被害と加害との相対関係
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一筆一論(51)
ブログ「私がカルトにはまった理由」の「拉致監禁する方も大変<追記>」 」2019-08-18を読んで、ちょっとショックを受けた。
ななくささんは拉致監禁に焦点を合わせて考察しているけど、翻って客体的に考えると、被害者は加害者に変わり、加害者は被害者に変わる。この双方向性というか弁証法的立場の逆転は、いろんなところにありそうです。
原文を引用する。
(引用はじめ)
テーマ:旧ブログよりお引っ越し記事
2013年1月13日記事です。
本文最初の「拉致監禁の被害者は決して統一教会員だけではないから」という文・・・自分で書いたものでありながら、「はて?」・・・と思ったが・・・・
拉致監禁被害者は、拉致監禁される統一教会員だけでなく、拉致監禁する家族も被害者だと・・・書きたかったのだろうと自分の文章に解釈します。
本文中に後藤さんの兄妹、兄嫁のことを書いています。
一審終了後、うなだれていた3人の姿が忘れられないです。
<注>小生もそうです。法廷を去る前に、佇んでいる被告と被告代理人の前に一歩踏み出し、頭を下げました。怪訝な顔をされたのだけど、たんに長い間、ごくろうさまでしたという意味でした。ただし、山口広代理人除く。
拉致監禁反対!と言い、後藤さん裁判支援していた人達は、後藤さんの兄妹、兄嫁も拉致監禁被害者ということがすっかり頭から抜けていて・・・彼らの気持ちまで考えることがなかったです。
後藤さん裁判支援者の一人に、「後藤さんの兄妹、兄嫁も被害者だよね。」と言ったら・・・「彼らはもう被害者ではない。加害者だ。」と言い切られてしまいました。
私も後藤さん裁判支援者の一人でした。
支援者として、一審勝訴したのはよかったです。ただ、手放しでよかったとは思えず・・・何故かむなしさともやもやを感じてました。
では、当時の記事(後藤さん裁判判決が出る前)をお読みください。
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なんかね、統一教会がどうしようもない団体ということがだんだん如実に現れてきたので、「拉致監禁」に反対する気持ちもだんだん失せてきた。ただ、拉致監禁の被害者は決して統一教会員だけではないから、「自業自得」ではすまされない。やはり止めなければいけない。
拉致監禁される土壌は統一教会が作っている。しかし、土壌を作っている人は決して拉致監禁されない。それが悔しいところ。
拉致監禁の犠牲者は、土壌の犠牲者でもある。
つまりは二重の犠牲者である。
その二重の犠牲者の中に拉致監禁をする側に回った人達がいて、その人達は人生を狂わされた。
こんなこと勝手に書いたら怒られそうだが、その人達は後藤さんの兄、兄嫁、妹さんたち。
この3人の方々に比べたら、後藤さんは今は幸せなんだと思う。
祝福を受け、家庭をもち、40代後半で子供にも恵まれ・・・そして、今裁判で戦っているが、統一教会内外共に支援者がいて。
片やお兄さんと兄嫁さん夫婦は新婚当初から後藤さんの脱会説得に関わり、子供を授かることができなかった。
妹さんは、20代後半から30代40代初めと、一番貴重な時間を後藤さんと共に監禁部屋で過ごした。
この時期が女性にとってどんなに大事な時か・・・男性の同年代より数十倍、いや数百倍貴重な時間だ。
妹さんは、後藤さんを解放後、結婚した。だけど、結婚した時すでに40代。
子供を授かるのは困難である。
私が後藤さんの妹さんなら、後藤さん、後藤さんのお父さん、お母さん、お兄さん、宮村氏に「青春を返せ」と言いたい。
本当は、後藤さんの妹さんと兄嫁さんが訴えたいのではないか。
食事制裁する気持ちもわからなくない。
それはそうと
多分、後藤さんのお兄さん、兄嫁さん、妹さんは裁判の被告になっているが、後藤さんほど周りから支援はされてないのではないか。
恐らく、松永牧師や宮村氏は信者や取り巻きに支援されても、お兄さん、妹さん、兄嫁さんは周りから「迷惑」と思われているのではないか?今、孤独ではないか?と勝手に想像する。
一番の被害者なのに。
と、横道に逸れてしまった。
前ブログ記事で書き忘れてしまったことがあった。
親が統一教会員のわが子を拉致監禁し、脱会させようとする際、一番大変なのは、監禁前の勉強会参加だろう。
私は脱会後、父母の会に何回か出たことがある。
この父母の会はただの相談会、統一教会についての触りの勉強会みたいなもので、そんなに大したことない。
この父母の会に何回か通い、勉強し、会長や父母の会の中心者の人から説得者を紹介してもらい、その説得者の元で勉強し、拉致監禁に至る・・・というしくみらしい。
らしいとあやふやなことを言うのは、その先に私は関わったことがないからだ。
(これも説得者によって違うだろう。宮村氏のところや松永牧師のところは独自に勉強会をやってるようだし。そうそう、松永牧師のとこは子供を脱会させたい親のための2daysまであるそうです。http://antihogosettoku.blog111.fc2.com/blog-entry-118.html )
ただ、父母の会に出ていても、「この親はまだ駄目だ」と思われたら、何年も説得者を紹介してもらえない。
説得者を紹介してもらう一つの基準みたいなものを聞いて、空恐ろしくなった。
父母の会で私が「何故、脱会させたいか考えて欲しい。」と言った。これは文字通りである。
そこまでして脱会させたいのは何故なのか、きちんともう一度考えて欲しかったからだ。
そしたら、父母の会の中心になっていた(故)S氏が「何故やめさせたいか、それがわかったら、目が変わる。」と言った。
目が変わる・・・杉本牧師が統一教会員が落ちたら、目が変わると言っていた。
米本氏の著書「洗脳の楽園」の中に、ヤマギシ会の特講に参加中、目が変わった人が多くいた。
その人達はヤマギシの教育係の人から「よし」と言われた。目が変わった人同士で「わかった、わかった」と涙を流しながら抱き合った。
統一教会員は目が違う。カルト宗教にはまっている人達は目が違う。
目が変わる・・これは考えが変わるということ。
ある意味、逆マインドコントロール。
統一教会をマインドコントロールと批判しながら、自分たちもマインドコントロールしている。
それで、教祖様に絶対服従のように、説得者様に絶対服従になるのか・・・と。
監禁中の母の異様な目の意味はここにあったのか、と。
そんなこんなで目が変わったら、説得者を紹介されるわけだが、説得者は大体一癖もふた癖もある方々ばかりである。
私を説得した方は癖が人格になっているような方だった。(救出率はかなりいいです。しかも短期で。だから宮村氏を私はへっぽこと言う。)
その一癖もふた癖もある方々に、「親としてなっとらん」だの「今までの親の態度が悪かった」だの「そんなんだったらやめちまえ」だの、もし会社である程度の地位のある親だったら、とても耐えられない言葉を浴びせられるのだ。
まさに統一教会で言う自己否定の極み。
それでも子供を脱会させるためと耐えて耐えて耐えて・・・説得者を崇めて崇めて崇めて
ぼろぼろになりながら、拉致監禁本番に至る。
本番に至っても、説得者にはぼろくそに言われ放題。それでも耐えて耐えて崇拝して。
そして失敗したら、これまで言われ放題の恨みをはらすべく「おまえのへっぽこ説得のせいで息子(娘)は脱会しなかったじゃないか!俺の仕事を返せ!これまでかかった費用を返せ!」と胸ぐらくらいはつかんで唾でも吐けたらよいが、そうはいかない。
それでも説得者は強い。「あなたの親としての姿勢がいけないから、お子さんは統一教会を脱会しなかった。」「あなたの愛情が統一教会より劣っていたから、お子さんは統一教会に戻ってしまった。」「あなたがお子さんに話しを聞かせるよう努力しなかったから悪い。」etcetc
失敗しても言われ放題。親は言われる言葉を尤もだ、とうなだれて聞く。
成功したらしたで、「先生のお蔭です。ありがとうございます。先生に足を向けて寝れません。」と余計にひれ伏す。
こうなるとどちらがカルトかわからない。
後藤さん裁判ブログの誰かのコメントにこんなものがあったと記憶している。
「成功したら自分の手柄。失敗したら家族のせい。お金かぽかぽ。世の中にこ~んなおいしい仕事ないんじゃない。」
まるで統一教会!成功したら、文ちゃんのお蔭。失敗したら信者が5%の責任分担が果たせなかったから。(目標献金額が達成できなかったから。)
カルトと反カルトは合わせ鏡。
今、統一教会員のわが子をもち、拉致監禁しようとしている、またはしようかと悩んでいる親御さんたち
悪いことは言わないから、そんなバカげた苦労をするのはやめなさい。
統一教会は近いうちに崩壊します。
ちょっくら様子をみてください。
(引用終わり)
(追記)被害と加害との関係が絶対に理解できないのは、白か黒かしかない3代バカ女(;_;)
(追記2)次回もななくささんの記事を使わせていただきます。
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- [2019/09/12 11:08]
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コメント
アメリカの統一協会の軟禁洗脳
統一運動
今後これらの実態内容は至るところで
語られて発表されていくでしょう
何かおかしいことに早く気付くべきですが
洗脳された思考はなかなか元にもとに戻れず
全てにおいて何か意味があるのかもしれないという神ならぬ悪魔に主管された思考能力からの脱皮は難しいです
しかし、統一運動が日本にもたらされた
本当の理由と出発が何であるかを認識すれば現実が読めてきます
全ての信徒が一日も早く目覚めることを
願っています
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