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大腸がんによる腸閉塞で妊婦腹に 

身辺雑記(2)

ブログ(タイトル/速報!痛ましい事件が発生)のコメント欄で、
「突然のことですが、小生、緊急入院となりました。24日朝から胃腸の調子ががぜん悪くなり、緊急外来を受診したところ、検査の結果、腸閉塞、このままじゃ腸が破裂すると即刻入院命令となりました」
 と書いたのは、8月25日の午後3時過ぎのことだった。
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-424.html#more

 これ以降のことは、そのあとの記事(「通達を 出せば終わりの 本部かな」)のコメント欄で、「米のダチ」氏が報告してくれているが、リハビリがてら、この間のことを書いておく。

<注>「米のダチ」を私だと思っている人がいるようだが、それは間違いである。「米のダチ」は私と親しい人であり、私から聞いた情報、病室でつかんだ情報などをもとに、投稿してくれていた。投稿文を読んだのは退院後だが、よく書けている。対象に対してスタンスが取れているから、読ませる。
 病室のベッド横の机には接続機器があり、パソコンを持ち込むのは可能だが、私のはデスクトップ型。無理なのである。このことは見舞い客が知っている。(どうでもいいことを長く書いてしまった。ボリボリ)

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蛙の腹が弾け、中身が土石流の如く流れ出す。 

身辺雑記(3)

老母のこと

 前回の記事で書いた通り、8月25日、大腸がんが原因の腸閉塞で、松江市立病院に緊急入院した。
 退院は9月30日だったから、入院生活はまる5週間。無駄な時間では決してなく、実に貴重で有意義な日々であった。様々な体験をしたし、いろんなことを考えさせられたからだ。

 そのことを語る前に、老母のことを話しておく。「帰郷」を再読してもらいたいが、2011年10月に単身介護で帰郷するまでの40年以上、母は一人で暮らしていた。その意味で、ぼくが入院したからといっても昔の生活に戻るだけのこと。だが、2年間一緒に生活したためどうしてもある部分、ぼくを頼るようになっていた。
 それゆえ、緊急入院することになって、母のことがとても気がかりだった。

 ところが、急遽、子どもが松江に来てくれることになった。とても安堵した。
 もしそうでなかったら、日々の心配ごとで落ち着かない入院生活になっていたと思う。子どもにはとても感謝している。ともあれ、これで心配ごとは早々に消し飛んだ。

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死ぬ癌と死なない癌 

身辺雑記(4)

近藤批判

 溜まりに溜まっていた便が噴出し、腸管が全面開通した日の翌日(8月27日)から数日間、松江市立病院・消化器内科の三浦将彦医師が病室に顔を出した。
 ぼくが入院した市立病院の6階は消化器専用で、東側が消化器外科、西側が消化器内科。同じフロアだが、医師、看護師が行き来するところは見たことがない。そのため、なぜ三浦医師が消化器外科の病室にといぶかしく思ったが、考えてみれば当たり前の話で、主治医ではないがステントを取り付けてくれたのは彼であり、経過観察にやってくるのは当然のことだった。

 看護師が日に5、6回は体温と血圧を計り、聴診器で腸の動きを観察する。主治医の大谷裕医師も1日に1回、聴診器をあてる。
 だから、三浦医師はほくの顔を見て、「変わりはないか」というだけだが、これが割と長居なのである。それは慶応の近藤誠医師の批判を述べていくからであった。
 ここから、長くなるが、近藤さんと近藤理論の話である。

 近藤さんは、周知の通り、乳房温存療法を全国に広め、抗がん剤の危険性、がん検診の無意味さに警鐘を鳴らしたドクターである。

<注>近藤さんのことは雑誌『アエラ』の「現代の肖像」で書いたことがある。渡辺容子さん(故人)のブログにそれが全文紹介されている。自分で言うのもなんですが、まあまあの記事です。興味ある方は一読を。

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