田中さんの懲戒請求に関する意見書(2)
「渡辺博弁護士の秘密めいた手紙(5)」
意見書(2)
(ゴチック部分が今回アップしたところです)
一、はじめに
(1)私の経歴と立場について
(2)田中幸子さんとの関わりについて
二、渡辺博弁護士の手紙について
(1)虚言と誇張(事実に合致せず)
(2)虚偽の記述は何が問題なのか
(3)渡辺氏の手紙の虚偽記述以外の問題点
三、田中幸子さんが懲戒請求を出すに至った経緯について
二、渡辺博弁護士の手紙について
田中さんから渡された渡辺博弁護士の手紙を読みました。
驚きとともに、怒りがわいてきました。
一読すると、田中幸子さんを統一教会から脱会させるための両親への誘い文(広告)ですが、手紙は問題点だらけです。
それを以下に記しておきます。
(1)虚言と誇張(事実に合致せず)
私がまず驚いたのは、手紙には事実に合致しないことが書かれていることでした。
?「こうして統一協会に誘い込まれ、献金と称して、一人で100億円以上もの全財産が奪われた高齢者も日本全国で数多くいます」
これが事実であるならば、渡辺弁護士は「奪われた」という表現を使っていますので、当然、献金返還をめぐって統一教会と争いになった事件が「数多く」あったということでしょう。
ところで、私は『我らの不快な隣人』第11章「借金集団」で統一教会の問題点を調べるために資料収集を行いました。
しかし、08年に元信者と統一教会信者との示談交渉で、約2億円という破格の金額が返還されることで解決したという記事はありましたが、それよりもはるかに破格な「100億円以上もが奪われた」という事件はありませんでした。
今回の手紙をきっかけに再度、調べてみました。
今から20年以上前に出版された朝日ジャーナル編の朝日ブークレット『追求ルポ 霊感商法』に、霊感商法のあくどい事例が3つほど紹介されていました。
そのうちの一つの事例として、土地と建物(時価100億円以上)の遺産相続をめぐって亡き社長の養女(80歳)と実子が争っている事件が紹介されています。おそらく、記事が暗示するように、養女は統一教会の指示に従って遺産を獲得しようとしているのだと推測されます。
しかし、記事は係争中としているだけで、その後、100億円はどのように分割されることになったのか、分割された金額が統一教会に献金されたのかどうかは不明です。
もし、100億円以上の不動産を手にした養女がそれを統一教会に献金し、その後、統一教会から脱会した養女が「騙された」「奪われた」として100億円の献金返還請求を起こしていたとすれば、霊感商法を批判していたマスコミが事件を報じないはずはありません。
しかし、新聞検索してもその種の記事は見つかりませんでした。
誤解されたくないので、申し添えて置きますが、統一教会をめぐってはこれまで数多くの献金等返還請求事件が発生し、民事裁判ではほとんどすべてといっていいほど、統一教会側が敗訴し、統一教会には使用者責任があるという判決が下っています。
この点では統一教会は社会から糾弾されてしかるべきですし、私も『我らの不快な隣人』で批判しています。
しかしながら、「一人で100億円以上もの全財産が奪われた高齢者も日本全国で数多くいます」という記述は明らかな誇張であり、事実に反します。
反統一教会の活動家ならいざ知らず、第二東京弁護士会に所属する事実に誠実であるべき弁護士が、いくら個人への手紙という形式を取っていても、虚偽の事実を書くことは許されません。
?「現在、統一協会は、多数の日本女性信者を韓国に送り込み」
これは明らかな虚偽です。
渡辺弁護士は、手紙で自己紹介している通り、霊感商法被害者対策弁護士連絡会(全国霊感商法対策弁護士連絡会という場合もある、以下全国弁連)の事務局長を務められており、長年、統一教会問題に携わってこられた弁護士です。
その弁護士が合同結婚式の仕組みを知らないはずがありません。
少なくとも97年以降は、合同結婚を申し込む場合、相手は日本人がいいか、外国人がいいとしたらどこの国の人との結婚を希望するか、アンケート調査が行われます。
したがって、韓国人男性との結婚を願った女性は、結婚生活を始めるために、通常の国際結婚と同じように韓国に自ら出向くわけで、決して「送り込まれる」ようなことはありません。
渡辺弁護士はこうした現実を知りながら、虚偽の事実を書いているわけです。
?「韓国の辺鄙な農村に住んで結婚の機会に恵まれなかった高齢の男性や、身体障害者、知的障害者、末期の癌患者、失業している破産者などの結婚の可能性のない韓国人男性と結婚させています」
拙著17頁に書いているように、本格的な合同結婚式は70年に始まり、82年から「韓日カップル」(男性が韓国人・女性が日本人)が誕生するようになりました。その後、88年、92年、95年、97年、97年以降は毎年、韓日カップルが誕生しています。
韓日カップルで問題が生じたのは95年の合同結婚です。
拙著第14章「韓国に渡った花嫁たち」338頁に書きましたが、93、4年頃、韓国の統一教会の集会で、教祖である文鮮明氏が「結婚相手がいない奴は統一教会に来い。すぐにでも結婚させてやるぞ」と演説したのです。
この結果、結婚の機会に恵まれない農村の独身男性が続々と入会し、合同結婚の対象者となり、「韓日カップル」が誕生するようになったのです。
日本で山形県の農村の男性がフィリピンの花嫁さんをもらったことが話題になったことがありますが、よく似た構造です。
しかしながら、文鮮明氏の無責任な発言によって、「働かない・昼間から酒を飲む・暴力をふるう」という生活力に乏しく、健全ではない農村男性も入会し、日本の花嫁と結婚することになったのです。人数は不明ですが、ごく少数というわけではないことは確かです。
韓国・統一教会は不幸な家庭の支援活動を行ってきましたが、離婚し、花嫁が失意のもと、日本に戻ったケースも少なくありません。(拙著338?340頁)
その後、韓国・統一教会では「95年の合同結婚式のことを<失敗の95年組>」と表現し、97年以降、入会するにあたって基準を設けることにしました。(拙著340頁)
また、本を執筆後に知り得た情報ですが、<失敗の95年組>の破綻した家庭のことが日本の統一教会信者の間でも噂として広まり、韓国人男性を希望する女性信者は以前に比べ極端に少なくなったそうです。
こうした私が知り得た事実をもとに、渡辺弁護士の記述を読めば、明らかな誇張というしかありません。手紙を繰り返せば、
「現在、統一協会は、多数の日本女性信者を韓国に送り込み、韓国の辺鄙な農村に住んで結婚の機会に恵まれなかった高齢の男性や、身体障害者、知的障害者、末期の癌患者、失業している破産者などの結婚の可能性のない韓国人男性と結婚させています」
95年の合同結婚は問題があったと書きましたが、それでも身体障害者・知的障害者の男性と結婚したケースは知りません。仮にあったとしても数例でしょう。また「末期の癌患者」と結婚したケースがあるとは信じられません。なぜなら、末期の癌患者は鎮痛剤(麻薬剤)を投与するターミナルケアの段階にあり、とても結婚を希望する意欲はないだろうし、そもそも合同結婚式場に参列することすら肉体的にできないでしょう。
渡辺弁護士の手紙は、仮にあったとしてもごくレアなケースをあたかもすべてのように誇張していることが問題なのです。
手紙が一般広告ならば、公正取引委員会は虚偽広告として排除命令を出すでしょう。
?「こうして韓国の辺鄙な農村等に送り込まれた日本人女性信者は、すでに6000人にのぼり、そのほとんどで婚姻生活が破綻し、韓国人男性の暴力を受けたりするなどする中、悲惨な生活を送っています」
まず前段部分ですが、これも事実に反します。現在、韓国人男性と結婚した日本の女性信者のカップルは6500人います。その半分以上はソウル、仁川、九里、テグ、釜山、大田などの都市で暮らしています。これは韓国の外国人登録者数で確かめたことです。農村で暮らす韓日カップルは半分以下でしょう。日本人女性信者がすべて農村の男性に嫁いでいるような書き方は明らかに事実に反します。
また後段の「そのほとんどで婚姻生活が破綻し、韓国人男性の暴力を受けたりなどする中、悲惨な生活を送っています」も事実に反します。
前述したように、95年組の韓日カップルの中には婚姻生活が破綻したケースがあったのは事実ですし、暴力を受け、悲惨な生活を送っていたケースがあったことも事実です。しかし、一部のケースをもってしてすべてがそうであるかのような書き方は虚偽というしかありません。
さらに、「そのほとんどが?悲惨な生活を送っています」と、現在進行形であるような書き方は完全に事実に反します。
韓国・統一教会が支援したにもかかわらず、破綻した家庭が再生しなかった場合は、すでに離婚し、日本人女性信者は日本に戻っています。
過去の出来事を現在も進行形であるような書き方は虚偽というしかありません。
?「■■さんが統一協会に属したままでは、一生、自らの力では統一協会から脱出することは不可能です」
脱会説得者である日本基督教団や福音系の牧師たちは、統一教会を脱会するケースとして一番多いのは自主脱会だと認めています。こうした牧師たちの話を渡辺弁護士が知らないはずはないと思います。
また、拙著251?252頁で書きましたが、統一教会に入信したのは累計で52万人です。現在、比較的熱心に活動している信者は6万人です。52万人という数字は誇張ではなく、札幌・青春を返せ裁判で高裁判事も認めているものです。
この差をどう解釈すればいいでしょうか。
それは、強制説得によって脱会した3000人(少なく見積もって)を除けば、自主脱会したか退会状態にあるかのどちらかでしょう。
つまり、渡辺弁護士の説明とは異なり、自らの力で脱出したか、自らの意思で退会状態になっている(元)信者が圧倒的に多いということです。
(2)虚偽の記述は何が問題なのか。
ここでは、田中幸子さんの懲戒請求書の記述とできるだけ重複することがないように書きます。
a)これまで見てきたように、渡辺弁護士の手紙は多くの誇張と虚偽に満ちており、こうした手紙を田中幸子さんの両親に「誘い文」(広告)として送ることは、弁護士として許される行為ではありません。
もし、渡辺弁護士が綱紀委員会に対して「手紙の内容は事実である」と主張されるのであれば、事実の裏付けとなる証拠を示すべきでしょう。
おそらく渡辺弁護士は全国弁連の機関紙『弁連通信』に載った1人の女性の韓国体験記を提出されるでしょう。確か95年組の花嫁だったと思います。そこに書かれていることは事実でしょうが、その事実を普遍化して「手紙の内容は事実である」と主張されるのは牽強付会というものです。
拙著では、韓国農村を実地調査した宗教社会学者の中西尋子氏の報告論文を紹介していますが、悲惨な実例は報告されていません。(拙著321?322頁)
b)私は『我らの不快な隣人』を出版したことを、昨年の7月に入って間もない日に渡辺弁護士にメールで案内を出しました。
それに対して、7月5日に返信メールが届きました。
「お久しぶりです。本を出版されたとのこと、お疲れさまでした。早速、書店で購入して読ませていただきます。ご連絡ありがとうございます。」
拙著を読めば、少なくとも前述した「(1)誇張と虚偽」の????の記述を書くことはできなかったはずです。
「早速、購入し読まさせていただきます」とあるから、渡辺弁護士は読んだと思います。なにしろ統一教会に反対する人たちにとってはショッキングな本でしたから。
渡辺弁護士が拙著を読んだうえで、虚偽の事実を並べ立てたとすれば悪質です。
c)なぜ、事実と違うことを知りながら、あえて虚偽の内容を含んだ手紙を田中さんの両親に送ったのでしょうか。
手紙は、「(1)私の経歴と立場」の?の(ロ)の部分と主張構造(レトリック)が同じなのです。
繰り返しになりますが、日本基督教団の牧師をはじめとする脱会説得者たちは、こう説明して、“保護”説得(違法性がきわめて高い強制説得)に誘います。
「統一教会は犯罪者集団である。お子さんは統一教会からマインドコントロールされており、ロボット状態になっている。そのため、お子さんを脱会させるには保護説得するしか道はない。合同結婚式で韓国人男性と結婚し、渡韓すれば行方不明になってしまう」
このような説明は信者家族に恐怖心と不安を与えるものです。
田中幸子さんのご両親が、渡辺弁護士の手紙を見知らぬ人からの手紙だけど権威ある「弁護士からの手紙」だとして、姿勢を正し、きちんと読めばどんな反応を示すことになるでしょうか。
「娘は韓国に送り込まれ、障害者と結婚し、塗炭の苦しみを味わわなければならない。この予想される未来を、娘は自力で断ち切ることができないのだ」
畏怖困惑、恐怖心を覚え、不安に駆られるでしょう。
渡辺弁護士の手紙のレトリックと牧師のレトリックは、まるで双生児のようです。
渡辺弁護士の手紙の看過できない問題点は、レアケースの普遍化を含め虚偽の羅列によって、手紙の受け手が畏怖困惑、不安と恐怖を覚えることにあります。
ところで、統一教会に対する献金等返還請求の代理人を何度も務めたことのある渡辺弁護士は、「統一教会の献金や物品販売は、害悪の告知によって、相手に畏怖困惑、恐怖心などを与え、相手に正常な判断をさせないという社会的相当性から逸脱したものだ」と主張し、勝訴判決を勝ち取ってきました。
今回の手紙は、皮肉にも、自らが批判する統一教会のやり方とそっくりなのです。統一教会の害悪の告知は認められないが、統一教会と闘う正義の弁護士なら許されるということでしょうか。
- [2009/10/24 22:26]
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パパイヤ
人権を守る弁護士なら、「結婚の可能性のない韓国人男性」のことも考えるべきなのに、こういう部分を管理人さんの意見書のように「誇張」までして親の世代の人々に送りつけるのは、差別効果を期待しているとしか思えません。そういうのは懲戒の事由にならないのかな。
パパイヤさんへ
パパイヤさんが感じられたように、私も手紙を読んで、朝鮮人差別を感じました。
合同結婚式で圧倒的に多いのは日・日(両方とも日本人)なのに、あえて韓・日カップルだけを強調している。きわめて不自然です。
パパイヤさんが指摘されたように、日本人に依然としてある朝鮮人差別の心を刺激しようとする狙いがあるように思えました。
だから、読んでいて、気分が悪くなった。
そもそも、反統一教会・拉致監禁容認派には、朝鮮人差別、障害者差別の人たちが多い印象を受けています。彼らが大好きなのは「ふつう」なのです。
渡辺弁護士が差別主義者かどうかわからないけど、手紙の文面だけで、差別効果を狙っていると断定することはできない。だから、その点に関しては懲戒請求の対象とはならないでしょうね。残念ながら。
意外です
「そもそも、反統一教会・拉致監禁容認派には、朝鮮人差別、障害者差別の人たちが多い印象を受けています。」とのご指摘、意外に思いました。
弁護士は人権派弁護士とかよく耳にしますが、差別とかそういう人権感覚に敏感はずと思っております。
それはニュースとかで見ているからか?もし、弁護士が「辺鄙な農村に住んで結婚の機会に恵まれなかった高齢の男性や、身体障害者、知的障害者、末期の癌患者、失業している破産者などの結婚の可能性のない」人達を助ける活動をしたらニュースになると思うんです。
これが「韓国の」と付けて、態度が180度変わって、ここをコマーシャルポイントにしている。最近の新車のCMで言えば“燃費”とか“エコ”に相当する部分だから、よほど“日本市場”のポテンシャルに働きかけたいフレーズと見えます。ユダヤ人差別を活用したナチスと理屈は変りません。法律家が人を差別しだしたら、むき出しな感情ではなくて理論を形成するわけで、それに世論が乗ったら怖いです。
全国弁連の弁護士の人権感覚
反統一教会諸兄の韓国に対する見方は、複雑なものがあるように思えます。
まず、統一教会の教祖が韓国人であること。統一教会の被害者を生み出しているのは文鮮明という韓国人ではないか、という意識です。
そして、統一教会の“教え”にはアダム国家は韓国であり、罪深きエバ国家は朝鮮を蹂躙した日本というのがある。神的に見れば、韓国は神に近い国、日本は神から最も遠い国というわけです。
日本の朝鮮人差別には、朝鮮人は日本人より劣った民族という意識がありますが、統一教会では世界の中心国家は韓国だという。ねじれ現象と言えばいいのか、きわめて複雑なものがあります。
まだ整理はできていませんが、朝鮮人差別意識一般+韓国人の教祖+統一教会の韓国優位に対する反発といった意識が混在しているように思えます。朝鮮人への差別意識がある人からすれば、韓国人教祖にかしづく日本人という光景は反吐が出そうなぐらいに生理的に受け付けないのではないでしょうか。
文献などをあたって書いているわけではないので、きわめて漠としたことしか書けませんが、全国弁連に所属する弁護士には人権感覚がないということだけははっきりしています。
黒鳥牧師や清水牧師から監禁下で脱会説得を受けた3人の女性(1人は黒鳥のみ)が、拉致監禁を原因とするPTSDを発症した。この事実を書いたのは今から5年前の04年のルポにおいてです。また、昨年の拙著ではさらに詳しく拉致監禁とPTSDのことに言及しました。
人権感覚があれば、統一教会の被害者だけでなく、拉致監禁の被害者のことにも声をあげるべきです。
しかし、ルポから今日に至るまで、寂として声なしです。
紀藤正樹弁護士は相変わらず、「保護説得(監禁下での説得)はごくごく一部だ」と、嘘つき発言をしています。200歩譲って仮にごく一部だとしても、人権とは量ではなく、Aさん、Bさんといったように個人一人ひとりの権利です。それなのに「ごく一部」と切って捨ててしまう。
テレビでは人権派弁護士のような発言をしていますが、実態は違うと言わざるを得ない。
紀藤弁護士の場合は否定だけにとどまっていますが、全国弁連の代表、山口広弁護士の場合は差別発言をしている。
「山口弁護士のコラムを評す(10)」http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-23.html#more
で書きましたが、PTSDで苦しんでいる元信者のことを、「少なくとも平常心で対外的に発言できる心理的情況にない元信者」と言ってのける。人権感覚はゼロというしかありません。
強制説得によって脱会した信者は牧師から献金等返還請求を勧められます。同意すれば、牧師は全国弁連の弁護士の紹介する。
(最近の例では、川崎経子牧師が大阪の加納弁護士を紹介した)
弁護士は、事務所にやってきた元信者に、いくら金を払ったか詳細な報告書を作成するように指示する。
(最近の例では、川崎経子牧師は元信者に付き添って、大阪の加納弁護士のもとを訪れた。付き添った理由は返還請求金額が1億円だったからだと思う。もし、加納弁護士が紹介料を払っていれば、弁護士法違反で、2人は処罰の対象となる)
それが提出されると、統一教会に「これこれの金額を返還せよ」と通知文を出す。そして、示談交渉によって、妥協点を見いだし、妥結する。統一教会からお金が振り込まれると、そこから成功報酬を取って、元信者の口座に振り込む。
まるでベルトコンベアのような流れなのです。
統一教会と闘っている弁護士は、統一教会から人権を蹂躙された被害者に寄り添い、涙するような弁護士像が浮かぶでしょうが(私も取材の前にはそんなイメージだった)、そうではなく、ひとりのお客さんでしかない。
ルポと拙著の主人公、宿谷麻子さんによれば、「山口弁護士とのやりとりはきわめて事務的だった」と言います。ひとりのお客さんであれば、親身になって、事情を聞いたりしますが、元信者はベルトコンベアのコマでしかないから、事務的態度になってしまうのだと思います。
いくつかの情報を総合すれば、「ベルトコンベアのコマ」というよりは「統一教会に騙されたバカな奴」という顧客を見下すような差別的な気分があるように思えます。
トーイツさんは徹底して韓国賛美ですから・・・その反発でしょうか。
いまは多少落ち着きましたが、やめた当時はすさまじかったですね。。嫌韓感情が。
「上から目線」は弁護士だけでなく「救出」と称する方々全員にあると思いますね。
ファンさんへ
渡辺博弁護士は「統一協会に属したままでは、一生、自らの力では統一協会から脱出することは不可能です」と手紙で書いています。
ファンさんも同じように、こんな呼びかけを私にされました。
「そんな狡猾な宗教団体に、いつの間にかあなたの最愛の家族が取り込まれてしまったら、どうしますか?多くの人は辞めて欲しいと思うでしょう。でも、時はすでに遅しで、教団から抜けたら地獄に落ちると信じ込まされている。だから自ら脱会することは考えられない。そのような状況となったら、助け出したいと思いませんか? 」
これに対して、東京第二弁護士に提出した意見書で、私は「統一教会からの脱会者の圧倒的多くは自主的に辞めた人たちである」と数字を示して述べました。
実際、このブログの投稿者である抹茶さんや、NY65さん、小川さんは自主的に辞めた人たちです。
また、以前やりとりしたことのある韓定食さんと彼のブログの投稿者たちも自主脱会者のようです。
そういえば、韓定食さんのブログの常連投稿者である、監禁下での脱会説得を得意としていた行田教会の清水与志雄牧師、また日本基督教団で統一教会問題対策の要職についていらっしゃる白河教会の竹迫牧師も自主脱会者でしたね。
清水氏の場合、「俺は頭が良かったから、自分でやめることができた。でも、おまえは・・・」というのが口癖だったようです。
頭が良ければ自主脱会が可能、そうでなければ監禁下で説得するしかないと考えているようです。
ファンさん、どう思われますか。
(彼のケバい文章、主張はいずれ本格的に批判したいと思っていますが、少なくとも読んでいて、はっきりいって、頭が良さそうには到底思えませんが)
話を戻して、ファンさんは、私のファンだと言いながら、『我らの不快な隣人』を読んでいらっしゃらないようです。
(文鮮明さんを偽メシアと思っているのであれば、自らが偽ファンになっちゃあいけませんぜ)
拙著ではさらに詳しく、西田公昭氏のマインドコントロール論(この場合「強い影響力」という意味ではなく、自律ゼロのロボット論=自主脱会ゼロ論)を批判するために、もっと具体的に述べています。
自ら脱会することができないはずなのに、どうして分派ができ、そこにかなりの教会員がどうしてなだれ込んでいるのか。
なぜ、統一教会をやめてヤマギシやエホバの証人、オウム、ラエリアンムーブメントなどに宗旨替えをしているのか、と。
ところで、このブログの読者に、ごく少数でしょうが、信者家族がいることがわかりました。
ファンさん、ぜひ、私ではなく、信者家族を意識して、「自ら脱会することができない」という主張を展開してください。
厭味ではなく、心から期待しております。批判は進歩につながると思っていますので。
自主的に辞めた小川です
私も自主脱会の経験者です(笑)
>抹茶さんや、NY65さん、小川さ
>んは自主的に辞めた人たちです。
私も他の自主脱会の方達とはかなり違う異色の脱会者ですが、自主脱会経験者です(笑)。
出戻っていますが。
脱会すると伝えた時に、対応がもの凄く淡白だった事を覚えています(笑)。
もっと関心持てよ・・・・・というのが私の偽らざる感想ですが・・・・(笑)
その私の経験からも、脅された経験はありません。
登録は消さないが
私はやめたんだから登録を消してくれと何度も本部に掛け合った人もいますが(このブログにも)、たぶんまだ消されてはいないでしょう。
だからといって本部が教会の人がしつこくやめるなといって訪ねることもありません。昔もやめて家に帰ったが誰も迎えに来てくれなかった、手紙も電話も来なかったといって統一教会には愛がないといってほんとに離れた人もたくさんいます。
一度正論を吐いた日本の指導者の一人(後に会長にもなった人)を韓国人が殴ったことを聞いた文分先生がその韓国人を除名せよ言われたことがあります。文先生以外除名や祝福取り消しはできません。分派の人も愛を持って復帰せよとは言われますが除名せよとはまだ言われていません。
教会の人たちからはお休みしていると考えられている方々はほとんど人間関係につまずき、愛がないといって離れた人が大半で、霊感商法がいやといってやめた人もあまりいません。違う責任分担に変わっただけです。
自分で自主的に統一教会から離れて何をしようと自由です。40年以上かかわってきましたが、自主的にやめた人は無数にいますが、それで天罰をこうむった人は私の知る限りいません。
いくつかの試練はあったでしょうがそんなものは人生誰にでもつき物で、天罰が来るなどと思うことがマインドコントロールされていることなのです。天は罰など与えません。
一方自主的にやめた人などより拉致監禁された方々ほうがはるかにはるかに悲惨な目にあっています。だからこそ先日拉致監禁から帰還した人達を統一教会が表彰したのです。がんばったんだねといって表彰するのがそんなにいけないことですかね。自主的にやめたりお休みしている人が帰ってきたときも、いろいろ苦労したんだねといってねぎらってあげれば良いでしょう。
頭が良いからやめることができたのではなく根性が悪いからやめられただけの人もいるでしょう。
やめるなんていってしまうと、霊の親とか、アベルとか説得に来ますから、それが嫌で引越しをし電話番号も変え、食口の知人友人とは全て縁を切りました(笑
清水牧師、トーイツを離れて何十年なのか知りませんが、いまだに影響があるとかないとかブログに書いていらっしゃいましたが、貴方の神は貴方を救わないのか?と思いました。
救われても居ない人が「救出」と称して統一教会員に上から目線で物を言う・・・笑い話でしょうか。
連投失礼
食口に愛がなかろうが、献金が凄かろうが、トーイツさんを辞めるつもりはなかったんですけどね・・・
ネットを始めたら、二ヶ月あまりで目が覚めてしまったんですよね。。
「自ら脱会することは考えられない」なんて事はありません。
余計なことですが。。
NY65さんは「現役信者」です(笑
多分やめてないです。
私がリハビリブログをしていた時は現役でした。
そんなに続きません
例えば、そんな感じで信者になっていたら、その人はあまり続かないし、すぐやめていきます。
私たちの中ではそれを『恐怖信仰』と呼び、責任者も信者にそんな信仰はさせないと思います(ただ一部の人がそう教えている可能性があるかもしれないので、全否定はできませんが…こんな統率がとれていない組織もなかなかあまりありませんね)。
普通に考えれば、そんな恐怖でビクビクした生活を送っていれば、精神的に参ってしまいます。
話がずれてるかもしれないですが。。
「自己否定」の捉え方がおかしいアベルに教育されると、精神的に不安定になりますよね。
例えば、郵便ポストが赤いのも自分が悪いと思え、と言うような・・・これ私が聴いた話です。
精神科医の本かサイトで見たんですが、こういう考え方をしているとよくないそうです。
統一教会では、原理は大学の教え・・・みたいな事を言っていましたが、高校も中学もましてや幼稚園さえ行かないで大学いけるわけがないですから・・・
宗教の素養のない人ばかりの教会ではおかしな信仰観の人が溢れてしまってもしょうがないと思います。
「超常識」とも言ってましたね。
超えるべき「常識」も知らずよく言うわと思ってました。
障害者のもとに嫁ぐと、不幸なのか?!
私は障害者手帳を持っている。
障害者に対する同弁護士の思考に、障害者を代表して、厳重に抗議する。
弁護士のバッジ
弁護士のシンボルは、「公正と平等・公平さ」を示す天秤と、「正義と自由」を示す向日葵=ひまわりです。弁護士バッチにもこの天秤とひまわりが象られています。
(下記サイトより引用)
http://note7.com/bengosibati/
弁護士の正義は何処へ・・・。
ひどい手紙です。
ただでさえ、評判の悪い統一教会ですのに、この手紙はひどいですね。特に弁護士の肩書きで突然送られてきたら、常識的な人は全て真摯に受け止められるのではないかと思います。問題ではないでしょうか。
拉致監禁に携わる人たちは、涙を流して訴える人かと思っておりましたが、儲かるからやめられないという方もいるのではないかと思ってしまいます。「これだからやめられまへんな」と、お札数えているんでしょうか。
私の友人(信仰仲間)も、これで拉致監禁されたんでしょうか。自主的にやめる人なら連絡取れる人もおりますが、拉致監禁でやめた人はほとんど連絡とれませんから、寂しい限りです…。
最後に、大変品の無い表現で失礼しました。つい感情的になってしまいまして…。
またまた小川です
仕事を辞めて確か2日めだったと思います。そんなに難しい問題ではなく、原理講論に書いてあることから出題されてました。時間は30~40分くらいでした。その後テストの結果は不明教会から 合格 不合格 の返事は無し。自分も聞かなかったし、会員証及び会員番号も当然もらってはいません。脱会することをアベルに伝えたとき、後で必ず巡回師からアフターがあるからその時君の気持ち伝えればいいから。実際、私がいないとき電話があったそうで母がその時対応したそうで、本人が戻りたいと言ったら戻らせてあげてください。と女性の声でその旨伝えてきたそうです。母は、うちの子を戻らせる気はない! と言ったそうです。その後に私の霊の親 <Oさん> からまた私が不在の時電話があり、母はその時こう言ったそうです。<あんたがうちの子たぶらかしたOさんですか!!> と言ったら電話切ったそうです。その後私がいる時その <Oさん> から電話来まして <Oです小川さんお家に帰られたそうですね> と言ったので私は、<電話しないでください迷惑です!!>と言って電話きりました。その後しつこく手紙3回年賀状1回とその人からそうゆう形でアフターケア受けましたけどね。辞めたら知らん顔冷たいと言う印象はなかったですね。現在そのOさんの霊の子私とは霊の兄弟と同じ会社でかつ、同じ部署で仕事してます。その人にOさんの事聞いたら、合同結婚で韓国人の方と祝福を受けたそうで子供もいるそうです。どこにいるかはわからないとのこと。たぶん韓国?でしょうかねー。
一生、脱会できない?
私は数字とか、知り得た情報によって、自ら脱会することはできないことはあり得ないと、意見書で述べましたが、みなさん方の投稿によって、自分からやめていく人が多いことが現実としてあるのだということがわかりました。
弁護士の渡辺博さんの手紙に書いてある「「■■さんが統一協会に属したままでは、一生、自らの力では統一協会から脱出することは不可能です」はまったくのデタラメだとますます確信することができました。
とても感謝です。
投稿を読んでいて、「自主脱会」、いや「脱会」という言葉そのものも改めるべきかと考えています。
個人メールに現役教会員から、こんなメールが届きました。
「自分でやめていく人は多いですよ。一生、脱会できないなんてことがあれば苦労はしませんよ」
実は2人の現役信者からは「そろそろ辞めるかも」といったメールももらっています。
こうしたことからすれば、「脱会」という表現も改めるべきだと思うようになっています。「脱会」には、やめるのが難しいといったニュアンスを含んでいます。それゆえ、たんに「退会」といった表現のほうが適切かと、考えています。
反統一教会諸兄から、「一生、脱会することができない」という渡辺説を補強するような投稿がなかったがゆえに(まだあれば、どうぞ、投稿を!)、社会正義を実現する弁護士の手紙としてはお粗末というより、きわめて政治的なものであるということがわかりました。
現役の教会員というか拉致監禁の対象者である学生・青年(結婚して子どもが小さい御夫婦の場合も)は、家族に渡辺手紙が届いているかもしれないので、十分にご注意を!
「いち」さんの投稿の再読をお願いいたします。
一般論では語れないです
でも、心理的に統一教会が植え付けた教え、取り分け恐怖信仰にがんじがらめになっている人は自発的に辞めることは難しいでしょう。
カルト被害の問題においては、統計的な数値を出しても余り意味がありません。
Re:登録は消さないが
このブログも、なかなかチェックできていなくて申し訳ありません。レスポンスが遅くて申し訳ありませんが、長島聡明さんのコメントに事実誤認とは言えないまでも、少々訂正させていただきたいことがあります。
私は現役信者であり、事務方の教会職員です。信仰面はともかく、事務的なな内容については正確な内容をお伝えできます。
>一度祝福家庭として登録されると、天に登録されたということなので、文先生が認めないと、日本統一教会会長ごときでは、登録は消せません。
この部分ですが、最初におことわりしたように、信仰的な内容としては、長島さんのご指摘通りかもしれませんが、事務的には、現場に本人の確認あるいは申し入れがあれば、信徒の登録内容を離教や脱会扱いにすることは可能です。また、基準ははっきりわかりませんが、除名扱いにすることも可能なようです。
ただ、登録そのものをを消すということは、現場ではできないのでその部分については、長島さんのご指摘通りかもしれません。ただ、実際登録そのものを消すという必要があったとしても、それが文先生の許可がいるかと言われれば、そんなことはないと思います。本部のしかるべき方の判断で可能かとは思います。(この辺は、実際登録を消すという事例は経験していませんので、なんとも言えませんが。)
また、祝福の解消については、祝福の解消に関する書類があり、当事者がその書類に記入すれば、祝福を解消できます。
祝福に関しては当事者のどちらかでも、その祝福を受け入れることが難しければ、基本的には解消されています。
以上、あくまでも事務的内容ですが、コメントさせていただきました。
愛の無い教会
良く指摘される言葉です。
以前も同じようなコメントをしたことがありましたが、なぜこんな教会になってしまったのか?・・・最近、よく考えることです。
献金のみに活動の重点が置かれていることも、理由の一つと思います。
霊感商法を始め、社会常識を逸した献金が、多くの方が教会を離れた理由と思います。それでも残っている方は、どんな人間なのか?・・・教会に愛がないといわれる要因の一つかもしれません。
それでも、文先生の理想を実現したいと願っていない教会員は一人もいないと思いますが、文先生の理想と、私たちの姿があまりに乖離してるように感じられてなりません。
教会の在り方と、私たち自身の在り方を変えていかなければならない時と思います。
ニュースへのコメントとしては、ふさわしくないかもしれませんが、教会を離れた方のコメントが続きましたので、個人的所感を述べさせていただきました。
思うこと
在韓している元信者です。
米本さんの本は読んでいませんが韓国でも教会の人に頼めば買えるそうですね。
私は95年組みの合同結婚式を受けましたが、障害者や持病のもっている人と結婚した人は数件だということですが、私の知るだけで数件あるの全国ではもっといると思います。
ただ、統一教会側では表には出しにくい問題だと思います。
韓国では日本人と結婚しないか?ということで人を集めてました。
今思うと信仰というより農村の嫁対策の為の結婚斡旋所と化していたと思います。
それと私は希望しなかった韓日の結婚になってしまいました。
日日はありませんと断られたのです。
なので仕方なしでした。
その当時祝福を断るのは大変難しかった・・その当時統一教会の信仰を持っていたことと、
やはり断ると霊界で地獄に行くとか讒訴されるとか恐怖心を煽られてましたから。
その通りだと思います。
何しろ統一教会から離れるということは身を滅ぼすことであり先祖も子々孫々も永遠に苦しみ続けることなのです。
離教するなど恐ろしくて考えることもできません。
と、ネット上の現役信者のだれかれかまわず質問してみたけど、答えられる人はいませんでしたね。。
それがはっきり説明できなきゃ、全ては砂上の楼閣。
でも長年信じていたものが「嘘」だとわかったら・・・大変ですよ、その後が。なので離教を勧めたりはしません。
はっぴんすさんへ
拙著・338頁以降の「95年組の受難」を読んでみてもらえませんでしょうか。
いろんな情報、また受難の様々な評価を聞きましたが、『本郷人』に載った悲惨なケース、不幸な境遇に置かれた花嫁たちをフォローしてきたホットラインのスタッフの証言(比較的ホンネ)、中西尋子さんの論文、平昌郡才山里の状況。これらを総合的に判断して、「95年組の受難」を書きましたが、受難を過少評価しているかどうか-をチェックしていただけたら、うれしいです。
本は韓国の教保文庫に注文すれば、手に入ります。ただし、為替レートの関係で、高い値段になっていると思います。古本でもあればいいのですが・・。
持病のある人といった曖昧な表現(ふつうの結婚でも持病のある人と結婚する例は無数にある)ではなく、渡辺さんの手紙にある表現(たとえば、ターミナルケアを受けているような末期癌の患者と結婚した例があるかどうか)と「95年組の受難」とを比較しながら、言及してもらえば、幸甚の喜びです。
投稿されるのが遅くなってもかまいません。この欄に、書き込んでいただけたらと期待しております。
一言居士さんへ
「一般論では語れない」。確かにその通りだと思います。しかしながら、渡辺弁護士は一部のケースをデフォルメ化し、一般論、すべての現役信者もそうだと言わんばかりに手紙を書き、親に送ったわけです。それが問題だと意見書で述べたわけです。
「信者の中には、心理的に統一教会が植え付けた教え、とりわけ恐怖信仰にがんじがらめになっている人もいます」という文面なら、田中さんは懲戒請求なんかしなかっただろうし、私も意見書は書きませんでした。
同じように、「韓国に嫁いだ花嫁6500人のうち、数百人(拙著では500人)は不幸になっています」という文面であれば、事実ですから、問題ないと思います。
その点で、「いち」さんが「ひどい手紙です」で書かれた「私の親がこんな手紙を見たら」という文章は、とても一般常識的なもので、私もそうだと思いました。
現役信者の方の親・兄弟姉妹・親戚が渡辺弁護士の手紙を読んだらどう思うか。それが、私が田中さんから手紙を見せられたときに思ったことです。どうか、手紙の再読・熟読を!
手紙が送られた時期は1987年や1995年ではなく、2008年11月です。
皆様への感想
渡辺博弁護士が一部のケースをデフォルメし、すべての現役信者もそうだと言わんばかりに手紙を書いるのなら確かに問題ですね。そういう前提で、もう一度手紙を読んでみました。
しかし「■■さんも、こうして、統一協会による正体を隠した誘い込みにあい、現在は、熱心な統一協会信者として、正体を隠して伝道活動を行っているのです。」という記述が事実に即したものであるならば、すでに■■さんは恐怖信仰にがんじがらめになっている可能性は大きいと感じました。
何しろ、生まれつきの詐欺師ならまだしも、統一協会員の多くは根は真面目で善良な人々です。教団が教え込んだ恐怖信仰に駆り立てられていなければ正体隠し伝道などできませんから。
その意味で「このまま、■■さんが統一協会に所属したままでは、一生、自らの力では統一協会から脱出することは不可能です。」と言い切るのは問題でしょうけれども、「このまま、■■さんが統一協会に所属したままでは、自らの力で統一協会から脱出することが難しくなります。」位の表現にとどめておけば正確な記述となったはずです。
<ぱっぴんす 様>
>断ると霊界で地獄に行くとか讒訴されるとか恐怖心を煽られてました
衆生を救うのが宗教の役割だと認識しているのですが、信者に恐怖信仰を植え付けないとやっていけないほど卑劣で、ある意味では情けない「宗教」って何なんでしょうね?
<清里 様>
同意のコメントをいただきありがとうございます。
その意味で、統一協会の教えの誤りに気付いて自発的に辞めた人は余り心配がないのです(と言っても、当分の間は教え込まれた教義と一般社会とのギャップに苦しむのは間違いありませんが)。
最も悲惨なのが、親の反対が強すぎるとか霊感商法や多額の献金などの「実績」が悪いとか中心者のパワハラやセクハラとかで、恐怖信仰が埋め込まれたまま、統一協会を追い出された人々です。
一刻も早く「一般社会が実はサタンに支配された『非原理圏』などではない」ことを悟り、悪夢から解放されて欲しいものです。
再び一言居士さんへ
しかしながら、投稿は納得できないものでありました。
正体隠しの勧誘(彼女がしていたのは手相勧誘)をしていたからといって、「恐怖信仰にがんじがらめになっている可能性がある」とは、あまりにも短絡的すぎます。
彼女とは何度か会って話していますので、信仰のことも。
そもそも、正体隠しの勧誘は80年代から始まり、今年の2月頃まで約30年間近く続いていました。もし一言居士さんの見方が正しいのであれば、ほとんどすべての教会員が恐怖信仰にがんじがらめになっており、そのため、自分でやめるのは困難な人たちということになります。
しかしながら、
その1・52万人のうち46万人がやめています。
その2・拙著に登場した信者・元信者の中には恐怖信仰よりも監禁体験の恐怖のほうが強かった。
その3・一言居士さんも自分でやめた人は多いだろうと、認めていらっしゃいました。
したがって、「正体隠しの勧誘」→「恐怖信仰」、そして「恐怖信仰」→「自分で統一教会から脱出するのは難しい」は短絡的と言わざるを得ません。
一言居士さん自身の体験が語られていないのでいま一つわからないのですが、恐怖信仰に縛られていたため、監禁下での説得によって、ようやく恐怖信仰の縛りから解放されたということでしょうか?
恐怖信仰があるから教団から隔離した場所で説得しなければならない、と家族を指導していた行田教会の清水牧師、アッセンブリー京都教会の村上牧師は、自分で統一教会をめやた人たちです。
これはいったいどういうことなのでしょうか。
また、恐怖信仰が統一教会よりはるかに強いのは「エホバの証人」と「親鸞会」ですが、監禁下での説得など介在することなく、脱会者たちは自分の意思でやめた人たちばかりです。(エホバの場合、監禁説得でやめた人は200人)。
やめたあと、恐怖心の呪縛を引きずっている人は、心理カウンセラーの援助を受ければいいと思いますが、別の意味での恐怖心を与えるような脱会カウンセリングと称する脱会のやり方はすべきではありません。 恐怖信仰があるにせよ、それを保護説得を肯定する理由にしてはなりません。ましてや、「自分の力で脱出するのは難しい」として、保護説得を家族に唆すようなことはするのは、弁護士の倫理に反する行為です。
>教祖である文鮮明氏が「結婚相手が>いない奴は統一教会に来い。すぐに>でも結婚させてやるぞ」と演説したのです。
これは 知りませんでした。
日本でも言ってませんでした。
(いえるわけないか)
教祖の無責任な言葉ゆえに韓国では
めちゃくちゃやったんでしょうね。
確かに先輩家庭(日本人)が誰かまわずめちゃくちゃつれてきたと言っていたのを思い出しました。
非常に頭にきましたが。
正に火の粉を浴びてしまった95年組みだったんですね。
それと、末期がんは知りません。
また いつか・・本を読んだらコメントしてみます。。。
一言居士様へ
>衆生を救うのが宗教の役割だと認識しているのですが、信者に恐怖信仰を植え付けないとやっていけないほど卑劣で、ある意味では情けない「宗教」って何なんでしょうね?
難しい質問ですね。
いい宗教もあると思いますが、統一教会はかかわらないのが一番いいと思います。
霊感商法対策弁連の弁護士に『懲戒しないという決定』
霊感商法対策弁連の弁護士に『懲戒しないという決定』
全国霊感商法対策弁護士連絡会東京事務局長を務める渡辺博弁護士(田村町総合法律事務所)は、統一協会(統一教会)などの各種カルト団体の諸問題に真摯な取り組みを続ける著名な弁護士の一人である。
統一協会(統一教会)足立教会の現役女性信者が昨年4月、渡辺博弁護士に対して懲戒請求を申し立てていた。渡辺弁護士が所属する第二東京弁護士会に懲戒請求書を提出していたことはカルト問題に関心のある読者にとっては既知のことであろう。
この件について先月9月14日、第二東京弁護士会から『懲戒しないという決定』が出されていたことが判った。
渡辺博弁護士に今回の第二東京弁護士会の決定について訊いた。
「統一協会女性信者を嗾(けしか)けた米本さんの悪だくみで大きな迷惑を被りました。当然の結果です」
ルポライター米本和広氏は、統一協会(統一教会)現役女性信者の渡辺博弁護士に対する懲戒請求に際し、意見書を添付するなどしていた。
また記者は、この女性信者が都内近郊に於いて統一協会が組織的に正体隠しの違法勧誘や霊感商法を行っていたグループの一員であったことを確認しており、そのような人物からの懲戒請求に対して出された今回の第二東京弁護士会の決定については至極常識的な判断が示されたと云える。
どうぞ、会見を
こんなところで自慢するより、記者クラブで会見するなり、記者クラブにプレスリリースを配ったりしたらどうですか。
懲戒されないんですから、胸張って、堂々と。
やましいことがないならば。
懲戒しないという決定
それよりもこんなアホなことを平気で書いて客集めをしている弁護士がいるということが世の中に知れたことの方が意義がある。
米本さんありがとう。
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