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趣意書(2)-地裁判決は「証拠の恣意的な選択」の結果である! 

ストーカー事件の真相(17)

宇佐美氏の控訴趣意書(2)-認定事実の中の事実誤認

 前回、控訴審で逆転判決が言い渡されるのは、一審の判決文で事実誤認が認められた場合と記した。
 今回からしばらくは、その事実誤認を明らかにした趣意書の記述が続く。

 弁護人がまず問題にした判決文は「犯行に至る経過等①~⑭」である。

 読者は裁判員になったつもりで、福士判決文と趣意書の記述を比較しながら検討してもらいたい。
「判決文(上)」 「判決文(中)」 「判決文(下)」

 東京高裁判事は、趣意書で書かれた内容をさしたる事実誤認ではないと判断し、1回の審理で結審してしまった。地裁判決文にさしたる事実誤認はなかったのか・・・。

*1 控訴趣意書は原文のママだが、適宜、改行、行空けを行い、一部の文字をゴチックにした。
*2 目次にある頁数を趣意書に生かした。
*3 告訴人の名前だけはイニシャル(K)とした。
*4 四角で囲ったところは、管理人の注釈。一部、敬称を略した。
*5 下線は、管理人が注目した記述。

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趣意書(3)-通過する車を見ることもストーカー行為?? 

ストーカー事件の真相(18) 

 宇佐美氏の控訴趣意書(3)-認定事実の中の事実誤認

 前回に続き、今回の趣意書も「原判決の認定事実の中の事実誤認」の記載である。
 原判決で該当するところは、「判決文(中)」で、示されている。読み比べて欲しい。

*1 控訴趣意書は原文のママだが、適宜、改行、行空けを行い、一部の文字をゴチックにした。
*2 目次にある頁数を趣意書に生かした。 
*3 告訴人の固有名詞だけはイニシャル(K)とした。
*4 四角で囲ったところは、管理人の注釈。一部、敬称を略した。
*5 下線は、管理人が注目した記述。

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趣意書(4)-宇佐美側の供述調書、証拠をことごとく無視するという暴挙! 

ストーカー事件の真相(19)

宇佐美氏の控訴趣意書(4)-認定すべき事実を認定しなかったことの事実誤認
 
 
 これまでの趣意書は「原判決の認定事実の中の事実誤認」を指摘したものだったが、今回と次回は「原審証拠上認定すべき事実を認定しなかったことの事実誤認」を述べたものである。趣意書の核となる部分である。

 宇佐美氏への訴因は、恋愛感情を充足させる目的で、待ち伏せ行為を繰り返した-というもので、東京地裁は起訴通り、そのことを認めた(検察への満額回答)。それに対する全面的な反論である。東京高裁はどう判断するのか?

原判決は 「判決文(上)」 「判決文(中)」 「判決文(下)」を参照してもらいたい。

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趣意書(5)-偏頗性に満ち満ちた福士判決文 

ストーカー事件の真相(20)

 宇佐美氏の控訴趣意書(5)-認定すべき事実を認定しなかったことの事実誤認

 福士判決文は、宇佐美氏側の供述証拠などをことごとく無視している点で、偏頗(へんぱ)性に満ち満ちている。



 公安担当の検察が宇佐美氏を起訴した内容は、宇佐美氏が「恋愛感情を充足させる目的」で「待ち伏せ行為」を行ったというもの。仮にそれが真実だとしても、宇佐美氏はKの婚約破棄がKの本心かどうかを確かめる行為だったと主張しているのだ。
 こうした場合、宇佐美氏の主張、彼の供述の一つ一つを検証する作業が必要である。

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趣意書(6)-字義を勝手に“創作”する福士裁判官 

ストーカー事件の真相(21)

宇佐美氏控訴の趣意書(6)-法令適用の誤り・量刑不当

 今回で趣意書のアップは終ります。
 何度も繰り返していますが、ストーカー規制法違反の構成要件は「恋愛感情を充足させる目的」「待ち伏せ」を繰り返した(ただし、宇佐美氏が起訴されたケース)という2つです。(後述するが、構成要件はもう1つある)

「待ち伏せ」:相手の来るのを、隠れて待つこと。〔「ぶせ」は、相手に気付かれないように位置する意〕(『新明解国語辞典』)

 ストーカー行為と認定された判示1~5で、宇佐美氏が「K氏の来るのを隠れて待っていた」ことがあったでしょうか。NOです。

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宇佐美さんの声に耳を傾けよう! 

ストーカー事件の真相(21)

 いよいよ明日(5月24日)、東京高裁で判決が下ります。

 結果を知る前に、いま一度、宇佐美さんの声に冷静に耳を傾けるのは、無駄なことではない。いやそれどころか、“ストーカー”事件の真相を知るうえで、法廷のルールに縛られない彼の率直な語りに、是非とも耳を傾けるべきだと考えます。

News! 先ほど、東京高裁で控訴棄却の判決が下されました。これで宇佐美さんの有罪が確定してしまいましたが、宇佐美さんの独白は、判決とは関係なく、広く読まれるべきだと思っています。 5月24日正午記

News2 宇佐美さんと弁護人は上告の意向のようです。上告期限は6月7日。6月1日までに方針が決定される模様です。 5月24日夕暮れ時

知らせ 末尾に上告についての感想めいたことを追記しました。 5月25日正午記


 紹介するのは、今年の『週刊実話/2月16日号』に載った宇佐美氏のインタビュー記事です。

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女子大生が佐賀大学&教員を提訴! 

“カルト”化する大学業界の人びと(1)

女子大生が佐賀大学&森准教授を提訴!! 

 佐賀大学の女子大生M子さん(4年生、22歳)が両親とともに、佐賀大学(佛淵孝夫学長)文化教育学部准教授・森善宣氏(53歳)を損害賠償を求めて訴えるという事件が発生した。

 学生が自分の大学を訴えた例はこれまでにもあったが、カープ(原理研究会)に所属する在学中の学生が、大学のみならず、自分の指導教官を訴えたのは前代未聞の出来事である。

 事件を報じた新聞記事を紹介する。

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