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新たな拉致監禁事件発生! 

拉致監禁リアル情報(19)

新たな拉致監禁事件が発生した。今回は島根県松江市である。

 拉致監禁されたのは、統一教会・松江教会に所属する女性教会員YAさん(30歳)である。

 YAさんは、11月21日(日)に実家がある大根島に帰省。その後、連絡が取れなくなった。

 翌22日(月)には勤務先(自動車関係の会社)も欠勤。教会員が実家を訪ねたところ、裳抜けの空だった。

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大阪北教区のMYさんが脱出! 

拉致監禁リアル情報(20)

大阪北教区のMYさんも脱出に成功!!


 9月13日から所在がわからなくなっていた大阪北教区の教会に所属する女性教会員(33)が、11月1日に脱出に成功していたことが、「関西拉致監禁被害者の会」の本日(12月4日付)のブログ記事で明らかになった。

 以下、全文を引用しておく。

 9月13日に行方が分からなくなっていた北大阪のY.Mさん(33歳女性)が、11月1日に無事に本人の意思で帰ってくることが出来ました。皆様の祈りと意識のお陰で、導かれたようです。

 この件に関与していた牧師は、井上隆晶牧師(日本キリスト教団都島教会)。30年前に統一教会の友好団体であるCARPに所属していた元食口。

  Y.Mさんが帰ってくることが出来たのは、信仰生活の中で培った神様との出会いや、兄弟姉妹(統一教会では信徒同志の関係をこのように表現しています)との情的関係の強さにあった様です。反対派の主張するマインドコントロールや恐怖心に駆られてなどではありません。
(引用終わり)

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荻窪栄光教会の黛藤夫の正体(下) 

“救出カウンセラー”の素顔(25)

道は2つ?監禁か見捨てるか

不可解な黛の来訪

前回のブログでは、私のところにやってきた黛藤夫が「なんで、あんな記事を書いたのか」と難詰した当の記事を、長々と紹介した。

 記事を読まれればわかる通り、私の記事に問題となるようなところはなかったはずだ。
 黛の来訪については、「ドキュメント救出」も収録した『教祖逮捕』(2000年3月)の「作られた言説?マインドコントロール論」で、このくだりを書いているので、それを引用しておく。

 ルポを発表してから、健君の“救出“を指導した東京の脱会カウンセラーが「会いたい」とやってきた。
「何の用で?」と聞くと、彼は顔を歪めながら「なんであんなルポを今、書いたんですか」と抗議めいた口調で語った。

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(21)

 父親の土下座

孝成教会のMKさん(32)の拉致監禁事件の概要は「拉致監禁リアル情報(13)」、解放されたときの模様は「拉致監禁リアル情報(14)」 で述べた。
今回はMKさんが“拉致”されてから“監禁場所”を脱出するまでの詳細を明らかにしておく。MKさんの名前は、ここでは慶一としておく。
6回の連載です。年を越したくないので、2?3日に1本の割合でアップしていきます。文中の敬称は一部省略しました。


 お盆を故郷の浜松市で過ごすことにしていた慶一(32)は、一緒に帰ることになった弟(30)と、渋谷駅で待ち合わせをした。
 8月12日午後1時のことである。気温は32度。うだるような暑さだった。

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(22)

 価値中立を装う人物

蜂と鍵

 8月16日から、慶一の講義が始まった。テキストは『聖書』と統一教会の『原理講論』だった。

 講義の模様は省略するとして、このときの環境について説明しておく。
 「レオパレス昭徳?」のサイトをクリックしてもらえばわかるが、部屋はワンルームである。
 玄関に特殊な鍵はなかったが、ベランダに面した窓には内側から開けることができないように細工がなされていた。

 慶一がそのことを指摘すると、両親と弟は、口を揃えるように語った。
「前からこうなっていた。近所に養蜂家があって、蜂が部屋に入らないようにするためらしいよ」
 この釈明は明らかにおかしい。

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(23)

慶応大学の先生の正体


やられたぁ!

 慶一たちが「慶応大学のカウンセラーの先生がいる施設」に到着したのは10月2日の夜11時だった。
 玄関のポストに小さな字で書かれた「いのちの家/川崎経子」 の表札を見た慶一は、
「あ?あ、やっぱり」「やられたぁ!」
 と、ほぞをかんだ。

 そう、ここは慶応の先生とは全く関係のない、長野県小諸市にあるNPO法人・小諸いずみ会「いのちの家」
 山梨県・都留市の谷村教会の牧師だった川崎経子(81)が基金4000万円を募って(私のところにも募金の要請があった)、2002年に設立した施設である。

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(24)

始まった統一教会エンドレス批判


前回は、慶一が「いのちの家」に、「慶応大学のカウンセラーの先生がやっている施設」と騙されて到着したときのこと、また「いのちの家」所長・川崎経子の二段階構えとも言うべき新しい脱会説得方法を説明した。


聖書講義はそこそこに

 今回は、10月2日から始まった軟禁生活の模様から始める。

 1日の基本的な生活スタイルは――
朝食をとったあと、9時から12時まで川崎のレクチャーを中心とした話し合い。昼食をとったあと、14時から17時まで川崎のレクチャーを中心とした話し合い。夕食後は比較的自由な時間。

 食事は、だいたいが慶一家族と川崎の4人。そばに犬が一匹。(注1)

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(25)

親か信仰か?危険なダブルマインド

脱出の瞬間

 前回述べた、延々と続く川崎のレクチャーに、慶一はうんざりしていた。川崎が聞く耳を持たないこともそうだが、彼女に提示できる資料がなにもないからだ。

 ふつうの論戦を考えれば、この状態がいかに異様かは理解できると思う。
 
 片方は資料を豊富にもち、もう片方は何もないような論戦
 片方は手も足も使え、もう一方は手が後ろに縛られているような状態である。こんな論戦は一般社会では100%あり得ない。

 ところが、こと統一教会信者への強制説得の場面では、いつもこうなのだ。
 一般の論戦とは違い、脱会説得での論争はたんなる勝敗を競うわけではなく、信者にとっては自分の信仰を維持するか捨てるかの、人生最大のといってもいいほどの局面である。(注1)

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「いのちの家」(川崎牧師)からの脱出記? 

拉致監禁リアル情報(26)

 前回、慶一との一問一答を紹介した。

 慶一は背が高く、スラリとした好青年である。質問には話をそらすことなく、淡々と答えてくれた。私が気になったのは、インタビュー中、眉間に皺を寄せる表情を頻繁に繰り返したことである。ときおり、苦しそうな表情も見せた。

 これは、深雪のインタビューではなかったことである。

 あとで、慶一の上司Aに聞いてみると、慶一と仲のいい仲間たちが次のように語ったという。

「眉間に皺を寄せることは以前にもないわけじゃなかったけど、この間の体験を話すときには、いつも異様に険しい顔つきになるのです。彼の心の中には、私たちからは窺い知れないものが生まれているようです」 

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