拉致監禁未遂事件、発生 

拉致監禁リアル情報(9)
“救出カウンセラー”の素顔(13)

この記事は2つのカテゴリーに保存したいために、見出しは異なりますが、同じ記事を2つ流しています。コメントをいただけるのでしたら、“救出カウンセラー”の素顔(13)のほうにお願いいたします。


拉致監禁未遂事件が発生

  「お知らせ(23)」で書きましたが、5月の連休中、拉致監禁事件は一件もありませんでしたが、未遂事件が発生していました。今回はその事件の詳細と、脱会成功の謝礼金に関することを書いておきます。

 戸に住むTSさん(57)は、20年前に統一教会に入信した既婚女性である。
 夫は妻が統一教会員であることを知っており、反対しながらもこれまで黙認する態度だった。
 
 拉致監禁が計画されたのは、娘がキリスト教、クライスト東神戸リバイバルチャペルに入信したことがきっかけとなった。
 娘は、母親のことを同チャペルの大竹哲也牧師に相談した。

 大竹氏は、神戸真教会の高澤守牧師を紹介した。

 高澤氏と娘は、保護説得の実行をしぶる夫を説得した。
 夫がこの説得を受け入れたことによって、拉致監禁計画の具体化がスタートした。

 夫と娘は、統一教会の行事などに積極的に参加し、TSさんの警戒心を解く一方、新大阪駅から徒歩10分のところにマンションを借りた。(注1)
 実行日は連休明けの5月15日と決まった。

 TSさんがこの計画に気づいた経緯は省略するが、驚いたTSさんは慌てて家から緊急避難(家出)し、教会の責任者と一緒に、5月5日に地元の垂水警察署に出向いた。
 警察は、責任者とTSさんを別々の部屋で事情聴取。TSさんには「家族で話し合いなさい」というだけで、何の対策も取ろうとしなかった。
 そればかりか、警察署から出ようとするのを妨げられ、夫の元に戻そうとする動きを示したのである。

 夫のところに戻れば、拉致監禁が待っている。怖くなったTSさんは弁護士に連絡し、弁護士から警察に電話してもらった。それによって、ようやく“警察から解放”された。

 翌6日には、大阪法務局人権擁護部を訪問した。

 5月11日、TSさんたちは再び垂水署を訪れ、「自分と連絡が取れなくなった場合は捜索して欲しい」旨の要望書を手渡した。弁護士が介在していることでまずいと思ったのか、警察は夫を署に呼び、警官立ち会いのもとで、妻に「拉致監禁はしない」ことを口頭で約束させた(文書での約束には、夫は難色を示した)。
 
 これが未遂事件の概要である。私の知る限り、警察がある程度介入した初めてのケースである。(注2)
 なお、現在、TSさんは自宅に戻り、前と同じような生活に戻っている。


謝礼金はどこに?

 保護説得を成功させることができなかった高澤守牧師は、イエス・キリスト(彼の頭の中にある高澤流イエスさん)から褒められず、また謝礼金も受け取ることができなかった まあ、くたびれ損だったわけだ。

 をこの未遂事件から、謝礼金のことに転じる。

 牧師がもらう謝礼金は、どこに「収入」として計上されているかというテーマである。

 高澤牧師は、寺田こずえさんから訴えられた裁判(『我らの不快な隣人』184?185頁で、謝礼金(支援金)の存在を認め、教会の会計に入れていると証言した。保護説得は、牧師個人の活動ではなく、牧会としての活動だとしているのだから(異端派を正統派にする)、当然の会計処理である。
 もっとも、牧会活動というのであれば、無償でやるべきなのだが、ここではこのことに触れない。(注3)

 ところが、高澤牧師は謝礼金をほんとうに教会の会計に計上しているのか、疑わしくなってきた。

 こに、「尊い主の御名を賛美いたします」で始まる神戸真教会新築の支援金要請を訴えた手紙(3月23日付)がある。
 高澤牧師が、脱会説得に成功した信者の家族(神戸真教会に通う人以外)にあてた手紙がある。以下、一部を引用しておく。
 なお、手紙は約200通郵送され、それを受け取った方から私のところに郵送されてきたものである。


神戸真教会の全景。脱会の意思を示した教会員はこの建物の2階に宿泊し、正統派クリスチャンになるべく改宗教育を受けてきた。画像をクリックすれば、拡大します。


「このたび突然のことで恐縮ですが、私共の教会の会堂新築工事のための資金のご支援とご協力をお願いするためにお便りさせて頂きました」
「私共の教会建物は戦前に新築されたものを増改築しながら今日まで維持して参りました。(略)
 しかし、長年にわたる建物全体の老朽化には方策もなく、教会員一同、祈りをもって新教会堂建築のために力を注ぐことになりました。牧師館の建物も取り壊して一体建築案も出されましたが、そうなると億単位の資金が必要となります」

 牧師館は800万円かけて改修したことを報告したあと、
「私共の教会活動の特徴として統一教会やその他のカルトからの救出を行っておりますため、救出後のリハビリルームと宿泊施設等も必要なため、諸設備を併設して一階二階を合わせて282?ほど(延べ床面積)の総工事となりまして、目標工事額に約1500万円が不足の現状です」(注4)


 一読すれば、何の変哲もないカンパ要請文である。
 統一教会信者を脱会させた家族に、教会あるいは“リハビリ”施設の新築資金を無心するのは、高澤牧師に限った話ではない。
 松永堡智牧師新津福音キリスト教会然り、川崎経子氏が牧師を務めていた都留市の谷村教会然り、川崎牧師が所長を努める“リハビリ施設”「いのちの家」(←実物ではなくイメージ写真)、倉敷めぐみキリスト教会・高山正治牧師の”リハビリ施設”「カナン」黒鳥栄牧師の戸塚教会(牧師館も同時期に新築)然りである。

 このように綴っていると、漫才コンビ・セントルイスのその昔のギャグ「田園調布に家が建つ」を思い出す。それをもじれば、統一教会員を脱会させて、正統派プロテスタントの教会を新しくしよう ということになろうか。

 話を戻す。いま問題にしたいのは、無心のことではない。謝礼金の行方である。

 述した裁判で、高澤氏は「これまで脱会説得したのは約500人」と証言している(2003年段階)。
 昨年の09年には、神戸真教会を訪問した人に「800人」と話している。
 なんだかオーバーに吹聴しているようなきらいがないでもないが、本人の言葉だから、信じるしかない。

 1家族あたりの謝礼金は不明だが、これまでの取材からすれば、最低に見積もって、平均30万円といったところではないか。
 そうだとすれば、30万円×800人=2億4000万円だ。もっと低く見積もって20万円とすれば1億6000万円である。いや、良心的な高澤さんのことだから、10万円しか受け取ろうとしないできたのかもしれない。そうだとしても、8000万円だ。


 神戸真教会の昔からの悲願は、教会の新築だったことからすれば、当然、謝礼金は教会の会計に新築準備金としてプールされていなければならないはずだ。
 これまでの謝礼金は、いったい、どこに消えてしまったのか。


“高澤会計”への疑問

 私は、すべてか一部かはともかく、謝礼金が高澤牧師個人の懐に入ったのではないかと穿(うが)つ。以下に述べる情報は、神戸真教会から去った信徒(元統一教会員)から寄せられたものである。

 それに触れる前に、考慮しておかなければならないことを指摘しておく。
 
 手紙には、工事にかかる総額と教会が捻出できた金額が書かれていないことだ。
  通常、この種の支援金要請の手紙は「総工事費用はいくら、自分たちで捻出できた金額はいくら。よってこれだけの金額が不足しているので、支援金をお願いしたい」と書かれているものだが、手紙では不足金額しか示されていない。
 し総工費2、3億円なら、これまでにプールされた謝礼金のすべてを投じたということになろうが、牧師館(牧師の自宅)と合わせて新築すると億単位の資金が必要になる・よって牧師館は改修工事(800万円)にとどめ、今回は教会の新築だけにする?とあるから、総工費は1億円以下と考えていいだろう。
 1億円とすれば、新築の工事で教会が捻出できた資金は8500万円、不足金額が1500万円ということになる。

 このことを前提に、私が穿つ理由を述べておく。

その1・神戸真教会に昨年、税務調査が入った。税務調査の結果は不明だが、高澤氏は周囲にこう漏らしていたという。

「統一教会が国会議員に働きかけ、議員が税務署に圧力をかけたせいだ」

 謝礼金を適正に教会会計に計上していれば、なにも教会の牧師が税務調査など気にする必要はない。
 また、牧師が懐に入れたとしても、それを適正に税務申告していれば、やはり気にする必要はない。
 問題なのは、牧師が懐に入れ、それを税務申告しない場合である。
 これは脱税行為にあたり、悪質な場合(たとえば収入のもみ消し工作など)、処罰の対象となる。

その2・時期は不明だが(おそらく昨年)、数千万円から1億円という謝礼金を、脱会した婦人が高澤牧師に渡したという。これは教会の会計に計上されたのか。(注5)
 
 会計担当者はご存知ですか。

 私はされていないと思う。もし計上されていたら、資金は潤沢になるわけで、1500万円の支援金を頼む必要などなかったはずだ。

その3・元統一教会員・信者が複数、集団で、神戸真教会から去っている(自主脱会している)。きっかけとなったのは、高澤氏のお金にまつわることだったという。神戸真教会の役員会でも話題になったほどの話である。

 ところで、現在、支援を求めた1500万円のうち1000万円強が集まっている。
 そのうちの大半は、手紙で支援を求めた元統一教会員の家族からによるもので、神戸真教会に通う信者(9割は元統一教会員とその家族)からの支援金は、全体の3割程度でしかなかったという。(注6)
 手紙にある「教会員一同、新教会堂建築のために力を注ぐことになった」という表現は、眉に唾するのものと言わざるを得ない。
 
 遠くに住む元信者の家族は神戸真教会の内情を知らないが、毎週、教会に通う人たちは教会と高澤牧師のことをよく知っている。このことから推測できるのは、神戸真教会の信者たちは、やはり高澤氏のお金に関して疑いを抱き、支援に二の足を踏んだということではないのか。

 高澤氏が不満タラタラだったのは当然のことである。
 
その4・行田教会の清水与志雄牧師と以前電話で話したことがある。『我らの不快な隣人』148?153頁に詳述したことだが、清水氏は「謝礼金は自分の懐に入れてきた」と明言している。
 あまりにもあっけらかんと話すので、電話口で驚きを抑えるのに苦労したが、おそらく、個人の懐に謝礼金を入れるのが牧師の間ではあたりまえになっていたため、平気で私に話したのではないかと思う。(注7)



領収書ありやなしや

 礼金が牧師個人の懐に入ったのか、それとも適正に教会の収入として教会会計に計上されたかどうか。
 それは、領収書が発行されたかどうかではっきりする。
 
 子どもの脱会に成功した信者家族の方なら、誰もが体験していることだと思うが、そのつどの相談料、また謝礼金を払ったときに領収書を受け取っていないはずだ。

 戸塚教会の黒鳥栄牧師が宿谷麻子さんの両親に「麻子さんにはお金のことは言わないで」とクギを刺したように、信者家族から牧師にお金が渡ることは、信者に内緒にされている。したがって、信者に見つかったらヤバイ領収書が発行されたり、受け取ったりすることなど、そもそもあり得ないことなのである。(注8)

 なぜ、領収書が大切なのか。
 謝礼金が教会会計に入るのなら、会計担当者は領収書を発行する。信者家族がその領収書を添えて確定申告すれば、すでに支払った税金が還付されるからだ。そのために領収書は大切なのだ。
 また、税務調査が入った場合、税務職員は「入り」と「出」を調べる。「入り」の裏付け確認をするために、領収書の写しの提示を教会会計担当者に求める。

 このようなわけで、高澤牧師が謝礼金を教会会計役員に渡した場合、会計担当者は必ず領収書を発行する。(注9)

 別に教会に限らない。私は地域の自治会の会長をしていたことがあるが、「支払いの際に受け取った領収書」、「入金の際に発行した領収書の写し」の保管は、会計の基本中の基本で、決算発表の際、それらがないと監査役から追及される。

 謝礼金が高澤牧師の懐に入ったのではないかと穿つのは正しいことなのか、それとも穿ちすぎなのか。

 それは、神戸真教会の会計に、謝礼金が計上されているかどうか、領収書を発行した写しがあるのかどうかによってはっきりする。
 最近では関西学院大学のOさん、大阪大学院のN君、大阪大学卒のH君、名古屋大学のK君の脱会説得に成功している。彼らの家族から受け取った謝礼金の処理はどうなっているのか。

 高澤牧師あるいは教会の会計担当者から、きちんとした説明をいただければ、このブログで謝罪するとともに、記事を修正ないし該当部分を削除するつもりです。(注10)

(注1)高澤牧師が懇意にしているのは池田不動産。神戸市か大阪市の不動産屋だろう。この不動産屋は高澤牧師の意向を受け、監禁場所にふさわしいマンション情報を提供してきたと思われる。もしそうなら、監禁の片棒をかついでいると批判されてもしかたがない。

(注2)高澤氏はしばしば警察と接触し、保護説得のことを説明してきた。それが今回の件で功を奏しなかったのは、弁護士が登場し、監禁される予定の当の妻が実情を訴え、夫も妻の訴えを全否定しなかったためだと思われる。
 法務局から警察に電話も入ったはずだ。
 こうしたいろいろ要素が重なって、いくらなんでも「家庭の問題」と終わらせるわけにはいかなかったのだろう。
 これまで拉致監禁問題を放置してきた警察の態度が変わったとは、決して言えまい。

拉致監禁未遂事件を最初に報じたのは、「拉致監禁をなくす会」のサイト(5月11日付)だった。
 これを見たのか、高澤牧師は周囲に「ご主人が警察の前で、『監禁はしないと約束したというのは嘘だ』と話しているという。また夫にやらせるという意味なのか。懲りない人である。

(注3)『広辞苑』によれば、牧会とは「プロテスタント教会で、牧師が信者の魂の配慮をし、信仰と生活を導くこと」となっている。
 この崇高な牧会に、信者からの月例献金をもとにした「牧師への給与」以外のお金を、牧師がすんなりと受け取るのは、どう考えても変である。


(注4)

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 神戸真教会の新築計画の2階の図面である。画像をクリックすれば拡大して、詳細がわかる。
 述べ床面積は141?。8畳間の和室が脱会者の宿泊施設。人数が多ければ、一室に2、3人が暮らすことになるだろう。改宗教育が行われるのは29畳の集会室と思われる。
 現在、神戸真教会で暮らしながら、改宗教育を受けているのはカープメンバーだったH君一人である。
 今後、脱会者がいなければ、この2階は無用の長物となる。
 「設備投資」が無駄になってはならじと、高澤牧師さんは必死に“営業”をかけるかもしれない。周囲に「70歳(現在67歳)になるまでは、拉致監禁は絶対にやめない」と周囲に語っているそうだし。

 高澤牧師は富澤裕子さんと寺田こずえさんの刑事告訴で、嫌疑十分の起訴猶予処分を2回受けている。民事訴訟でも損害賠償金の支払い命令が下されている。
 今度、刑事告訴されたら・・・お縄になるまで、頑張ってネ。

 ふと思った疑問なのだが、神戸真教会は単立教会である。高澤牧師の後継者が信徒の中から生まれなければ、新築教会は誰の手に渡るのだろうか。教会の仕事を手伝っている娘に牧師の資格を持っているクリスチャンの婿をもらうことを、高澤さんは夢想しているということなのか。 

(注5) この婦人は病院の院長の妻。脱会後に統一教会に献金等返還請求を行っている。代理人になったのは、全国霊感商法対策弁護士連絡会に所属する大阪弁護士会の加納雄二弁護士だった。
 統一教会に献金したお金の一部が、弁護士(返還の成功報酬)と脱会説得者(謝礼金)のところに還流している構図が見えてくる。

(注6) 高澤氏の裁判での2003年証言によれば、神戸真教会の信者は約100人。一般の信者と元統一教会員信者の割合は半々だと語っていた。
 それが数年後に9対1の割合になったということは、一般信徒が高澤牧師の脱会活動の傾倒ぶりに嫌気がさしたか、ともかく神戸真教会に何らかの変化が起きていたことは間違いないだろう。
 
(注7) 本文でも触れたことだが、謝礼金を牧師個人が受け取った場合、給料以外の所得になるため、確定申告をしなければならない。もし、申告しない場合には脱税として摘発される。
 清水牧師はそのことを知らなかった!
 拙著の前掲頁を引用しておく。

 清水に「個人収入については、当然、税務申告をしているでしょうね」と質問すると、「えっ:必要なの?」と素っ頓狂な声をあげた。これには唖然としてしまい、文鮮明と同じじゃないかと、電話口で笑いをこらえるのに苦労した。

「俺は頭がいい」と自負していらっしゃるのに 世俗に疎いというか、社会常識がないというか。

 もしこのブログを税務職員の方が目にされたら、このブログに名前があがった強制説得家の税務処理を調査されたほうがいいと思います。おそらく、ほとんど全員といってもいいほど、確定申告をしていないと思われますので。

(注8) なぜ、強制説得を手がける人たちはお金のことを信者に内緒にしたり、「お金の授受はない」と、統一教会と同じような嘘をつくのか。
 それは、統一教会から「金儲けのために脱会説得活動を行っている」と攻撃されることを恐れてのことである。
 攻撃されて反論できないようなことは、やめればいいだけのことだ。
 信者家族からお金は一切受け取らない(牧会活動なら当然の話)、あるいはお金を受け取るならオープンにする。

 統一教会から攻撃されるのは嫌だし、といってお金は欲しい(子どもの大学進学にはお金がかかる)。要するに、意地汚いのだ。

(注9) 宗教法人の場合、献金などの収入は税金が免除されている。そのため、税の捕獲を恐れて領収書を出し渋るようなところはない。

(注10)この原稿をアップするのと同時に、高澤さん、教会会計担当者にもコピーした原稿を送るつもりです。

神戸真教会の現役信者の方、教会から去った方、高澤氏のお金にまつわる話などがあれば、ご連絡ください。メールアドレスは拙著『我らの不快な隣人』に明記されています。どうかよろしくお願いいたします。

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iezusuの言葉

「金と神とに兼ね仕えることは出来ない」

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