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後藤徹の陳述書? 

後藤陳述書(14)

陳述書の構成 (08年4月2日作成)
1・略歴/2・統一教会への入会/3・第1回目の監禁/4・第1回目の監禁から脱出後の経緯
5・第2回目の監禁/(1) 新潟のマンションでの監禁/(2) 東京のマンション(1カ所目)での監禁/(3) 東京のマンション(2カ所目)での監禁/(4) 宮村等による脱会説得/(5) ハンガーストライキの決行(第1回目21日間)/(6) ハンガーストライキの決行(第2回目21日間)/(7) ハンガーストライキの決行(第3回目30日間)/(8) 監禁からの解放
6.入院後の経緯
7.最後に
 青色が今回アップしたところです。



7.最後に

 自由民主主義の認められている日本にあって、信仰を棄教させるために12年5ヶ月間もの長期に亘って監禁し、集団で非難を浴びせ、精神的・肉体的に虐待して苦痛を与え、脱会を強要するこのような行いは、拷問以外の何ものでもなく、絶対に許すことができません。

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アクセス数が3万件に 

お知らせ(11)

 アクセス件数が6月2日に3万件を突破しました。
 4月に比べ5月はアクセス件数が50%増になっています。
 リンクを貼っていただいたサイトが増えたからだと思います。
 心からお礼を申し上げます。

 統一教会を批判するサイトにはリンクされていないようですが、脱会方法をめぐっての議論の資料にはなると思います。リンクのほど、よろしくお願いいたします。

後藤徹陳述書(補完資料) 

後藤陳述書(補完資料)

 きわめて長文なので、ゆっくり読んでください。

ミステリアス

これまで多くの監禁体験者を取材してきたが、後藤監禁事件が異様なのは次の2点である。
?監禁期間が12年間と長期に及んだこと。
?脱会率の高さを自負する宮村峻氏が脱会説得を事実上放棄してからも監禁が長く続いたことだ。


「後藤陳述書(7)「後藤陳述書」(8)をもう一度、読んでください。

 事実経過を整理すれば、後藤さんが荻窪フラワーホーム804号室に移送されたのは97年12月。翌98年1月から9月にかけて宮村峻氏は合計73回に説得にやってきている。
 その後、家族に呼び出されて2回ほど訪問しているが、脱会説得そのものは98年9月頃をもって中止している。
 なぜ、中止したのか。そして、中止したにもかかわらず、なぜ、家族は後藤さんを監禁し続けたのか。

 ミステリアスな話なのである。

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謹告 注意 お願い 

お知らせ(12)

 保護説得とか強制説得のことに関心のあるブログ管理者の方にお願いがあります。

 後藤陳述書を10数回にわたって掲載したのは、拉致監禁による脱会説得の問題を訴えるためです。
 その意味で、後藤さんの悲惨な写真が様々なブログに掲載されるのは大いに歓迎するところであります。

 その場合、社会的ルールに則って、肖像権者の後藤さん、また撮影した著作権者(写真は著作物)の私に一言、連絡していただけたらと思います。それぞれの連絡先は、私の場合はこのブログ(コメント欄)か手紙か電話かファックスか。後藤さんへは彼が副代表をつとめる「拉致監禁をなくす会」のURLにメールを送ればいいと思います。

 ただし、写真を加工(悲惨さの意図的な強調、逆にからかいなど)して掲載された場合は、著作権法20条= 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする=に違反するものとして、法律に則って対処するつもりです。どうかご注意下さい。

 また、後藤事件を紹介するうえで、拙著『我らの不快な隣人』に依拠されるのも大いに歓迎なのですが、本の記述にそった内容にしていただけたらとお願いする次第です。

米本陳述書(1)  

 これから4回にわたって、後藤さんの監禁事件に関して、私が警察署に提出した陳述書を掲載します。

米本陳述書(1)

巣鴨警察署長殿(注1
      ―― 陳述書 ―― 2008年3月5日
        ルポライター米本和広
        〒336-0022 さいたま市南区白幡6-15-1-103
 電話 048(837)2892

 後藤徹さんの拉致監禁事件について、以下に陳述いたします。

一、私の職業はルポライターです。様々な分野を取材の対象としてきましたが、後藤徹さんの事件になぜ関心を抱いているのかに関連することに限って、私のこれまでの仕事の経歴について書いておきます。少々長くなってしまうのは、私の立場を鮮明にしたいからです。

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米本陳述書(2)  

米本陳述書(2) 


前置きが大変長くなりました。陳述書の本題に入ります。

四、2月12日、統一教会から次のような連絡が入りました。

「後藤徹さんという信者が2月10日に監禁場所から出てきて、本部に助けを求めてやってきた。12年余り監禁されていたという。痩せ細っているため、緊急入院した」。

 咄嗟に浮かんだのは「新潟少女監禁事件」でした。
 少女が監禁されたのは9年。それより3年も長い12年余りと聞いて、にわかには信じられず、ピンときませんでした。
私が取材した監禁体験者で、もっとも長く監禁されていたのはルポにも登場する富澤裕子さんの1年3ヶ月でした。その10倍もの長さですから、信じられないのは当然です。

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米本陳述書(3)  

米本陳述書(3)

後藤さんと面談した翌日以降のことについて、陳述いたします。

八、翌日の2月14日、後藤さんのマンションを特定するために、荻窪に出向きました。後藤さんが話した通り、天沼陸橋のそばの「荻窪」「フラワー」の名がつくマンションがありました。「荻窪フラワーホーム」というマンションです(写真撮影報告書2)。
 エレベーターで8階にあがると、804号室は存在しました。
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米本陳述書(4) 

米本陳述書(4)


最後に、お願いの訴えを述べておきます。

 統一教会は、信者が高額の献金をしたり、正体を隠して勧誘するなどの問題点があり、社会的に批判されてもいい教団です。

 しかし、問題があるからといって信者を監禁し、監禁下で説得していいという理由にはなりません。

 後藤徹さんは、31歳から44歳まで、外の世界に一歩も出ることなく、監禁場所で過ごしてきました。文字通り、物理力をもって青春が奪われたのです。こんなひどいことが許されていいはずがありません。

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宮村峻氏に対する告訴状 

告  訴  状
平成20年4月 日
巣鴨警察署長 殿
告訴人代理人弁護士  福 本 修 也
逮捕監禁致傷,強要未遂告訴事件

事件関係者の表示
〒170-0004 東京都豊島区北大塚1丁目18番7号 一心病院内
     告訴人   後藤 徹
〒102-0083 東京都千代田区麹町4丁目3番地 麹町MKビル5階
        福本総合法律事務所(連絡場所)
          告訴人代理人弁護士   福本修也
電話03-5212-2223 FAX03-5212-2224
〒202-00■■ 東京都西東京市■■■■
     被告訴人  後藤■■(母親)
住所不詳      被告訴人  後藤 ■<兄>
住所不詳      被告訴人  後藤■■<兄嫁>
住所不詳      被告訴人  後藤■■<妹>
〒956-00■■ 新潟県新津市山谷町■?■?■
     被告訴人  松永堡智
〒167-00■■ 東京都杉並区荻窪■■■
     被告訴人  宮村 峻

第1 告訴の趣旨

 被告訴人らの下記所為は,刑法第220条及び第221条逮捕監禁致傷罪並びに同法第223条第1項及び第3項強要未遂罪に該当するものと思料されますので,被告訴人らを取り調べの上厳重に処罰することを求めます。

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統一教会信者の拉致監禁に対する警察の態度? 

統一教会考(1)
統一教会と警察(上)

 統一教会(統一協会)信者の拉致監禁に、これまで警察はどのような態度を取ってきたのか。

 信者が拉致され監禁場所に移送中に、何らかの理由で、警察が職務質問を行なう場合がある。
 そうしたとき、信者は必死で訴える。
「私は拉致されている。助けてください」
 しかし、家族はこう説明する。
「子どもは統一教会の信者です。家族で話し合うために静かな場所に向かう途中です」
 そうすると、家族から羽交い締めにされている信者の姿を見ても、警察は「(このまま)行ってよし」と咎めることはしない。

 これは一体どういうことなのか。

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