書きで画面にしょっちゅう出ていた人達の、水面下のもうひとつの顔を感じさせられて、テレビを見ると本当に気持ち悪かった。

拉致監禁して強制改宗なんて違法行為を人として模範であるべき大学教授も、汝の敵を敵を愛せよとおっしゃったイエス様を信じるはずの牧師も、正義の味方であるべき弁護士も、水面下では練金法の一つとして結託し、あるまじき拉致監禁による人権侵害と、宗教の自由を侵してきたなんて、本当に世も末だと思います。

パパイヤさんのご意見に全く同感です。本当にえげつない人達です。




高澤の教会の”真の愛”の十字架、なぜこんなに気持ち悪く感じるのか、、、私にはあの赤い文字が拉致監禁された多くの被害者の心の傷から流れる血のように思えます。あんな教会に通いたいと思う人がいるのかなー。尾島は若い頃、統一教会に伝道されそうになったことがあったと話していたたと思います。拉致監禁さえやめれば、素朴ないい人なのにという印象です。拉致監禁はやめて、普通のクリスチャンとして善良に生きていって欲しいです。

教唆の結果

米本さんの記事のタイトルと直接関係のない内容ですいません。

こんなニュースを見つけました。

「学校うざいなら、ぶち壊せ…娘教唆容疑で母逮捕」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000538-yom-soci
6月8日12時23分配信 読売新聞

 中学1年の次女らに学校で暴れるようそそのかしたとして、警視庁は8日、東京都町田市の飲食店従業員の母親(37)を暴力行為教唆の疑いで逮捕したと発表した。

 同庁幹部によると、母親は今年1月13日夜、町田市内のカラオケ店で、市立中学1年の次女(12)と友人の中学2年の女子生徒(14)に対し、「私のときは消火器をまいたり、窓ガラスを割ったりした。学校がうざいなら、ぶち壊してきな」とそそのかし、翌14日夜から15日未明にかけて、次女ら中学生の男女計6人に校舎の窓ガラス2枚を割らせるなどした疑い。

 同庁は、6人のうち14~15歳の5人を暴力行為(集団的器物損壊)容疑で逮捕し、次女を同様の非行事実で児童相談所に通告した。

 母親は容疑を認め、「格好をつけて威勢のいいことを言ってしまった」などと供述しているという。


以上です。

統一教会信者の親を教唆して拉致監禁させる牧師達の一日も早い逮捕を願います。

返金請求

私は、拉致監禁説得で脱会して、その後献金返金請求しました。2回目の拉致監禁でしたので、またこの話しが出たかぁとうんざりしました。説得中に統一教会の献金請求に末端信者は苦労している、食口が可哀想と言っていたのに、私が脱会を表明したら返金請求をせよ!と言われました。私は文鮮明から返してもらえるならいいけど、末端信者が苦労して集めたお金から返してもらうのは嫌だ、と言いました。それに、マインドコントロールにしろ何にしろ献金したのは自分の意思。何かしっくりいきませんでした。でも、統一教会を潰すにはこうするしかない!と言われました。親の信頼を得るためと自分がお金が欲しかった気持ちで結局返金請求をして何割かは返してもらいました。弁護士は説得者でなく、父母の会から紹介されました。返金請求は一度は却下されましたが、2回目の手紙でOKでした。1割かどうかは覚えてませんが、やはり弁護士に謝礼金は払いました。

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