「アヒルの子」のご案内
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お知らせ(21)
前回のお知らせと同じように、直接、このブログとは関係しないことです。
『婦人公論』の3月22日号で、ヤマギシ会の親子問題のことを取り上げました。タイトルは<大人になったカルトの子どもたち(2)/家族を破壊した「地上の楽園」>です。
この記事の初稿では、ヤマギシ会が運営するヤマギシ学園の幼年部に預けられた、女の子が撮った映画のことを紹介していました。ところが、字数の関係上、削除せざるを得ませんでした。
当時5歳だった女の子の名前、小野さやかちゃん。
小さな女の子は、一年間だけヤマギシ学園にいて、その後、親元に帰りました。
その後、映画学校に入り、映画の道を目指すようになりました。
彼女の第1作目が『アヒルの子』。
初稿で削除してしまったこの映画のご案内です。
この映画の上映会は以下の通りです。
★TTC試写室(03・3571・6378)
3月18日18時?
★京橋テアトル試写室(中央区京橋1?6?13 アサコ京橋ビル地下一階)
4月1日15時30分?
4月13日13時?
★ボレボレ東中野で5月中旬から一般公開。
このお知らせがきた葉書から『アヒルの子』の作品を紹介しておきます。
家族のことを知っていますか?
監督の小野さやかは、5歳の時に親元から離れ<ヤマギシ会幼年部>に預けられた経験を持つ。
私は捨てられたんだ・・・。
そう感じた彼女は、二度と捨てられまいと家族の中でいい子を演じ続けた。
だがそれは永く続く苦しみの原因となっていた。
「私」は何の為に生きているんだろう?「家族」って何なんだろう?
その答えを見つける為に、彼女は家族一人ひとりと対峙する決心をした。
怒り、憎しみ、怒り??。
感情の全てをぶつけた先に、彼女は何を見つけたのだろうか・・・。
世界を形作るもっとも小さな共同体??家族。そのあり方が大きく変わってきた現代。「私と家族」の関係は、いまを生きる私たちにとって、最も身近な問題ではないでしょうか。小野さやかの必死のもがきは、いままさにその只中にいるあなたや、かってそうだったあなたの姿であり、『アヒルの子』は、現在を生きる「あなたとその家族」の物語でもあるのです。
このブログとは直接関係のない映画紹介なのですが、ある時期の統一教会2世とも大いに関係ある映画だと思っています。子どもにとって、親が視界から消えるという出来事はとても大きなことです。親には親の理屈があるのだけど、子どもにとってはそんな理屈など理解できません。視界から消えることそのものが問題なのです。それを、子どもは「棄てられた」と感じるのです。
統一教会の子どもにとって、親が視界から消えてしまうのは、直接的には南米宣教のために1年も2年も家を留守にしたことだけど、それ以外にももっとあって、たとえば万物復帰で、家を明けるとか。
子どものことに関心がある方は、アヒルの子を鑑賞してください。何かを感じ取ることができると思っています。
(以下は、3月11日に追記)
なお、私ごとで恐縮なのですが、3月6日に叔母が亡くなり、忙殺されていました。
叔母さんといっても、独身だったため、97年に身体が不調になってから今日まで、私がずっと面倒を見てきました。
6日の朝、救急車で病院に運ばれてから心臓の波動が止まるのを見届け、そして火葬場で遺骨を拾うことまですべてを体験しました。人数は少ないものの、心に残る通夜もやりました。
今は、パソコンの横に、お骨があります。49日前後には田舎の松江市にあるお墓に入れる予定ですが、それまではお水とごはんをあげ、線香を立てる日々になりそうです。
まあそんなこんなで、ブログの予定が少々狂い始めています。
今後の予定は、「ニュース(21)」で、「いのちの家」の所長、川崎経子牧師が登場した関係から、彼女が過去に関わった事件について、カテゴリー「保護説得と親子関係」の欄で書く予定です。前から書きたかったことですが、なかなかタイミングがなく、ブログの流れからするとタイミング的にもいいと思います。
その後、「渡辺博弁護士の秘密めいた手紙」の続報を掲載します。
どうぞ、ご愛読のほどを。
- [2010/03/10 19:04]
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コメント
米本氏は、ピラト?
誠実に中立の立場でブログを立ち上げてくださって(ボランティア、奉仕)いつも感謝で拝見させていただいています。「ありがとう。」これからもよろしくお願いします。
Re:
匿名で失礼します。
様々なご事情は存じませんが、このたびは、叔母様のこと、大変なことでしたね。お察しいたします。
心身共にお疲れであるかもしれませんが、どうかお元気を取り戻されますように、お祈りいたします。(記事のコメントではなくてすみません)
恐縮です。
また私事の話ですが、08年6月に脳梗塞で倒れてから、後遺症がひどく、日本尊厳死協会の会員になっていた叔母も死を喜んでいると思っています。
後遺症は左半分が完全麻痺。自分で身体を動かせないため、寝たきり状態でした。さらに嚥下障害、発語障害もあり、栄養は胃からチューブで入れていました。
こんな状態が1年9カ月も続いていましたから、救急車で運ばれてから1時間で亡くなったのは決して悪いことだとは思っていません。むしろ、寝たきり状態が長すぎたと本人は今頃思っているような気がします。
若干感傷的になれば、ほんの30分でも嚥下障害がなくなれば、大好きなマグロを食べさせてやることができたのにとつい思ってしまいます。そんなわけで、お棺の中にはマグロのお寿司を入れておきました。
再び。お悔やみのお言葉、痛み入ります。拙い表現ですが、とてもうれしかったです。
アヒルの子の上映に関するご注意
・・・・・・・・・
現在、ブログの方で試写情報を掲載されているのですが、こちらは一応マスコミ向け試写会のためできましたら劇場公開情報だけにして頂けないでしょうか。一般の方にももちろん観て頂きたいのですが、会場がそれぞれ50席ほどと少ないのと、それなりに様々な方面から関心を寄せられている作品ではありますので、たくさんご希望があったとしてもご入場できない場合が出てくる可能性があります。ただ、もし本作に関心を持って頂けそうなマスコミ関係者、または専門家の方がいらっしゃいましたら試写情報をお知らせ頂けますと幸いです。ご面倒おかけしますが、何卒よろしくお願い致します。
・・・・・・・・・・・
まだ見てはいないのに推奨するのは心苦しいのですが、ぜひ、5月中旬から一般公開されるボレボレ東中野で鑑賞してみてください。きっと、親と子の関係、家族のことを考えるうえで、参考になると思います。
監督の小野さやかさんはヤマギシの幼年部に入れられた経験をもつ。
実は、ある幼児が父親に連れられて電車で、東京の八王子から三重県のヤマギシ学園に入れられるまで、ずっとあとをつけて観察したことがあります。そのときのことが蘇ってきます。
あのときの幼児は今、18歳になっています。どんな暮らしをしているのだろうか。つい考え込んでしまいます。
御冥福をお祈りいたします
叔母様の御冥福をお祈りいたします。
御大変でしたね・・・月並みな言葉しか言えませんが・・・
叔母様に対する情愛に米本様の原点が見えるように思います。
>子どもにとって、親が視界から消え
>るという出来事はとても大きなこと
>です。親には親の理屈があるのだ
>けど、子どもにとってはそんな理屈
>など理解できません。
>視界から消えることそのものが問題
>なのです。それを、子どもは「棄て
>られた」と感じるのです。
私も単身で家族から離れ働いています。
帰れるのは一ヶ月に1回か2回。
なかなか考えさせられます。
叔母様のご冥福をお祈り申し上げます。独身でも甥子様である米本様に長年面倒みてもらい、看取られた叔母様は、幸せだったと思います。今頃は、大好きなマグロを食べていることでしょう。
「アヒルの子」一般上映されたら見ようと思ってます。カルトであろうがなかろうか親が視界からいきなり消えるのは、幼い子にとってかなりしんどいことです。いきなり保育園に長時間預けることの弊害も言われてます。不況だから、そうも言ってられない親も大変でしょうけど。せめて…神の名の元に親子を引き離したり、親子で傷つけることは止めて欲しいと思います。
お悔やみ申し上げます
実は私が小学生の低学年のころ、近所にヤマギシ会の人がいて、いつも牛乳を取りに行ったことがあります。
夏休みの前になると、決まってヤマギシ会の体験学習に参加しないかと、パンフレットを見せられ勧められました。
当時は母親からの虐待を受けており、その母親から少しでも離れることができるなら、行けば良いところでしたが、私は頑なに拒んだことが、昨日のことのようです。
最近は虐待で殺される児童が増え、胸を痛めております。
虐待されても、親をかばうのが、子供たちの常ですね。
私もそうでした。
一時期、アダルトチルドレンと言う言葉が流行ったことがありました。
いまの精神科学会では過去の『遺物』になってしまいましたが、私としては幼い日々の虐待が、今日の精神障がいの原因の一つであると思っています。
親のエゴで、行われる一切の行為は虐待と言っても良いでしょう。
映画を作るとは、たいしたものです。
(追伸)
記事の中で、『です』が『てす』になっている箇所がありました。
お悔やみ申し上げます
婦人公論
ムチの話が印象的でした。
そういう世界があるとは全く知りませんでした。
Re: 婦人公論
『カルトの子』では統一教会、オウム、エホバの証人、ヤマギシ会、ライフスペースの子どもたちのことを取り上げましたが、とりわけエホバとヤマギシ会の二世は悲惨です。
現在進行形のエホバ二世の現状を訴えるために、元二世と一緒にブログの開設も思案しています。殺人事件もおきましたから・・・。
お近くで、子どもを連れて伝道している場面を目撃したら(『カルトの子』で書いた以降、めっきり減りましたが、東京の成増あたりではやっているとか)、「子どもを連れて伝道するな。伝道するなら親だけでやれ」と言ってください。それだけでも、効果がありますから。(うちの近所ではなくなりました)。よろしくペコリです。
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